2025.03.21
政策実践・探究演習(海外)フィンランドPBL 現地レポート(4)【政策学部】
2025年3月15日〜24日、欧州グリーン首都賞受賞都市であるラハティ市の循環経済(サーキュラーエコノミー)について学ぶため、LAB応用科学大学が開催した現地プログラムに21名の学生が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。
3月19日(水)
午前は、ラハティ応用科学大学でサーキュラーエコノミー、バイオガスシステムについて講義を受けたあと、午後から貸切バスに乗りフィールドトリップに出かけました。一つ目は1994年にフィンランドで設立されたビール醸造所のTeerenpeliへ。次にラハティ・アクアで上下水事業の説明を聞きました。
〈活動内容〉
午前中は、環境問題や新たな再生可能エネルギーについて講義を2つ受けました。最初の講義では、サーキュラエコノミーの定義を、簡単な絵を示して説明してもらいました。ごみ箱とその隣に「I can’t believe it’s not garbage」と書かれたリサイクルボックスがある絵で、できるだけごみを出さないという考え方をサーキュラエコノミーというのだそうです。また、よく聞く3Rは6Rに進化しており、Reduce Reuse Recycle の他、Recover Redesign Remanufacture が新たに加わっていました。ラハティでは廃棄物を単なるごみとして扱うのではなく、新たな資源として活用しようとしていることがわかりました。
また2つ目の講義では、循環経済について話を聞きました。環境問題をどのように活かして地域社会に貢献しているか、企業や公共施設などの場面で持続可能な社会の実現に向けた取り組みが行われていることがわかりました。
午後はラハティで起業したお酒の会社Treerenpeilを訪問しました。環境問題に対応したビール瓶をlabの生徒と作った話や、ラハティの水質の良さを生かした製品だという話を伺いました。
その後は前の日に講義内で話された浄水場Lahti Aquaに行きました。ここでの講義は専門用語が多く、正直あまり理解できなかったのが残念ですが、動画を見る場面があったのでそれをもう一度翻訳して勉強し直したいと思います。
〈一日を振り返って〉
最終日に発表するプレゼンの準備のためグループワークを行いました。大学院の学生さんが私たちの意見を尊重しようと何度も意見を聞いてくれたのですが、講義の内容の理解が追いついていないこともあり、自分の意見を上手く伝えることができませんでした。次は意見を言えるように録音を振り返るようにしたいです。
また、バスの移動中、アディティというインド出身の前職がアーバンプランナーの方と、日本やラハティの街並みについて少し話すことができたことが嬉しかったです。
午前中の授業で紹介されたHARTWALL社のお酒ORIGINALをのみ、また缶を返却するとお金が返ってくるシステムも利用しました。実はお酒は大学院生の方に勧められて買ったもので、全くの偶然だったのですが、砂糖の量を控えめにしてアルコール消費量が非常に多いと問題視されているフィンランド人の健康を気遣ったり、ビール醸造時に出た廃棄物からバイオガスを生産して環境にやさしい取り組みなどをしているからこそ人々に愛され、おいしいと勧められる商品に仕上がっているのだと感じました。
(政策学部 2回生 田中咲、山森悠里菜、清明茜里)