2025.03.21
石倉ゼミが敦賀のおぼろ昆布ミニシンポジウムで調査成果を報告【政策学部】
政策学部石倉ゼミが、2025年3月8日に開催された「再発見!敦賀のおぼろ昆布ミニシンポジウム」にて調査成果の報告を行いました。
2025年1月に開催された国の文化審議会で、「敦賀のおぼろ昆布製造技術」を国の登録無形民俗文化財に登録する答申が出されました。今回のミニシンポジウムは、登録を記念して開催されたもので、敦賀市民をはじめ40人が参加しました。
石倉ゼミでは、2022年度から福井県敦賀市と連携して「福井県敦賀市における『おぼろ昆布の手すき加工技術』の現状に関する研究」に携わっています。この間、実際に敦賀でおぼろ昆布削りを体験するだけでなく、全国の昆布商店への訪問や見学を行い、おぼろ昆布産業の現状や課題、展望を調査してきました。また、龍谷大学内での認知度向上のために、大学生協でのおぼろ昆布無料トッピング企画も実施しました。
ミニシンポジウムでは、文化庁文化財調査官による基調講演「食文化の保護継承と無形民俗文化財について」、政策学部石倉による成果報告「敦賀のおぼろ昆布製造技術の調査成果と今後の展望」の後、ゼミ生から「おぼろ昆布産業の現状と展望〜石倉ゼミ1年間の調査研究を元に〜」と題した報告がなされました。実際におぼろ昆布の手すき加工体験を通じて、職人の技術力の高さや昆布を削る楽しさを感じたことや、おぼろ昆布加工の伝統を保持しながら、地域固有の資源として敦賀の地域振興に活かしていくこと等について、発表が行われました。
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