2026.03.13
【報告】令和6年能登半島地震 第7回復興支援ボランティア活動を実施
2024年度から実施している令和6年能登半島地震の災害復興支援ボランティア活動。その第7回目となる活動を3月5日(木)~3月8日(日)の日程で実施し、15名の学生が参加しました。
前回に引き続き、過去に参加経験のある学生2名をリーダーに据えてチームを組んでもらい、事前準備を万全にして能登に向かいました。
1日目:3月5日(木)
8:00に大学を出発し、14:00頃に能登最初の訪問場所志賀町富来に到着。『世界一長いベンチ』がある増穂浦海岸でビーチクリーンをおこないました。遠くから見ると綺麗な砂浜でも歩いてみると色々なゴミが大量に漂着しており、出来る限りゴミを拾いました。
環境的な側面と合わせて、綺麗なビーチを守る事で人が集まる、それが町に人を呼び込み復興にも繋がるという事を学びました。
その後、宿泊する能登町のセミナーハウス山びこへ。夕食後にはその日のふりかえりとして学んだこと・感じたことを一人ずつ言語化し、リーダーを中心に翌日の珠州でのサロン活動の打ち合わせも行いました。
2日目:3月6日(金)
午前中は継続的に交流のある珠洲市内の蛸島第一団地仮設住宅でサロン活動。普段から住民の方と関わりのある『珠洲ささえ愛センター』の協力で、学生たち自身が住民の方に向けて呼び込みも行いました。風邪が流行っていた事もあり、いつもよりも少ない5名の方の参加に留まりましたが、その分、いつも以上に濃いコミュニケーションを取る事が出来ました。BGMの選曲、体操、ジェスチャーゲーム、風船リレーと事前に交流内容を学生たち自身で企画し、当日の参加人数に合わせて臨機応変に進行しました。とてもいい交流をすることが出来ました。
午後は『リブート珠洲』の復興支援ツアーで、津波の被害が大きかった宝立町を視察。公費解体が進み、更地が目立つ状況の中にもマンホールが隆起している等、災害の爪痕を感じました。その後宝立町の柏原地区に移動しました。こちらは復旧の進みが遅く、道が崩れている等、地震の脅威を実感しました。そんな中でも被災した集会所をゲストハウスとして活用する動きがあったり、農業を通して仮設住宅にお住まいの方の生きがい作りをしておられる区長の方のお話を聴き、前向きに未来に向かって動いておられる姿に心を動かされました。
3日目:3月7日(土)
この日は豪雨の影響が非常に大きかった珠洲市大谷地区で活動。外浦に位置する大谷は道も寸断され、復旧が遅れている地域です。『NPO法人外浦の未来をつくる会』に活動を調整していただきました。午前中は青空サロンの予定でしたが、寒さと雨のため集会所でのお茶会に。愛知学泉短大の学生と一緒に活動しました。住民の方との会話の中で土砂災害の脅威や大谷の現状についてお聴きしました。その後、震災後に大谷に移住された方の案内でまち歩きをしました。住民の方としっかり関係性を築き、町の未来を共に考え、行動されている姿に感銘を受けました。午後からは土砂災害の影響で崩れてしまった田んぼの水路の泥出し作業をおこないました。雪やあられが降る中の作業でしたが、みんなで協力して水路の確保と田んぼ周りの側溝清掃を完了させる事が出来ました。「これで今年も農業が出来る!」と話してくださった住民の方の姿が印象的でした。
4日目:3月8日(日)
最終日は輪島市町野町に。町の復興拠点となっている『もとやスーパー』を訪問しました。ここに至るまでの葛藤や現在の町野の状況、今後の未来のお話まで色々なお話をお聴きしました。実際に氾濫した川を視察し、被害の大きさを実感しました。
最後に商業施設内に仮設されている出張輪島朝市を訪問。元気に朝市の運営をされている皆さんの力強さを体感し、買い物を楽しみました。12時頃にバスで輪島を出発。のと里山海道の状況もとてもよくなり、予定していた時刻よりも早く18:30に深草キャンパスに到着し、全員元気に帰京しました。
【活動参加者の感想】
・被災された方々のリアルなお話や現状、9月の豪雨も重なって状況が悪化した土砂崩れの跡などがかなり衝撃的で心が痛くなるものがあった。自然の怖さを改めて感じると共に、他人事ではないことも再認識し、日頃からの備えや意識が大切だと感じた。また、今まであまり考えたことのなかった【ボランティア】や【復興】というものの在り方を考え直す機会になった。支援する側が一方的になるのではなくサポートしてくださる方や現地で交流する方と双方向のコミュニケーションによって成り立つものだということを、今回参加して感じた。現地で見たものや聞いたことを持ち帰って周りに伝えること、自分が被災した時のためにしっかりと備えをしておくこと、思い出として風化させないように新たな活動に参加したり現地の方に思いを寄せたりすること、そういったことを大切に、毎日が当たり前でないことを考えて過ごしていきたい。
・災害ボランティアと聞くと倒壊した家屋の片付けや泥出しなどがメインだと思っていましたが、今回の活動を通して地域の方と会話をし交流することも被災地支援になると強く実感しました。また交流の中で、現地の方々は前を向いて新たな活動を模索し生活している事を知り、逆に私自身ももっと頑張りたいと勇気をもらいました。一方で、ボランティアとして被災地に赴いても一時的な活動で最終的には帰ってしまいます。被災地の方々もそれを寂しく感じていました。だからこそ被災地に関わり続ける、自分たちがもとの生活に戻っても思いを寄せる、そして周りの人たちに伝え続ける風化させないという姿勢が被災地の方々のちょっとした楽しみ、これからの頑張る理由に繋がってくれたら嬉しいなと思いました。
今回も、前を向いて能登の未来を考える魅力的な方との出会いがたくさんあり、学生たちの心に響く数々の言葉で想いを語ってくださいました。また初めて外浦地域で活動を実施することが出来ました。今までは道路状況の都合でバスでは入れない状況が続いていましたが、復旧も進む中で今回活動する事が出来ました。内浦地域と外浦地域の被害状況の差、復旧のスピードの差を体感しました。学生たちも活動のみならず道中の景色も含め、色々な事を感じ取り、また能登の方から元気をもらった4日間となりました。
報告会の日程が決まり次第HP等でお知らせしますので、ぜひ参加学生の声を聞きにきてください。
★今回の活動は、公益財団法人 日本財団ボランティアセンター様と共催で実施いたしました。その他にも多くの方々のご協力のおかげで無事に活動することが出来ました。ご関係いただいた皆さま、ありがとうございました。