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2022.10.31

日本弁護士連合会は再審法の改正を目指して、2022年6月16日付で「再審法改正本部」を新設 法改正のためのチャレンジは今後、どの様な展開をみせるか 鴨志田由美弁護士による公開研究会 第5回研究会は「最新法改正へのチャレンジ」をテーマに開催 < 11/14(月)18:30-20:00オンライン開催、Webから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 大崎事件再審弁護団事務局長、日本弁護士連合会「再審法改正実現本部」本部長代行である鴨志田祐美弁護士の弁護実践をまなぶ連続セミナーで、犯罪学研究センターが共催1)
  • 2022年6月16日付で日本弁護士連合会は「再審法改正に関する特別部会」を新たに「再審法改正本部」として設置
  • 鴨志田弁護士の再審法改正への活動を共有するとともに、今後の再審法のありかたを考える機会に


【本件の概要】
 法廷で華々しく無罪を争う刑事弁護の「本流」から遠く離れた辺境で、しなやかで型にはまらず、当たって砕ける試行錯誤を繰り返してきた鴨志田弁護士の弁護実践を通して、刑事弁護、刑事司法とは何かを問いかける全5回のシリーズ。最終回である第5回目は、「法改正へのチャレンジ ~弁護活動から立法提言へ~」をテーマに開催します。
 鴨志田弁護士は大崎事件弁護団事務局長として長らく再審弁護にかかわるなかで、「再審格差」(再審法の規定が不十分であるために、再審における判断が裁判官の広い裁量にゆだねられていて、判断に大きな格差があること)を痛感。証拠開示や検察官の不服申し立てを制限する規定がないことで多くの再審請求事件で人権救済がなされていないことから、鴨志田弁護士は弁護実践として取り組むだけでなく、再審法改正の必要性を広く訴え、活動しています。2022年6月16日、日本弁護士連合会は「再審法改正に関する特別部会」を新たに「再審法改正実現本部」として設置することを決めました。鴨志田弁護士が本部長代行をつとめる「再審法改正実現本部」では、再審法の改正案を策定するほか、立法府への働きかけも行います。
 最終回となる第5回では鴨志田弁護士の再審法改正のための活動を紹介するとともに、今後の再審法のありかたを考えます。

※再審法改正に関する鴨志田弁護士の論文は下記の書籍をご参照ください。
九州再審弁護団連絡会出版委員会 編『緊急提言!刑事再審法改正と国会の責任』日本評論社、2017年/鴨志田祐美「第1部 刑事再審の現在(第3章 大崎事件―検察官抗告の問題)」、「第4部 残された課題(第2章 証拠開示)」https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7517.html


鴨志田弁護士から直に「法改正へのチャレンジ」について学べる貴重なセミナーです。


1.実施概要
- 名    称:鴨志田祐美の弁護士放浪記(講師:鴨志田祐美 氏(京都弁護士会))
- テーマ:第5回 公開研究会「法改正へのチャレンジ ~弁護活動から立法提言へ~」
- 内     容:① 趣旨説明(10分)② 講師による報告(50分) ③ 質疑応答(30分)
- 日     程:2022年11月14日(月)18:30-20:00
※2022年6月13日(月)から不定期開催(全5回・月1回開催予定)
- 会    場:オンライン(Zoom) - 参加費:無料 下記URLから事前登録制
- 主    催:一般社団法人刑事司法未来   共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
- 司会進行:石塚伸一 教授(本学法学部・一般社団法人刑事司法未来 代表)

2.講師プロフィール
鴨志田祐美(かもしだ・ゆみ) 氏
1962年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒業後、会社員、主婦(母親)、予備校講師を経て、2002年、40歳で司法試験合格。2004年鹿児島県弁護士会に登録。
「町医者」的弁護士として働く傍ら、再審弁護、子どもの虐待やDV問題、少年事件、犯罪被害者と加害者との関係修復のための活動などに取り組む。
鹿児島県弁護士会子どもの権利委員会委員長、鹿児島県弁護士会副会長、鹿児島地方・簡易裁判所民事調停委員、鹿児島家庭裁判所家事調停委員などを歴任。2021年4月から京都弁護士会に移籍。
現在は、大崎事件再審弁護団事務局長、日本弁護士連合会「再審法改正実現本部」本部長代行。

3.詳細・申込方法
以下URLにて詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-11352.html
(第5回研究会 申込期限:11/14(月)17:00)

4.用語解説
1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。同センターは、2016年6月に発足し、同年11月に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択されました。これまで建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする龍谷大学ならではの犯罪学の創生に向けた研究と社会実装活動を展開してきました。

問い合わせ先:
龍谷大学 犯罪学研究センター  Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp    URL  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/