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2022.10.21

高齢者のフレイル(虚弱)予防に効く“お箸がすすむ総菜”を龍谷大学農学部生が開発、平和堂で販売決定 龍谷大学、大津市、株式会社平和堂の産官学連携による取り組み

【本件のポイント】

  • 龍谷大学と大津市、株式会社平和堂が連携し、フレイル(虚弱)予防を「食」から支える産官学の取り組み
  • 高齢者のフレイル(虚弱)予防を目的に、管理栄養士を目指す龍谷大学農学部生が6品の総菜レシピを考案
  • 龍谷大学農学部生が開発した「かぼちゃのおかずサラダ」が10月27日から12月22日まで平和堂主要店舗にて販売


【本件の概要】
 大津市と株式会社平和堂と連携し、高齢者のフレイル(虚弱)予防を「食」から支える取組として、龍谷大学農学部生が考案した「かぼちゃのおかずサラダ」が平和堂主要店舗で10月27日から12月22日まで販売されることとなりました。
 本取組は、高齢者向けの健康講座を実施する大津市と介護予防事業で市と連携している株式会社平和堂、すべての「いのち」を支える「食」のあり方を捉え、食の循環をコンセプトとした教学を展開する龍谷大学農学部の産官学の連携により実現しました。
 加齢によって食が細くなると筋肉量が落ち、ロコモや要介護のリスクが上がります。このようなフレイル(虚弱)予防を目的に、龍谷大学農学部で管理栄養士を目指す、食品栄養学科4年生で運動栄養学研究室(石原健吾教授)に所属する小田垣 萌衣(おだがき もえ)さんと前田 穂乃香(まえだ ほのか)さんが6種類の高たんぱく総菜レシピを開発しました。懐かしさのなかに新しさを取り入れた「おかず」は、家庭で作りやすく、お箸が進むことを第一に考えたもので、旬の食材である「かぼちゃ」や近江の食材「丁字麩」「赤こんにゃく」などを取り入れ、たんぱく質やカルシウムといった栄養素に加えて、食事そのものを楽しんでもらえるレシピに仕上げました。

【6種類の総菜について】
 開発した総菜は、大津市が主催する健康講座(シニアのための「お口と食」)にて、試食いただきます。開催概要は以下のとおりです。
・10月21日(金)おごと温泉琵琶湖グランドホテル(100名)
・11月  8日(火)びわ湖大津プリンスホテル(100名)
・11月19日(土)龍谷大学瀬田キャンパス青志館食堂(60名)

 6種類の総菜のうち「かぼちゃのおかずサラダ 」が10月27日から12月22日まで平和堂主要店舗にて販売されます。また6種類のレシピは大津市のホームページで公開されます。
 ※レシピの詳細は別紙のとおり。

■事業参加のきっかけ(小田垣さん、前田さんコメント)
・近くに住む祖父母の筋力の衰えが心配で、この事業の話を聞いたときに何か力になれるのではないかと思いました。
・祖父母だけではなく高齢化が進んでいる地域住民の方々に対しても、大学で学んできた知識・技術を活かし地域に還元したかったことです。
・管理栄養士を目指すうえで良い機会であり、新たな挑戦が今後のキャリアのなかで自信になると考えたからです。

■レシピの完成まで
R3.10月  (3年生)事業について知り、レシピ本を読みアイデアを練り始める。
R4. 2月  大津市の保健師の方と打ち合わせ。平和堂での販売の可能性について知る。
R4. 5月   (4年生)手探り状態で試作開始。
R4. 8月  平和堂との打ち合わせで厳しい意見をもらい、奮起する。
     「広報おおつ」の取材を受ける。
R4. 9月  レシピ完成。「広報おおつ」発刊後、介護予防教室(試食会)が即日定員満員に。
R4.10月    記者会見

■石原健吾教授(龍谷大学 農学部 食品栄養学科)コメント
 「食べる」「運動」「社会参加」は、加齢によるフレイル・ロコモの予防3ワードですが、実はすべての世代で大事な3ワードです。小田垣さん、前田さんには、卒業研究とは独立したプロジェクトとして本事業を通じて社会参加してもらいました。二人の試作を彼女らが所属する運動栄養学研究室のメンバーで試食することで、学生間のつながりも強くなりました。レシピの楽しみ方は3ステップ。①平和堂さんで買って食べる、②お家で作って6種類ともコンプリート、③お弁当にして湖国の山野・社寺仏閣を歩いてから頂くと、一層美味しくなることを実感する。ぜひお試しください、ENJOY!


石原教授、前田さん、小田垣さん


商品パッケージラベル

問い合わせ先:農学部教務課 Tel 077-599-5601 E-Mail agr@ad.ryukoku.ac.jp


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【別紙】フレイル予防“お箸がすすむ総菜”レシピ6品