Need Help?

News

ニュース

2023.10.12

当事者らのスピーチを通じて刑事司法の 現状を問う「人質司法サバイバー国会」を初開催

【本件のポイント】

  • 無実であるほど長期間勾留されて自白を迫られ、えん罪の温床となっている「人質司法」の現状を問う
  • 日本の刑事司法制度の「いま」について、えん罪の当事者らの声を通じて、多角的な視点から捉え、共に考える機会に


【本件の概要】
龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター(RCWC)  1は、2023年11月10日(金)、東京・議員会館において開催する「人質司法サバイバー国会」の開催に協力します。
罪を認めなければ長期間にわたって身体拘束されるという日本の刑事司法の実務運用は、被疑者・被告人の身体を人質にして有罪判決を獲得しようとするものだとして、「人質司法」と呼ばれ、国際的にも批判の対象になっています。こうした「人質司法」の当事者は日本に多数いますが、逮捕勾留や有罪判決などへのスティグマゆえこれまで声をあげることは困難でした。
今回のイベントでは、村木厚子さん(郵便不正事件)、山岸忍さん(プレサンス・コーポレーション事件)、大川原正明さん&島田順司さん(大川原化工機事件)、藤井浩人さん(美濃加茂市長事件)など、過酷な「人質司法」のサバイバーたちが初めて国会に集まり、その苦しい経験を語り、制度改正を求める声を国会議員に伝えます。

1.実施概要
名称:「人質司法サバイバー国会」
日程:2023年11月10日(金)12:00-13:30
会場:議員会館(予定)
   ※入館方法や持ち物などについては申込フォームに記載しています。
      また、会場の詳細が決定しだい、お申込み時のメールアドレス宛に主催者よりご案内します。
参加:無料 ※下記URLから事前登録制
主催:ひとごとじゃないよ!人質司法プロジェクト 2
   by ヒューマン・ライツ・ウォッチ×イノセンス・プロジェクト・ジャパン
協力:龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター(RCWC)/刑事弁護オアシス

2. プログラム(予定)

  • 1. ひとごとじゃないよ!人質司法プロジェクトからの問題提起と提案
  • 2. 基調スピーチ(村木厚子さん、山岸忍さん 他)
  • 3. 国会議員、サバイバー当事者や関係者による討議とスピーチ


3.登壇者(予定・順不同)
国会議員の皆様、村木厚子さん(郵便不正事件)、山岸忍さん(プレサンス・コーポレーション事件)、大川原正明さん&島田順司さん(大川原化工機事件)、藤井浩人さん(美濃加茂市長事件)

他、人質司法サバイバー(被疑者・被告人を経験した当事者)や家族

4.詳細・参加申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-13525.html

5.用語解説
1)龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター(RCWC)
よりよい刑事司法と誤判救済のありかたを探求することを最大の目的として2023年4月に設置されました。実効的な誤判救済システムの構築とそのための実務の整備、その両者の協働のための基盤の構築を目指して、研究者だけでなく、弁護士を中心とする法律実務家に積極的に関与いただき、研究を推進しています。

2)ひとごとじゃないよ!人質司法プロジェクト
2023年5月のヒューマン・ライツ・ウォッチの調査報告書「日本の『人質司法』」発表を受けて翌月から、世界最大級の人権NGO(本部ニューヨーク)のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)と、刑事事件のえん罪の被害者を支援する一般財団法人イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)が共同で開始したプロジェクトで、刑事司法制度の改正により人質司法の解消を目指すことを目的としています。
https://innocenceprojectjapan.org/hostage-justice


問い合わせ先:龍谷大学 刑事司法・誤判救済研究センター
Tel 075-645-7922   rcwc@ad.ryukoku.ac.jp https://rcwc.ryukoku.ac.jp/


ファイルを開く

【別紙】「人質司法サバイバー国会」