Need Help?

News

ニュース

2022.09.26

【報告】夏季海外体験学習プログラムを実施しました。

2022年9月18日(日)~19日(月・祝)に『コーヒーを通して多角的に国際問題に迫る! SDGsを体感するコーヒー農場・JICA関西見学ツアー』を参加者18名で実施しました。
初日に守山農場(滋賀県守山市)への訪問、2日目にJICA関西(兵庫県神戸市)への訪問という形での実施を予定していましたが、台風の影響により2日目は各自自宅から繋ぐ全面オンライン形式での実施に変更となりました。


1日目 腐葉土作り体験

18日の守山農場の訪問では、実際にコーヒー農園を見学し、有機栽培について学ぶことをテーマにプログラムを実施しました。コーヒーの木や実を初めて見るという学生も多く、市販されているコーヒー豆になる前の状態を知る事が出来ました。
また作物を育てるにあたってとても大切な土や肥料についてもお話を聞き、実際に腐葉土を作る体験を行いました。更にコーヒーの葉を利用したお茶の試飲も行い、出来るだけロスを少なくするという取り組みについても学びました。
支配人である前田氏からは有機栽培のメリット・デメリットについてご紹介いただき、色々な側面からコーヒー栽培についての難しさをご教授いただきました。
更に19日のプログラムにてお話を聞くJICA滋賀デスクの桂氏に2日間の繋ぎとして最後にお話を伺いました。


1日目 コーヒーの木の見学


1日目 JICA滋賀デスク桂さんのお話

19日はオンライン開催となりましたが、前日のプログラムをふまえ、視野を世界に広げ、世界のコーヒー産地の実情や抱える問題について学びます。
初めにJICA関西の津田氏より、JICAという組織についてや海外協力隊についての説明を受けました。
続いて、18日もお越しいただいたJICA滋賀デスクの桂氏より協力隊体験談と国際協力推進員の活動について。
そののちに今回のメインである特定非営利活動法人コーヒー生産地と協働する会の古賀氏より、ルワンダでのコーヒー栽培の活動について学びました。
動画や画像、クイズなどもふまえながら和やかな雰囲気で現地の雰囲気や農家が抱える問題などをお聞かせいただきました。


2日目 JICAプログラム全体写真

【参加学生の声】
・熱帯の植物は見た事がなく、日本で見れるなんて珍しいと思いました。有機栽培法のメリットとデメリットを詳しく教えていただきました。有機栽培は大変苦労が多いですが、やる必要があると感じました。
・日本でコーヒーを作ることは難しいのに、それを行っている守山農場さんに伺うことができて、とても貴重な経験になった。コーヒーの木や実を直接見る機会は二度とないかもしれない。農業はコンピューター化が進む現在でも、判断や考えは人によって行われていると知ることができた。
・耳だけでなく、目でみて、鼻で匂いを感じて、コーヒーの葉でつくられたお茶を頂き、体全体でコーヒーについて知れた。また、ひとつのコーヒー豆が完成するまでに本当にたくさんの試行錯誤と工夫、何年もの長い期間が必要であることを知った。
・実際に海外青年協力隊に参加した人の話や動画を見れて本当に面白かったです。また以前はもっとたくさんのお金の寄付をすると発展するのではないかと思っていた部分もあったがお金をかければいいわけではないことを学べました。
・コーヒー豆が収穫から出荷されるまで、ほとんど手作業であることや、教育支援では子供はもちろん先生にも目を向けることが必要であることなど、今日まで知らなかったことを沢山知ることが出来た。
・有機農業の大変さや、アフリカの国の現状を知ることができてよかった。日本の技術を持って行って自分たちでやるだけではなく、その国がどうしたいか、その国の環境を考えたうえでの支援が必要なのだと気付かされた。

最後に今回は非常に強い台風接近に伴い、プログラム実施自体が危ぶまれる状況でした。
守山農場の皆さまには翌日の台風の備えが必要な中でのプログラム実施となりましたが、最後までしっかりとご対応くださりました。
JICAの皆さまには前日にオンライン開催への変更が決まったにも関わらず、当日に向けて準備してくださり、対面に負けないレベルのプログラムとなりました。
今回は特に関係団体様のお力添えがとても大きかったと思います。
ご協力いただき、ありがとうございました。

▶ボランティア・NPO活動センターのトップへ