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2019.10.03

京都コングレス・ユースフォーラムへの道のり1【犯罪学研究センター】

「刑事政策の未来」をテーマに10月10日開催!龍谷大学×ハレ大学の英語討論会に向けて

2020年4月20日~27日、国立京都国際会館で「京都コングレス(第14回国際犯罪防止刑事司法会議)」が開催されます。この京都コングレス開催に伴い、世界の高校生・大学生等の若者たちがコングレス*1の議題に関連したテーマについてディスカッションを行う「ユースフォーラム」がコングレスの会期直前の2020年4月13日~15日に開催されることが決定しました。
様々な価値観やバックグラウンドを持つ世界の若者とともに自分達が暮らす社会の在り方について議論し、犯罪防止や刑事司法について理解を深めることを目的とした「ユースフォーラム」。国内外の約120名の学生が参加予定で、龍谷大学からは法学部の現2回生の6名が参加します。参加学生は、2019年度前期から犯罪学研究センター関係教員による指導のもと、犯罪学に関連した基礎学習やプレゼンテーション技術の向上に励んでいます。
来春の「京都コングレス・ユースフォーラム」本番に向けて、犯罪学研究センターHPでは「京都コングレス・ユースフォーラムへの道のり」と題して、参加学生の皆さんの活動の様子をシリーズで紹介していきます。

>>関連URL:法務省・京都コングレス・ユースフォーラム

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Ⅰ.第1回ミーティング【夏の終わり、何やら新しいことが始まる予感!?】
2019年9月9日、本学深草キャンパス至心館1階で、第1回ミーティングが行われました。この日は、ユースフォーラム参加学生に加え、石塚ゼミ、浜井ゼミ、金ゼミの学生も集いました。
自己紹介を済ませたあと、石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長)と金尚均教授(本学法学部、犯罪学研究センター「ヘイト・クライム」ユニット長)が、国際交流の第一歩として、2019年10月10日にドイツのマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(以下、ハレ大学)の学生を招き、学生による英語討論会を実施することを発表!
ドイツ・ハレ大学側の報告テーマは「薬物政策」で、①「薬物使用の非犯罪化声明」、②「医療大麻合法化」、③「自殺のための麻薬」について報告を行う予定。
日本・龍谷大学側の報告テーマは話し合いの結果、①「死刑と世論」、②「死刑と宗教」、③「死刑とテロ」に決定。その後、各チームに分かれて報告に向けた準備を進めました。


第1回ミーティング風景

第1回ミーティング風景


第1回ミーティング風景

第1回ミーティング風景


石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長)

石塚伸一教授(本学法学部、犯罪学研究センター長)


写真左:金尚均教授(本学法学部、犯罪学研究センター「ヘイト・クライム」ユニット長)

写真左:金尚均教授(本学法学部、犯罪学研究センター「ヘイト・クライム」ユニット長)

Ⅱ.第2回ミーティング【ワクワク、ドキドキ。各チームの初報告】
2019年9月25日、本学深草キャンパス至心館1階で、第2回ミーティングが行われました。この日は、前回のミーティングで決定したテーマをもとに、各チームが調べた内容と考察を日本語で報告しました。報告内容は以下の通りです。


「死刑と世論」チームによる報告のようす

「死刑と世論」チームによる報告のようす


チーム①「死刑と世論」“Death Penalty and Public Opinion”
<報告のポイント>
・日本の経済状況(失業率)と死刑の世論調査の変動数値には一定の相関関係が見られる。
・具体的には、日本が好景気の時には死刑制度に賛成の声が弱まり、不景気の時には死刑制度賛成の声が高まる傾向がある。
・重大な刑事事件が発生した翌年には、死刑制度賛成の声が高まることも見逃せない点である。
<講評のポイント>
・経済指標として株価の変動と死刑の世論調査の関係性についても調べてみよう!
・日本だけでなくドイツにおける死刑の世論調査も確認し、比較してみてはどうか。


「死刑と宗教」チーム講評中

「死刑と宗教」チーム講評中


チーム②「死刑と宗教」“Relation between Death Penalty and Religion”
<報告のポイント>
・欧米を中心に信仰されているキリスト教の思想と成り立ち
・日本で信仰されている宗教(仏教・神道・儒教など)について
・日本の死刑制度の歴史と宗教の関係性
・ドイツの死刑制度の歴史とキリスト教の関係性
・日本で死刑制度が支持されている理由、ドイツを含む欧米諸国で死刑制度の撤廃が進んだ理由について、各国の宗教思想や価値観の違いから考察
<講評のポイント>
・日本とドイツの死刑制度の歴史と宗教の関係について詳しく調べている点が評価できる
・詳しく調べているだけに、自分たちの言葉で簡潔に説明できていないのが残念…
・英語でプレゼンすることを意識して、調査ポイントを図表化するなど資料を端的に、また最も主張すべき考察を簡潔にまとめよう!


「死刑とテロ」チーム講評中

「死刑とテロ」チーム講評中


チーム③「死刑とテロ」“The Impact of Terrorism on Death Penalty”
<報告のポイント>
・テロリズムとは何か?日本における定義について
・オウム真理教による一連のテロ事件の概要
・上記事件の判決と死刑執行に至るまでの経緯
<講評のポイント>
・判例を調べる際には常に判決が本当に正しいのかどうか吟味し、自分の意見を持とう。
・各テロ事件について被害の対象は誰か、どのような法律が適用されて誰が処罰されたかを明確に説明できるようになろう!

全チームの発表後、石塚教授が文献の引用方法やPowerPointでの資料作成のポイントについて、自身の国際学会での発表体験を交えながら学生に指導しました。
さいごに、石塚教授が「各チーム、興味深い報告内容ばかりで非常に聞き応えがあった。今回、浮き彫りになった課題と向き合い、本番に向けてより一層準備に励んでいただきたい」と激励しました。
今後、各チームともに日本語資料を英語に翻訳し、英語でプレゼンテーションができるように練習を続けていきます。


2019年10月10日(木)、龍谷大学とドイツ・ハレ大学の学生による「刑事政策の未来」をテーマにした英語討論会を開催します。
当日は一般聴講も可能ですので、ぜひふるってご参加ください。
ドイツ×日本 犯罪学交流セミナー2019【犯罪学研究センター】
日程:2019年10月10日(木)17:00 ~19:30
会場:深草キャンパス 紫光館4F法廷教室
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-4179.html
(参加無料・申込不要)



犯罪学研究センター(CrimRC)担当スタッフ・コメント
第1回ミーティングから第2回ミーティングまでが短期間であったにも関わらず、各チームとも完成度の高い報告であったことに驚きました。先生方の講評に熱心に耳を傾け、しっかりと受け答えしていたのが印象的です。また、報告会終了後も、各チームメンバーが会場に残って打合せを行い、先生方に積極的に質問をしていました。

より良いプレゼンテーションを行おうとする学生の皆さんの姿に、思わず胸が熱くなります。目標に向けて、ひたむきに努力する素晴らしさを再確認しました。
皆さんの努力が報われますように!CrimRCでは引き続きレポートしていきます。

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補注:
*1「コングレス」:
5年に一度開催される犯罪防止と刑事司法に関する国連最大規模の会議。次回は2020年4月20日(月)~27日(月)、国立京都国際会館で「第14回国際犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」が開催される。
http://www.moj.go.jp/KYOTOCONGRESS2020/