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2022.09.16

改正少年法が2022年4月1日に施行 少年事件の付添人として今後、どのような活動が可能か 鴨志田祐美弁護士による公開研究会 第4回研究会は「少年事件の付添人」をテーマに開催 < 10/3(月)18:30-20:00オンライン開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 大崎事件再審弁護団事務局長、日本弁護士連合会「再審法改正に関する特別部会」部会長である鴨志田祐美弁護士の弁護実践をまなぶ連続セミナーで、犯罪学研究センター1)が共催
  • 2022年4月1日に改正少年法が施行。今回の改正で18・19歳も「特定少年」として少年法が適用され、全件を家庭裁判所に送致、原則逆送対象事件が拡大、実名報道が解禁
  • 鴨志田弁護士の少年事件における「付添人」としての経験を共有するとともに、社会に戻ってきた少年たちの未来を考える機会に


【本件の概要】
 法廷で華々しく無罪を争う刑事弁護の「本流」から遠く離れた辺境で、しなやかで型にはまらず、当たって砕ける試行錯誤を繰り返してきた鴨志田弁護士の弁護実践を通して、刑事弁護、刑事司法とは何かを問いかける全5回のシリーズ。第4回目は「持続可能な予後のために ~少年事件の「付添人」~」をテーマに開催します。
 鴨志田弁護士は鹿児島県弁護士会に登録していた2007年~2011年に鹿児島県弁護士会「子どもの権利委員会」で委員長をつとめました。子どもの権利委員会は、子どもの権利保障を確立するために設置される機関で、少年法改正、少年事件における付添人活動の拡充・強化、少年裁判員裁判における調査・研究・提言などを行っています(引用:日本弁護士会HP)。付添人とは、少年が家庭裁判所に送致されてから開始する少年審判で、刑事事件でいう弁護人の役割をつとめます。
 今回のセミナーでは、これまでの鴨志田弁護士の少年事件における「付添人」としての経験について語るとともに、社会に戻ってきた少年たちが「持続可能な予後」を過ごすための方法について考えます。鴨志田弁護士から直接「少年事件の付添人」についてまなべる貴重なセミナーです。

 

※少年事件に関する鴨志田弁護士の論文は下記の書籍をご参照ください。
阿部恭子(編著)『少年事件加害者家族支援の理論と実践 家族の回復と少年の更生に向けて』、現代人文社、2020年/鴨志田祐美「第3章 少年事件における多職種連携の意義」


1.実施概要
- 名    称:鴨志田祐美の弁護士放浪記(講師:鴨志田祐美 氏(京都弁護士会))
- テーマ:第4回 公開研究会「持続可能な予後のために ~少年事件の「付添人」~」
- 内     容:① 趣旨説明(10分)② 講師による報告(50分) ③ 質疑応答(30分)
- 日     程:2022年10月3日(月)18:30-20:00 ※2022年6月から不定期開催(全5回・月1回開催予定)
- 会    場:オンライン(Zoom)
- 参加費:無料 下記URLから事前登録制
- 主    催:一般社団法人刑事司法未来   共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
- 司会進行:石塚伸一 教授(本学法学部・一般社団法人刑事司法未来 代表)

(次回以降の予定)※時期や内容は変更することがあります。予めご了承ください。
- 2022年11月 第5回 法改正へのチャレンジ ~弁護活動から立法提言へ~

2.講師プロフィール
鴨志田祐美(かもしだ・ゆみ)
1962年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒業後、会社員、主婦(母親)、予備校講師を経て、2002年、40歳で司法試験合格。2004年鹿児島県弁護士会に登録。
「町医者」的弁護士として働く傍ら、再審弁護、子どもの虐待やDV問題、少年事件、犯罪被害者と加害者との関係修復のための活動などに取り組む。
鹿児島県弁護士会子どもの権利委員会委員長、鹿児島県弁護士会副会長、鹿児島地方・簡易裁判所民事調停委員、鹿児島家庭裁判所家事調停委員などを歴任。2021年4月から京都弁護士会に移籍。
現在は、大崎事件再審弁護団事務局長、日本弁護士連合会「再審法改正に関する特別部会」部会長。

3.詳細・申込方法
以下URLにて詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-11131.html
(第4回研究会 申込期限:10/3(月)17:00)

4.用語解説
1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。同センターは、2016年6月に発足し、同年11月に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。これまで建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする龍谷大学ならではの犯罪学の創生に向けた研究と社会実装活動を展開してきました。


問い合わせ先:
 龍谷大学 犯罪学研究センター  Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
 E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp    URL  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/