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2023.06.20

関東大震災から100年 「苦」の問題に深く向き合う仏教者の視点から学ぶ パネル展「仏教と災禍と病苦の近代史」を開催~明治から戦前期までの災禍・病苦への取組を振り返る~

日時 2023年6月23日(金)~7月11日(火) 9時00分~17時00分※日曜日除く
場所 龍谷大学大宮キャンパス 東黌1階ロビー 一般参加可/無料
オンライン解説会開催 6月26日(月)17:15-18:15

【本件のポイント】

  • 科学・医療技術が急速に進展した反面、環境・生命倫理に関わる新たな問題を生起した近代において、仏教者は罹災者への救援・支援活動でだけでなく、感染症予防、看護師養成など、幅広い領域での取り組みを展開
  • 関東大震災から100年、この節目の年に、災禍・病苦にどう取り組むべきかを仏教に学び考える機会に
  • 明治から戦前期の仏教者の災禍・病苦への対応に関する写真や史料約70点をパネル22枚にして紹介
  • 地域開放型の一般参加無料の展示会

震災被災民に支援物資を届ける九條武子(『築地本願寺社会部要覧』大正14 年度)

【実施概要】
日時 2023年6月23日(金)~7月11日(火) 9時00分~17時00分※日曜日除く
場所 龍谷大学大宮キャンパス 東黌1階ロビー 一般参加可/無料
   https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
主催 世界仏教文化研究センター

パネル展のオンライン解説会開催 6/26(月)17:15-18:15
※参加希望の方は、問い合わせ先までご連絡ください。

 


解説 文学部 歴史学科 仏教史学専攻 中西直樹教授
研究内容は、日本仏教史、特に近代における仏教者・教団の動向を対象としています。近代に入って、仏教者・教団がはじめた諸事業、学校教育・社会事業(社会福祉事業)・医療事業・海外布教・国際交流事業などに関心があります。また、仏教改革論の動向も対象としています。近年では、少年布教(仏教日曜学校)・女性布教(仏教婦人会)・青年布教(仏教青年会)や、工場布教・従軍布教・監獄布教などの特殊布教について調べています。

【本件の概要】
 龍谷大学世界仏教文化研究センターは、関東大震災から100年の節目の年に、近代における仏教者の災禍・病苦への対応に焦点を当てて、その実態の歴史を紹介するパネル展示を行います。
 近代になって、科学・医療技術が急速に進展した反面、環境・生命倫理に関わる新たな問題を生起しました。また、人々の直面する苦の問題から、社会の変動に起因する諸問題とも密接な関係をもちながら複雑化し、多様な対策が求められるようになってきています。
 仏教は、生老病死という人間の苦の問題を深く見つめ、それを乗り越えていく道を追求してきました。また、近代の仏教者は、罹災者への救援・支援活動でだけでなく、感染症予防、看護師養成、保険、医療倫理構築、慈善病院設立など、幅広い領域での取り組みを展開してきました。このことは、あまり知られていませんが、今日われわれが直面する諸課題への対応を考える意味でも、何かの指針を与えてくれるに違いありません。
 今回の企画が、改めて先人たちの苦難のあゆみを知り、思いを寄せるとともに、いま、私たちが災禍・病苦に対して、どのように取り組むべきかを考えるきっかけになればと考えています。
本展示会は、地域の方にも開放する一般参加無料です。

【参考】世界仏教文化研究センター
世界仏教⽂化研究センターは、⿓⾕⼤学の建学の精神に基づき、仏教を基軸とした総合学術研究を、基礎研究部門・応用研究部門・国際研究部門の三部門による緊密な連携の下に推進し、仏教研究の国際的なハブを構築するとともに、その成果を効果的に教育に還元することを目的として、2015 年に設置しました。
「人間・科学・宗教」の三つの領域を融合することにより、21世紀における新たな知を創造する可能性を切り開くとともに、国内外の研究者が対話・交流できる世界的な研究拠点を形成し、人間の苦悩や地球規模の危機に対して、仏教の知見から、解決への道筋を示すことが期待されており、これに応え得るよう各研究部門の研究を進めていきたいと考えています。
[ウェブサイト]https://rcwbc.ryukoku.ac.jp/



問い合わせ先:龍谷大学 研究部 平綱
Tel 075-343-3458  cswbc2@ad.ryukoku.ac.jp  https://rcwbc.ryukoku.ac.jp/