2025.10.01
国内体験学習プログラムin高島「自分で選ぶ 暮らしす場所、生きる場所」を実施しました 【ボランティア・NPO活動センター】
国内体験学習プログラムin高島「自分で選ぶ 暮らしす場所、生きる場所」を実施しました
夏季国内体験学習プログラムとして9月11日(木)~13日(土)の2泊3日の日程で滋賀県高島市を訪問し、「自分で選ぶ 暮らしす場所、生きる場所」をテーマにフィールドワークやボランティア活動を実施しました。
琵琶湖の北西に位置する高島市は滋賀県最大の面積を有する市で、山や清水が流れる自然豊かな場所です。有名な観光地もあり移住者も多い地域ですが、過疎化が進む集落もあります。
先祖代々この地域で営みを続けてきた人、移住してきた人、多様な立場の人たちが地域づくりに参画しているその現場に行って、お話を聞き、体験をし、考えた3日間でした。
1日目:9月11日(木)
10:00に新旭駅に集合し、JR新旭駅から徒歩1分の高島に縁のある人たちが集まって作った地域交流拠点『TAKASHIMA BASE』(築50年の民家を改修した建物)に移動し、一般社団法人ぼくみんのスタッフのファシリテートでワークを通して交流した後、ベースが目指している多様な人たち交わる『交差点』のような場所になりたいといったお話を聴きました。
午後からは、高島市社会福祉協議会の方から困難な状況下にある子ども達へ寄り添いと、その活動を通して大事にしていることを中心にお話を伺いました。その後、地域を見学しながら川島酒造まで歩き、川島社長から地域で生業を守り続けること、自然を守ること、そして経営者として世界を見つめることなど多岐にわたるお話を伺いました。酒蔵見学をさせていただいた後、針江地域の川端(かばた)経由で湖西中学まで移動し、地域学校協働活動推進員の方から、学而事人(がくじじん)(「学んだことを人のため、社会のために活かす」という精神)を大切に学校と協力して子ども達のために取り組んでいる様々な活動についてご紹介いただきました。
夕方にBASEに戻り、龍大の卒業生で高島在住のお二人からお話を聞いた後、TAKASHIMA BASE設立のきっかけを作った高島市役所の加藤さんや「笑う家には福来る」をコンセプトに高齢者のグループホームを展開されるBeスマイル代表の西村さんなども交えて交流会をするという盛沢山の1日となりました。

9/11PM『『TAKASHIMA BASE』 で卒業生(高島在住)から現在の仕事などについて話を聴いた後、地域住民の方と一緒に夕食交流会
2日目:9月12日(金)
この日は畑(はた)と椋川のチームに分かれての活動になりました。畑チームは公共交通機関を利用して移動しました。畑は、棚田で有名な場所です。地元の人から棚田を守っていくことのリアルをお聴きしたり、地元のお母さんたちと郷土料理のとんちゃん焼きをトッピングしたカレーを一緒に作って、交流しながらいただきました。その後、大雨で短時間の作業となりましたが、棚田の草刈りを行いました。
椋川は地域住民が18人という小さな集落です。そこでは年に一度「おっきん椋川」という農家の軒先に自慢の郷土料理や農作物を並べ、それを求めてたくさんの人が訪れるイベントのお話や地域のお話を聞いた後、田んぼの草刈りをして、午後からは91歳と89歳の方からわら細工を教わりました。
夜は、椋川出身の若者に来ていただいて、地元に対する想いや葛藤などについて話していただきました。同世代だからこそ共感しあえる話だったように思います。
3日目:9月13日(土)
この日は朝一番に、宿泊先のご主人が活動している「やっさ今津」についてのお話を聞いた後、新旭のまち歩きをしながら、湖岸にある福祉施設に伺い、高齢者チームと障がい者チームに分かれて交流しました。一緒に昼食を摂りながらいろいろと楽しいお話をすることができました。
午後からは若手柿農家さんのお話を聞き、この3日間の振り返りをして終了しました。
【活動参加者の感想】
・たくさんの方が高島市を盛り上げようと頑張っておられたところが印象的だった。
・今回のスタディツアーでは、畑地区での景色が特に印象に残った。自然の美しさや昔からの神社が残っている一方、この景色があるのは、米農家の方々が農家として稼ぎを得つつ、棚田の美しさにも気を配っているからこそなのだと知ることができた。
・椋川地区の住民の方々との交流では、人口減少と鹿、山の悪循環がある事を知ることが出来たから。過疎地域ならではの苦労を知れ、自分の地域ではどのような問題があるのか知ろうという意欲が湧くような交流だった。
★11月10日(月)に活動報告会を開催します。詳細決まりましたらご案内いたします。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。