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2023.07.06

(公開研究会)イタリア「食」を通じた更生支援プロジェクト【矯正・保護総合センター/犯罪学研究センター共催】

イタリアのソーシャルファーム(社会的協同組合)の成果から学ぼう

開催日時 2023年08月01日 18:00 ~ 2023年08月01日 19:30
開催場所 龍谷大学深草キャンパス 至心館1階 オープンスペース&ZOOM(ハイブリッド)
お問い合わせ 犯罪学研究センター:〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67  Tel 075-645-2184  Fax 075-645-2240  Mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp

犯罪学研究センターは、矯正・保護総合センターと共催で、下記の通り公開研究会を開催します。今回は、久谷満香氏(ジャーナリスト&コンサルタント)をお招きし、「イタリアのソーシャルファームによる更生支援」についてご報告していただきます。ぜひ奮ってご参加ください。

【>>お申込みフォーム(Googleフォーム)】
※お申込期限:7月31日(月)正午


イタリア「食」を通じた更生支援プロジェクト
犯罪や非行から立ち直るためには何が必要なのか,を考える



日時:2023年8月1日(火) 18:00-19:30(終了予定)
実施方法:ハイブリッド
会場:龍谷大学深草キャンパス 至心館1階オープンスペース & @ZOOM
  【→キャンパスマップ】 【→GoogleMap
   京都市伏見区深草塚本町67
  (最寄り駅:地下鉄烏丸線「くいな橋」駅/京阪本線「龍谷大前深草」駅/JR奈良線「稲荷」駅)
定員:対面会場25名/ZOOM会場100名 ※申込み先着順

■司会・コメント:浜井浩一教授(本学・法学部、矯正・保護総合センター長、犯罪学研究センター「政策評価」ユニット長)
■報告者:久谷満香氏(ジャーナリスト&コンサルタント)*1
■タイトル:イタリアの「食」を通じた更生支援プロジェクト
■企画趣旨:
イタリア共和国憲法第27条は、刑罰の目的を「更生」と規定する。*2
罪を犯した人が更生するためには、まっとうに生きていくための選択肢「居場所」と「出番」が必要となる。イタリアでは、1万以上あるソーシャルファーム(社会的協同組合)が受け皿となり、職業訓練や就業など、更生に必要な様々なサービスを提供している。特筆すべきは、イタリアのソーシャルファームの多くが、卓越した商品と良質なサービスを提供することで市場を開拓し、顧客の信頼を得て、コロナ禍のなかでも力強く生き残っていることだ。
本研究会では、イタリアの「食」を通じたソーシャル・イノベーションを学ぶ食農教育プラットフォーム「abitatoアビタート」を立ち上げた久谷満香さんをお招きし、イタリアの「食」を活用した更生支援の取り組みについて紹介していただく。





ローマの刑務所ベーカリー「クッカリー」(画像提供:久谷 満香氏)

[補註]
1. 【講師プロフィール】
久谷 満香(ヒサタニ ミカ)
フードジャーナリスト&コンサルタント、
イタリア外国人ジャーナリスト協会会員、AISイタリア政府公認ソムリエ協会ソムリエ、ラッツィオ州公認ソムリエ
京都生まれ京都育ち。
1996 年よりローマ在住。
サントリーグループのワイン輸入商社のイタリア駐在員事務所マネージャーを経て、イタリアンフード&ワインのビジネスコンサルタントとして25 年以上にわたりイタリア全土の生産者や見本市を訪問。
イタリア食農業界に関する企業/ 自治体リサーチや現地アテンド、メディアへの取材&執筆多数。
ミシュランイタリアレストランガイドで 18年間3ツ星を維持するローマのレストラン「ラ・ぺルゴラ」 のシェフ、ハインツ・ベック氏の日本ビジネスアシスタント。
(同シェフは 2014 年 - 2020 年まで東京丸の内にオー プンしたレストラン「ハインツ・ベック」のグランシェフを務める。)
ミラノ世界万博 では京都府の食と酒のプロモーションのためのコーディネート・通訳を担当。
イタリアの【食】を通じたソーシャル・イノベーションを学ぶ食農教育プラットフォーム「abitatoアビタート」www.abitato.org を設立。
2021年 IES (International Education of Students Abroad) 国際プログラムにて千葉大学へのイタリア食文化の講義を行う。
2023年6月 福島大学『立ち直り支援と地域社会』学科にて「abitatoアビタート」の講義を行う。

著書:「イタリア野菜紀行」( 埼玉新聞社 、ISBN978-4-87889-465-7/2016)

2. イタリア共和国憲法第27条
「刑事責任は個人に属する。
 被告人は確定判決まで、有罪と見なされない。
 刑罰は、人道主義に反する措置であってはならず、受刑者の再教育を目的とすべきである。
 死刑は認められない。」

イタリアの憲法については、イタリア共和国上院議会である元老院(senato della repubblica)のHP(https://www.senato.it/istituzione/la-costituzione)にて、日本語訳が掲載されているので、参照されたい。
Motoko Nakajima「イタリア共和国憲法」(senato della repubblica)

〔参考資料〕
・浜井浩一『エビデンスから考える現代の「罪と罰」犯罪学入門』(現代人文社、2021年)
・浜井浩一「法律家のための犯罪学入門(第37回)イタリアの少年司法制度と実務」『季刊刑事弁護』98巻(現代人文社、2019年)147-155頁
・小谷眞男「子ども・家族・司法---日本の家庭裁判所とイタリアの未成年者裁判所を比較する---」『子ども学』8号(萌文書林、2020年)69-86頁