2024.09.09
「政策実践・探究演習」(海外)韓国PBL 現地レポート④【政策学部】
政策学部では2023年度と2024年度の2ヵ年、アジアプログラムとして「若者政策の日韓比較」をテーマに韓国PBL(担当:安 周永教授)を実施しています。2024年度は13名(3~4回生、大学院生)が受講中です。事前学習で日本の現状を学び、9月1日~8日、ソウルでフィールドワークを行いました。滞在中のレポートをお伝えします。
2024年9月5日(木)
宿泊施設のある明洞から20分ほど歩き、ソウルグローバルセンターへ。
<午前>
まず最初に、青年財団の青年サポーターの皆さんと交流の時間を設けました。トークセッションに登壇した話者と司会はすべて若者で明るい雰囲気です。政府に対して政策提案をしてきた立場から、具体的な経験を教えてもらいました。
<午後>
青年財団のNam Ki-Ung 広報交流課長から「韓国の青年財団の活動」について話を聞きました。青年財団はこの8年間で9万6千人もの若者と共に行動してきました。若者が幸せになる社会の実現をめざし、各種の支援プログラムを行なっています。
講義のあとは、交流を深めるためのゲームが企画されてました。青年サポーターと龍谷大学の学生がチームを組み、4班に分かれて与えられたミッションを探しに教室の外へ。優勝した班には賞品が贈られました。
(*講義と質疑応答は、逐次通訳をしていただきました)
以下、受講生の報告です。
〈午前〉
午前中はソウルグローバルセンターにお邪魔して、若者政策立案に携わっている雇用労働部の青年補佐役であるコンビョンフン様と、道路交通部のパクハンウィ様と、ソウル青年政策ネットワークのキムユンヒ様のお話を伺いました。
3名方それぞれ、政策提案をする際は実質的な効果があるかを思案しながら、若者の意見を傾聴することを心掛けておられ、韓国の若者政策が生活の基盤となっている要因はここにあるのだと窺えました。
加えて、政策を享受できない法制度の死角地帯にいる若者にも、インタビューや情報提供を通じて意見を収集し、政策提案に活用しているという話を伺いました。現行の法制度には満足せず、包括的な若者政策をめざすその姿勢に深く感銘を受けました。
トークセッションが終わった後、青年財団の方からお弁当をいただき、午後から交流する青年サポーターの方とお昼ご飯を一緒に食べました。日韓の学生同士で交流を深め(自分の名前の由来など)、仲睦まじい雰囲気で食事をしたため、普段以上にご飯をいただくことができました。感謝いたします。
(政策学研究科 修士1年 佐竹星哉)
〈午後〉
昼ご飯を食べ終え、午後の講義の前半は、青年財団のNam Ki-Ung広報交流課長から「韓国の青年財団の活動」について話を伺いました。
昨日までの話では出生率の大幅な低下などの課題が多く、厳しい現状にあると感じていました。しかし、若者の貧困に対して支援が手厚く若者が恩恵を受け始めている現状や、若者の意見が団体を通じて直接政策に反映されているという状況を聞き、韓国の若者に希望を感じました。
後半は、青年財団の青年サポーターの方々と交流を深めるゲームを行いました。自己紹介の段階から和気あいあいとしており、青年サポーターと日韓それぞれの国の文化の話や観光地の話など、どのグループも大変盛り上がりを見せていました。
ゲームの内容は「韓国アイドルの名称に含まれているハングル語を街の中から探す」というもので、読み慣れていないハングル文字を探すのに大変手こずりました。しかし、チームで協力し、無事ミッションをクリアすることができました。その後も、一緒にお菓子を食べながらコミュニケーションをとり、仲を深めることができたので、別れの時間がとても寂しかったです。
ソウルグローバルセンターから宿に戻り、今回のソウル・フィールドワークの集大成である中央大学で行われる発表に向けて、韓国のチキンやピザを食べながら作戦会議を行いました。
明日の発表は不安もありますが、これまでの成果を発揮できるよう精一杯頑張ります!
(政策学部 4回生 田口亮太)