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2025.03.18

「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクト「令和6年度 大学・学生とともにのばす京都プロジェクト 成果報告会」にて活動の成果を報告【政策学部】


「政策実践・探究演習」(国内)南丹プロジェクト(担当教員:大石尚子教授)が、2025年3月15日(土)、京都産業会館ホール(京都市下京区)で開催された「令和6年度大学・学生とともにのばす京都プロジェクト報告会」第1部壇上報告事例に採択され、学生が今年度の活動目標やその成果、来年度の課題などについての報告を行いました。南丹プロジェクトからは学生5人(2、3回生)、教員2名が参加しました。

「南丹プロジェクト」では、2021年度より南丹市日吉町の世木地域振興会と連携を始め、持続可能な農村づくりのため、地域資源を活かした商品の開発やフェノロジーカレンダーの作成に、地元の皆さんとともに取り組んできました。4年間の活動を通して、地域の皆さんとの信頼関係を深め、パートナーシップによる域学連携の成果が見えてきました。

以下、当日の動きに沿って報告します。


(1)リハーサル
午前中に行われたリハーサルでは、8分と定められた発表時間を1分ほど超過してしまい、学生たちは会場の外で教員と相談して、時間ぎりぎりまで発表の練習と説明内容の調整を行いました。

(2)報告
成果報告会には200人を超える参加者が集まり会場は満席状態。まず、京都府の西脇隆俊知事と文部科学省高等教育局私学部私学行政課の三木忠一課長により開会の挨拶がありました。南丹プロジェクトの発表順は5大学中3番目。出番になると学生たちはひな壇に上がり活動の成果報告を始めました。
今年度の南丹プロジェクトは2班に分かれ、商品開発班では主に地元の伝統食「納豆餅」を使ったブランディングと世木環境農産認物認証の策定に取り組み、グリーンツーリズム班ではフェノロジーカレンダーと地域内ツアールートをパッケージにした「世木地域ツーリズムMAP」の作成に取り組みました。2025年度の展開としては、世木地域の活動を地域内外にPRし、協力者や関係人口を創出することや、南丹市など行政とのパートナーシップを構築し相乗効果を創出することなどを掲げました。そのための課題として、世木地域農産認証の生産者・消費者への普及や、住民の理解を得つつ多様なモビリティを導入することなどが挙げられました。
報告は全員が落ち着いた様子で、ハキハキとした声で発表できていました。

(3)南丹市長講評
南丹プロジェクトの報告が終わると、南丹市の西村良平市長の講評が司会により代読されました。世木地域振興会メンバーの言葉も引用しつつ、学生たちの地域への参画意欲が年々素晴らしいものになっていることへの高い評価と期待が込められた講評でした。

(4)京都府総合政策環境部長による総評
最後に京都府総合政策環境部の岡本考樹部長から総評がありました。南丹プロジェクトに対しては、「世木地域ツーリズムMAP」を例に、とても実践的で地域振興への大きな可能性をもっている点が高く評価されました。

今回の報告会への参加により、他大学、国や自治体関係者を中心に、南丹プロジェクトの活動成果を伝えることができたと同時に、南丹プロジェクトの目的である世木地域のブランド力向上にも貢献できたと考えています。来年度はこれまでの成果を活かし、地域内外のネットワークや協力関係を広げつつ、世木地域での持続可能な農村ツーリズムツアーの企画、試行、地域側の体制構築などに取り組んでいく予定です。

(本文執筆協力:政策学部2回生 稲森爽馬)


会場に掲示された、南丹プロジェクトの活動概要をまとめたポスター


京都府の西脇隆俊知事に活動を説明する学生たち


【参考リンク】
・世木地域ツーリズムMAP
・あったか京都!(KBS京都放送)