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龍谷大学法科大学院の募集停止および廃止に寄せて

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2014年3月28日

 「国民のための司法」を実現するための柱のひとつであった法科大学院制度は、危機的状況にあります。それは、なによりも、法曹を志望する人たちの激減というかたちで現れています。
 「市民のために働く法律家」の養成を目標に発足したわたしたちの法科大学院も例外ではなく、志願者と入学者の減少にその屋台骨を揺さぶられています。わたしたちは、座してこの事態を傍観していたわけではありません。窮状を打開するために、さまざまな施策を講じてきましたが、いまや万策尽きた感があります。
 わたしたちは、これまで、法の世界において「理論と実務を架橋する」という教育理念を貫徹するため、全国の法科大学院でも例を見ない、法律事務所や企業法務部での実習であるエクスターンシップの必修化、第一線の刑事弁護人による刑事弁護実務科目や模擬裁判を活用した民事および刑事の総合演習を実務基礎科目として開講するなど、特色ある教育を行ってきました。しかし、志願者と入学者の減少が続けば、近い将来には、このような特色ある教育プラグラムを提供することができなくなると判断し、「学生募集を2015年度から停止し、全ての在学生が修了した段階で法科大学院を廃止する」ことを決断し、大学に対して、この決意を伝えました。そして、本日、学校法人龍谷大学は、法科大学院の募集停止および廃止を決定するに至りました。
 募集停止を決定しましたが、在学生に対しては、これまでどおり、法律専門職を養成する大学院としての基準を充足し、本法科大学院の教育理念を実現するための教育を行います。2014年4月には、教育内容のより一層の充実を期して、新たに2人の優秀な実務家教員を招聘します。
 修了生に対しても、これまでどおり司法試験の受験資格のある間は、研究生制度による多様な支援をつづけます。
 また、専門職大学院である法科大学院としての教育研究の環境および体制等の質的担保を確証するため、第三者機関(大学基準協会)による 「法科大学院認証評価」を受審します。
 最後に、わたしたちが、教育理念・目的に掲げる「市民のために働く法律家の養成」の円環は、法科大学院修了や司法試験合格で閉じるものではありません。困ったときに助言を求め、迷ったときに相談し、嬉しいときには歓びを分かち合う。このような法律家としての日常を重ねる中で、「市民のために働ける人」になっていくのだと思います。龍谷大学法科大学院におけるこの円環は、いまだ閉じていません。
 これまでお世話になったみなさま、ご支援ありがとうございました。こころより御礼申し上げます。
 わたしたちは、これからも、法律家の養成をつづけていきます。

2014年3月28日         
龍谷大学大学院法務研究科
研究科長 石塚  伸一

【学長メッセージ】龍谷大学法科大学院の学生募集停止について

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