2023.12.06
【報告】インクルーシブデザインって何だろう?~障がいがあってもなくても!~を実施しました
ボランティア活動の背景にある社会課題について知るきっかけを学生に提供するため、今回は障がい者と共に活動されている北九州の団体とオンラインで繋ぎ、お話を聴いたりワークショップを通じて障がい者への偏見や社会参加について考える機会になるよう企画しました。更に、実施時期を障がい者週間や人権週間に合わせ、私たち一人一人が様々な人権問題を「誰かの問題」ではなく「自分の問題」として捉え、互いの人権を尊重し合うことの大切さについて認識を深めることも目指しました。
実施日 2023年12月5日(火)18:00~19:45
方 法 オンライン(Zoom)
協力団体 一般社団法人 生き方のデザイン研究所
参加人数 学生17名/協力団体8名
■概要
以下のプログラム構成で行いました。
① 生き方のデザイン研究所(通称:生きデ所)代表理事・コーディネーター 遠山昌子さんより、取り組み紹介
② 生きデ所デザインパートナー(障がいのある皆さん)の紹介
③ デザインパートナーも含めた3-4人のブレイクアウトルームに分かれ、障がい者に関するシチュエーションの問いに対し「自分ならどうするか?」の意見交換ワークショップ
④ デザインパートナーのみなさんからの感想
⑤ まとめと質疑応答
■参加者の声
・人は1人では生きられないということを感じました。また、1人1人は同じに見えても異なる部分はあるものなんだということにも、あらためて気づくことができました。
・視覚障がいの方とグループが同じになった際に、スライドに書かれていた文章を復唱したり、相槌を声に出したりとコミュニケーションを取る上で意識しないといけない事が再確認できた。
・平等は、今の環境の形のままじゃなくて少し形を変えたり、ちょっと相手を想像したりすることで作ることができるのではないかと思うことができました。
・耳が聞こえない方とのワークの時に、最初はなぜ戸惑っているのかすらわからなくて難しかったですが、なんとか筆談という方法に気付くことができたので良い経験になりました。
・障がいの有無に関わらず、できることやできないことは人それぞれであり、違いを認め合い互いにフォローしあえる優しい社会になるために、一人一人が意識を変えることが大切である感じました。
遠山さんの「モヤモヤ感を持つことが大事」という言葉が印象的でした。オンラインだからこそ、このような遠方の団体と繋いで障がいのある方と交流する機会を学生に提供できたと思います。参加者は想定したよりも少なかったものの、アンケートでは学生たちの満足度は高く、新たな問いを持ち帰ってくれたと感じています。
今回の参加者の更なる学びや具体的な活動に繋げるための働きかけを考え、これからもボランティア活動に繋がるさまざまな機会を学生に提供してまいります。