2025.06.16
地域活性のキッカケづくりになるような活動を目指して【社会共生実習】
社会学部の「社会共生実習(地域エンパワねっと・大津中央)」(担当教員:脇田健一教授)では、滋賀県大津市の中心市街地にある中央学区の住民の皆さまとのコラボを通じて、地域活性化に取り組みます。課題を地域住民とともに学生自身が見つけ出し、その課題解決に向けて活動します。
6/13(金)には、雨森鼎さん(大津の町家を考える会 会員)にお越しいただき、大津の歴史から、「大津の町家を考える会」の拠点「まちづくり大津百町館」の成り立ち、本プロジェクトの歴代受講生たちと協同したまちづくり活動、今後の大津中央の展望などをお聞かせいただきました。
本プロジェクトは「社会共生実習」の前身にあたる教育プログラム「大津エンバワねっと」の時代からの歴史をもち、2008年に1期生が活動してから実に18年もの歳月が経ちました。前々回オンラインでお話しくださった安孫子さん(その様子は【こちら】)や雨森さんはその当初からお世話になっており、歴代の本プロジェクト受講生との想い出もたくさんあります。
その中で、6期生が取り組んだ、地域住民とマンションに住む新住民をつなぐことを目的としたまちあるきイベントについて、今年度の受講生たちに紹介してくださいました。このイベントでは、安孫子さんと雨森さんがガイド役として活躍してくだったのですが、受講生らが本プロジェクトを離れてからも、地域住民の皆さまで継続して毎年開催してくださっているそうで、コロナ禍の休催を省いても10年も続いているそうです。
お話の最後には、「せっかく歴史深い町なのに、そうした背景を生かすまちづくりがなされていないように感じている。また、昔はイベントを開催すると地域住民が参加していたが、今は大津市外から参加している人のほうが多いように感じる。町はそこに住んでいる人のための場所であるべきではないかと考える。便利さだけが追求されるのではなく、多様な住民が町中に出て挨拶を交わし、交流することができる姿が本来の町なのではないか。住んでいる人が楽しめる仕掛けが必要だと感じている。」といったご意見を伺うことができました。
今年度の受講生が、大津中央のどのような課題に着目して解決に向けてどういったアプローチを考えるのか、受講生たちはまだ紆余曲折していますが、上述のように受講生らの活動が地域活性のキッカケとなることを期待しています。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。