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2025.06.25

「龍谷の森」ゴミ拾いボランティア活動を実施【サステナビリティ推進室、ボランティア・NPO活動センター、瀬田事務部】

~「龍谷の森」の生物多様性維持向上を目指して~

2025年6月22日(日)に、環境省の自然共生サイトに認定されている「龍谷の森」にて、不法投棄されているゴミを拾うボランティア活動を学生と教職員で実施しました。

本活動は、6月の「環境月間」における重要な取組みの一つであり、「龍谷の森」が持つ豊かな自然環境を守り、生物多様性の維持・向上に貢献することを目的としています。

環境省や自治体など、日本中で様々な環境保全活動が展開される中、本学はこの活動を通じて、参加者一人ひとりが環境問題を「自分ごと」として捉え、行動変容に向けた機会となることを目指しています。

本活動の実施にあたっては、サステナビリティ推進室、ボランティア・NPO活動センター、瀬田事務部という学内だけに留まらず、滋賀県からゴミ袋を、大津市から不法投棄禁止に関する看板を提供いただいたり、株式会社木下カンセーからはゴミ回収の協力をいただくなど、地域とともにネイチャーポジティブに向けた取組みの推進となりました。


滋賀県から提供いただいたゴミ袋


大津市から提供いただいた不法投棄禁止の看板


ゴミ回収にご協力いただいた株式会社木下カンセー


当日は、気温が30度を超え、蒸し暑さを感じるなか、安藤学長や深尾副学長を含む教職員16名学生16名がボランティア活動に参加しました。

活動を開始する前に、株式会社木下カンセーの阿江様より、回収するゴミ(廃棄物)についての説明が行われました。

【阿江様の説明(一部抜粋)】
廃棄物は「①ビニール袋や弁当ガラなど」「②空き缶ビンペットボトル」「③それ以外の不燃ゴミ(や袋に入らない粗大ゴミ)」の3種に分けて回収してください。
最終的には「①はその内の90%程度が燃料化(ボイラーや発電施設の原燃料として利用)」「②は95%程度が再生原料化(製鉄原料やガラスカレット、再生ペットボトルなどに利用)」「③も70%程度は原料化(製鉄原料など)されて有効利用し、残りは埋立最終処分」となります。
つまり、今回集まったゴミの全体で見ると概ね80%程度がリサイクルされます。

参加者は、自分たちが回収するゴミがどのように利用されるのかを知ったうえでゴミ拾いを行いました。


ゴミ拾いの開会の挨拶をする安藤学長


回収するゴミの説明をする阿江 氏


ゴミ回収の様子


ゴミ回収の様子


「龍谷の森」に入ったことのない教職員や学生もおり、ゴミ拾いを通じて、本学の貴重な教育・研究資源を肌で感じ、本学のネイチャーポジティブの考え方に触れる機会となりました。

最終的には、総量約5㎥、重量約600㎏のゴミが集まり、参加者の環境問題に対する行動変容に繋がる機会となりました。

日本の大学で初めてネイチャーポジティブ宣言を発出した大学として、今後も「龍谷の森」をはじめとする自然環境の保全活動を積極的に進めてまいります。


ゴミ回収の様子


ゴミ回収の様子


【横田先端理工学部准教授(ゴミ拾いボランティア活動サポート教員)のコメント】
お手伝いいただいたボランティアの皆さま、ご準備いただいた関係の皆さまの御礼申し上げます。
蒸し暑い中での活動となりましたが、熱中症で体調を崩したり気分が悪くなられた方や怪我をされた方もおられず、安全に活動が行えました。
人目につきにくく一見活用されていないように見える土地には、ゴミが散乱し、不法投棄されるゴミも増えていきます。
身近な自然として使われていた「里山」もそのようなゴミが捨てられやすい状況にあります。
今回の「龍谷の森」のゴミも、そうして集まっていったものです。
まだまだ埋まっているゴミはありますが、目につくゴミを皆で集めていただき、キレイな空間になりました。
新たにゴミを捨てたくなるような乱雑な状況ではなく、ゴミを捨てるのをためらうような状況になったと思います。
しっかり分別し適切にゴミを処理することで、資源循環のサイクルをしっかりと回していくことの大切さを感じ、各自でゴミの減量を心がけるようになるのではないでしょうか。
みんなのためにできることを、小さいことでも良いから一つ一つ行うことの大切さを、活動してくださった一人一人の爽やかな姿から教えられました。
となりの人のために、みんなのために、地域のために、自然のために、自分自身ができることはある。」そんな活躍の場を探してほしいと思いますし、活躍していきたいと自分自身も願っています。


回収したゴミ(廃棄物)


参加者のみなさま


●龍谷の森
龍谷の森」は、本学瀬田キャンパスに隣接する水平面積約38haの里山林です。
本学が1994年に本土地を購入してから整備を進め、現在では、学生向けのフィールドワーク実習の場や里山学研究センターの研究フィールドとして活用されています。

●自然共生サイト
「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」「地域生物多様性増進法に基づき認定された実施計画の実施区域」を国(環境省)が認定する区域。
認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。
「龍谷の森」は3月18日付で環境省の自然共生サイトに認定され、関西の私立大学では初の認定となりました。
「龍谷の森」が関西私立大学で初めて環境省の「自然共生サイト」に認定

●ネイチャーポジティブ宣言
龍谷大学は、日本の大学で初めてネイチャーポジティブ宣言を発出した大学として、生物多様性保全に資する取組を先導するべく教育研究や人材育成等に注力し、持続可能な社会の実現をめざしています。

●本学のサステナビリティに関する情報発信について
本学のサステナビリティに関する情報発信は、様々な媒体で発信していますので、是非フォローしてください。
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