2024.09.18
【報告】『東日本大震災について学ぶオンライン講座』を実施しました。
ボランティア・NPO活動センターは東日本大震災が発生した2011年から宮城県石巻市に赴き、被災地域の災害ボランティア活動、まちの行事のお手伝い、防災について学ぶプログラムまで、復興のステージに合わせて多様な活動を展開してきました。
今年も8月29~9月1日の間、国内体験学習プログラム『災害を学ぶスタディツアー~東日本大震災から学ぶ、まちづくりと防災・減災 in 宮城県石巻市~』を実施する予定でしたが、台風10号接近のため中止になりました。そのため、訪問予定だった宮城県石巻市の『公益財団法人3.11メモリアルネットワーク』とつなぎ、東日本大震災についてオンラインで学ぶ講座を実施しました。
実施日 2024年9月18日(水)10:30~11:50
会 場 深草キャンパス22号館304教室 および オンライン(Zoom)
参加人数 34名
■概要
公益財団法人3.11メモリアルネットワークの藤間千尋さんから、以下のことについてお話しいただきました。
1)スタディツアーで訪問予定の1つだった「南浜・門脇エリア」の被害状況と現在までの変化について
2)藤間さんが石巻に関わり始めたきっかけ(ボランティア活動)と伝承活動に関わり続けている理由
■参加者アンケートより
・現地でお話を聞くことができなかったのは残念でしたが、この機会を頂き、たくさんの知識を得られたことを嬉しく思いました。私自身も元日に起きた能登半島地震の際にどこに逃げればよかったのか、どのような行動をすればよかったのかわからないことだらけでした。私の地区では目立った被害はなかったのですが、これからいつそのような災害が起こるかはわからないため、日頃から関心を持ち、いつでも準備が出来ている状態でありたいと考えるようになりました。今回の講演から学んだことを生かしていきたいです。
・今回の東日本大震災のお話を聞き、石巻市での被害と詳細、また新たな考え方を得ることができました。今までで福島県と岩手県の被害などの話は聞いたことがありましたが、宮城県の方はあまりなかったのも一つのきっかけとして参加しました。可住エリアと非可住エリアで別れていたり、燃えた木造家屋が流れたことで小学校が火災に見舞われたことなどまったく知らなかったことであったため驚きました。また、災害に対する事前準備をしっかりすることが迅速な避難につながるという風にも思ったので、これをきっかけに家族で話し合ってみようと考えました。本日は貴重なお話をきかせてもらい本当にありがとうございました。
・東日本大震災のような大きな災害については緊急避難警報のサイレンやアナウンサーの呼びかけ、そして津波の映像などの怖いイメージしかありませんでした。しかし、本講座を受けて実際の避難の様子や被災者の方の心情を知ることで人間味を感じ取ることができ、現実に起きたことだという実感をより得ることができました。また、自分は被害に遭われた方々を全て一括りに「被災者」として少し考えていたことに気づくことができました。当たり前ですが一人一人の境遇は異なるので、変な先入観を持ってしまっていたかもしれません。そして、きちんと準備をしておけば助かる命もあることを学びました。南海トラフ地震が起きたとき、自分の住んでいる場所はどんな被害に遭うのか現実味を持たせて考えようと思いました。
ボランティア・NPO活動センターは、今までも 「学生にボランティア等の体験機会をいかに提供するか・どうやったらやれるか」 ということを基本スタンスとして取り組んでまいりました。今回中止となったスタディツアーも、時期を変えて実施できないか現在検討中です。
今後もボランティア・NPO活動センターは、学びや気づきに繋がるプログラムをさまざまな形で実施してまいります。