2022.11.08
母校で農学を学ぼう、集う卒業生~龍谷大学校友会×農学部 ホームカミングデーアグリカフェ実施~
2022年10月29日(土)、龍谷大学の卒業生が母校に集うホームカミングデーに合わせて、卒業生向け特別講座「アグリカフェ」を実施しました。
同イベントは、農学部と龍谷大学校友会(卒業生組織)がコラボして実現。 当日は、学部や卒業年の壁を越えて、またお子さまも一緒に来ていただき、約40名の卒業生が参加。「マメが世界を変える?!~人の健康と地球環境を支えるマメのパワーに迫る~」をテーマに、資源生物科学科の大門弘幸学部長/教授と食品栄養学科の西澤果穂講師が、それぞれの研究分野から最新の研究成果などをわかりやすく解説しました。
西澤講師からは、動物性食品の摂取量が増加する現代人において、植物性食品を摂取することの重要性が見直されていることが説明され、豆の中でも雑豆(ナタマメ、インゲンマメ・エンドウマメなど)に注目して、その加工方法、加工による特性についての最新の研究内容が報告され、新たな食品としての可能性について学びました。
大門教授からは、世界のマメ科植物はおよそ 650属、1万8千種にも及び人類が穀類に次いで最も古くから食用栽培した植物であることや、窒素肥料があまり要らない植物で、根粒菌による空中窒素固定により土壌の肥沃土を維持・向上させることのできる地球環境を支えるパワーを持った植物であると説明されました。
アグリカフェの中では、親鸞聖人も好んだと言われる小豆粥の試食がありました。この小豆粥は、滋賀県の料亭で「日本料理 新月」様(若女将が農学研究科修了生でもある)と連携して開発され、大納言という大きな小豆と農学部の牧農場で学生が収穫した龍谷米を使用しています。また、小豆粥の他に西澤講師から説明されたナタマメを使ったナタマメ茶なども提供され、参加者は講義の内容に合わせた豆の試食を交えながら、身近なマメの持つパワーについて楽しく学ぶ機会となりました。
農学部卒業生以外の参加者にとっては、卒業後に設立された新しい学部の学びに触れて、今の龍谷大学を知る機会となりました。
農学部では、今後も、「食」や「農」に関する内容を実験や体験を通して、中・高生を始めとして、卒業生や地域の方にも広く開放する取り組みを行ってまいります。
参加者の声:
・食事と健康を意識するようになり、卒業した大学でこのようなことが学べる農学部が設立されていたと知り大変うれしく思いました。身近なマメをテーマにマメの持つパワーについて、楽しく学ぶことが出来ました。(1997.社会学部卒)
・かつてはテニスコートだったこの場所に農学部が出来ており、また実際にアグリカフェに参加して、最先端の設備環境のなかで研究が行われていることを知り、大変感慨深かったです。(2006.国際文化学部卒)
・初めて瀬田に来ました。学園祭も行われており、学生の活き活きした姿を見て、コロナ禍の閉塞感が少し晴れたような気がしました。このように卒業生にも学びの機会を提供していただけることは大変ありがたかった。また、このような機会があれば参加したい。(2017年、文学部卒)
※アグリカフェは造語です。カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う「サイエンスカフェ」に倣っています。
※料亭「石山 新月」様と連携して開発された「小豆粥」の販売情報についてはこちらから