2025.10.20
古典×地震学という新しい古典の授業を創る 国語科教員志望の学生約30名を対象に 東京大学地震学研究所の研究者と一緒に鴨長明『方丈記』を学ぶ
【本件のポイント】
- 東京大学地震学研究所の研究者と一緒に、鴨長明『方丈記』にある地震についての記述を、地震学からの視点を入れて読み合う授業を行う
- 龍谷大学で国語科教員志望の学生約30名向けに実施
- 古典(国語科教育学)×地学(地震学)という新しい教科横断型の授業を提案
【本件の概要】
龍谷大学では、東京大学地震研究所・地震火山史料連携研究機構准教授・加納靖之氏をお招きして、鴨長明『方丈記』所収の「大地震」の箇所を読み合う授業を行います。加納氏は歴史地震研究を専門とされ、加納靖之他(2021年)『歴史のなかの地震・噴火 過去がしめす未来』(東京大学出版会)というご著書があります。東大駒場の人気講義の一つの内容をまとめた本です。京都大学におられた時から(現在も)、地震に関係する史料などを題材に史料解読を学び、古文書を読み解き、昔の自然災害について研究する京都大学古地震研究会の中心メンバーでいらっしゃいます。将来国語科教員を目指す学生約30名を対象に、授業科目「国語科教育法Ⅱ」において、古文教材として高校の教科書にも採録され、現場でも使用される鴨長明『方丈記』の「大地震」の記述を、地震学の知見を生かして読みます。通常の古文の授業とどのように読解が変わるか、というねらいで授業を実施します。「大地震」は元暦2年(1185年)に京都で起こった地震であり、京都という都市に関わった古文教材でもあります。
この授業を経験することにより、将来学生が国語科教員となった時に、従来の国語科の授業とは違った、幅広い教科横断的な授業ができる力や視座を身につけ、新しい国語科教育の担い手となることをねらいとして持っています。
【日時・場所等】
日 時 2025年10月28日(火)16:55~18:25
場 所 龍谷大学大宮キャンパス東黌302教室
キャンパスマップ:https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
担当教員 札埜和男教授(文学部) 専門分野 国語科教育(・法教育・方言学)
教員紹介ページ:https://www.let.ryukoku.ac.jp/teacher/fudano.html
問い合わせ先:龍谷大学 教職センター
Tel 075-645-3749 kyoushoku@ad.ryukoku.ac.jp https://www.ryukoku.ac.jp/faculty/kyoshoku/