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2022.09.15

【報告】東日本大震災被災地域でのボランティア活動を実施しました。

2022年8月30日(火)~9月3日(土)の期間、東日本大震災被災地域でのボランティア活動へ行ってきました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、2年間被災地での活動を見合わせていましたが、3年ぶりに実施することができました。コロナ禍ということもあり、地域住民の方との交流の機会がほとんど持てなかったのは残念ですが、今回の活動を通し、学生たちは、東日本大震災を生き抜いた方々からの、未来を担う若者へのメッセージをしっかりと受け止めていたように思います。
3年ぶりの宮城県石巻市や女川町での活動について報告します。


雄勝花物語による防災教育を受講


子どもたちが避難した旧雄勝小学校の裏山へ

8月30日(火)

8時に深草キャンパスをバスで出発し、京都駅を経由した後、宮城県石巻市へ。車中ではアイスブレイクやチームビルディングを兼ねて参加者同士の自己紹介や他己紹介、クイズ大会等を行いました。21:15頃、石巻市内のホテルに到着。

8月31日(水)

石巻市雄勝町において、午前は、雄勝ローズファクトリーガーデンで防災教育を受講し、当時の教訓から、生きるための行動について学びました。座学だけでなく、雄勝小学校跡地で当時の避難経路の一部をたどる経験もさせていただきました。

午後は、ガーデンの整備のお手伝いということで、石を積んだり運んだりと、体力のある学が活躍できる作業をさせていただきました。

9月1日(木)

石巻市の南浜津波復興祈念公園周辺での活動3.11みらいサポートの高橋さんに公園や門脇小学校を案内いただきました。高橋さんは、未来を創っていく学生たちに生き抜くためのお話をしてくださいました。震災遺構である門脇小学校では、津波火災の凄まじさを見ました。たくさんの話を聴いて、学生たちも自分たちが伝えていかなければならないと感じたようです。

また、祈念公園での植樹活動では、200本を超える多様な苗木を植えました。この地に新しい命をつなぐ活動です。この木々が育ち、人々が集う場であるとともに命を守る森になるのが楽しみです。

9月2日(金)

午前は、宿泊をしていた女川でフィールドワークを行いました。女川観光協会の方から、女川の復幸の特徴についての話を伺った後、震災遺構の旧女川交番を見学しました。

午後は、震災遺構である大川小学校へ移動し、大川伝承の会の高橋さんより、大川小学校で起こったことや、みなさんの思いを伺いました。事前の準備や想定の大切さについて改めて気づきました。その後、長面地区というところで、人が住めなくなった地域に建てられた高い防潮堤に上りました。災害への備えとは何なのか、復興とは何なのかということに直面しました。

その後、石巻市内で、3日間のフィールドワークやボランティア活動のふりかえりをおこない、京都へ向けて石巻を出発しました。

9月3日(土)

8:30頃に京都駅、8:45頃に深草キャンパスへと無事に帰ってきました。


雄勝ローズファクトリーガーデンでのガーデン整備ボランティア活動


石巻南浜津波復興祈念公園でのフィールドワーク


震災遺構の門脇小学校の見学


石巻南浜津波復興祈念公園での植樹活動


女川町でのフィールドワーク


女川町役場前から女川の街と海を見下ろす。


震災遺構の大川小学校にて大川伝承の会の方よりお話をうかがう。


長面地区に建設された防潮堤に上る

参加学生の声

・今回参加して、地震や津波といったものがもたらす自然災害の怖さや、いつか必ず自分の身にも起こるという危機感を、講話や震災遺構から学ぶことができました。また、「震災による悲惨な出来事に悲しみを感じる」のではなく、そこから未来の備えとしてどのように自分の身を守るものにしていくのか、どうすれば周りの人を守ることができるのかを考える機会を得られたことにも、このプログラムに参加できてよかったと感じました。

・今回の活動を踏まえて私は、改めて災害対策をしていきたいと思いました。家族と話し合ったり、災害時に必要なものを買うことももちろんですが、心の備えも大切なことも学んだのでそれも伝えたいと思いました。 ボランティア活動や防災教育を通した学びや気づきをたくさん得られました。 10月には活動報告会を開催予定です。ぜひご参加ください。

報告会の開催案内はこちら

 

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雄勝ローズファクトリーガーデンにて。本学卒業生よりお茶の差し入れをいただきました。


毎日のふりかえりの様子