2024.05.16
「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクト今年度初めての合宿を実施【政策学部】
2024年5月11日(土)〜12日(日)の2日間、「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクトの学生8人(2、3回生)、教員1名(大石尚子教授)が、フィールドとなる京都府南丹市日吉町世木地域で今年度に入って初めての合宿を実施しました。
1日目は日吉町郷土資料館を訪問。昔の様々な農機具や茅葺屋根の古民家が保存されており、展示学芸員の熱心なお話に耳を傾けました。
次に、最近地域のみなさんが企画から出演までを担って制作された地域の魅力発信映画「地蔵に願いを」(監督:田中大志さん)を視聴させていただきました。意外にもファンタジックな内容に戸惑う学生もいましたが、美しい自然や人びとの紡いできた歴史や文化、人々のつながりの大切さが伝わってくる作品でした。
午後は大向営農組合の加工場で地場産のお米やジビエを使った巻きずしづくりにチャレンジ。昼食の後、世木地域の里山散策へ。急峻で倒木や土砂崩れの跡が残る山道を3時間かけてたどりました。ゴール近くにある炭焼きグループ「里まる」を訪問し、里山再生と炭作りについてお話を伺いました。
2日目は田植えにチャレンジ。農機や農業資材についての説明を受け圃場へ。この圃場は昨年度から本プロジェクト受講生が企画、商品化した「日良し米」の圃場です。「日良し米」は土壌微生物を活性化する資材を使い、農薬や肥料を最小限に抑えて栽培し、収穫後は地域の伝統的な高稲木にかけて天日干ししてつくったお米です。今年も龍谷大学内のカフェやキャンパス近くの稲荷橋でのマルシェで販売などを予定しています。
学生は全員、田植え機に試乗し、機械では植えられない端の部分に手で補植を行いました。田植え終了後、昨年の「日良し米」でつくった美味しいおむすびをいただき、疲れを癒やしました。
今回の合宿をとおし、学生の多くが地域の自然、人々のつながりに強い印象を受けたようです。「帰るのが寂しい」という学生もいました。これから地域課題解決に向けた商品開発・フェノロジーカレンダー作成プロジェクトをすすめていくうえで、学生のモチベーションも多いに高まり、ともに取り組む地域のプロジェクトメンバーの皆さんとの信頼関係も深めることができました。
最後に今回の合宿をコーディネートしてくださった世木地域振興会の皆様に、お礼申し上げます。
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・世木で育てた日良し米PR動画(2023年度南丹プロジェクトが制作)
・地域の魅力発信映画「地蔵に願いを」の監督が代表を務める「Nachshon Taishi Tanaka Films」のページ