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2026.05.19

人文学DXとAI時代の知の未来を考える 「令和大蔵経」編纂を牽引する下田正弘氏を招き特別講演会を開催

― 龍谷大学「漢字文献情報研究センター」開設記念 ―
 

 

【本件のポイント】

  • 仏教テキストのデジタル化を世界的に牽引する下田正弘(しもだ・まさひろ)氏が、現在取り組む「令和大蔵経」編纂プロジェクトについて講演 
  • AI-OCRやデジタルアーカイブ技術を活用した人文学DX(デジタルヒューマニティーズ)の最前線を紹介
  • 龍谷大学図書館「龍谷蔵」や龍谷ミュージアムなどが担ってきた仏教文化資源の蓄積を基盤に、2026年度より始動する学際的研究プロジェクト「漢字文献情報研究センター」の開設を記念して講演会を実施
     

【本件の概要】
 5月23日(土)16:00〜17:30、講演会「宗教テキストのデジタルアーカイブが切り拓く新たな地平」を本学大宮キャンパスにおいて開催します。
 龍谷大学では、1966年に図書館に設置した「龍谷蔵」※1をはじめ、貴重資料画像データベースの公開や古典籍のデジタルアーカイブ化を推進してきました。また、2011年開館の龍谷ミュージアムでは、仏教文化の学術成果を広く社会へ発信しています。今回の講演会は、こうした本学で蓄積してきた知的基盤を背景に、新たな研究拠点として始動する「漢字文献情報研究センター」※2の開設を記念して開催します。

 

 

 講師には、仏教テキストのデジタル化研究を世界的に牽引してきた下田正弘氏を迎えます。
 下田氏は、仏教聖典の全文データベース「SAT大正新脩大藏經テキストデータベース」の構築をはじめ、人文学とデジタル技術を融合する研究を長年推進してきました。現在は、科研費(科学研究費助成事業)の中で最高峰の規模を誇る「特別推進研究」として、「令和大蔵経」編纂※3を中心とした大規模研究プロジェクトを進めています。
 本講演では、「令和大蔵経編纂の概要と意義について」をテーマに、AIやデジタルアーカイブ技術が人文学研究をどのように変えていくのか、また宗教テキスト研究が切り拓く新たな知の可能性についてお話しいただきます。

 

 講演後には、参加者との質疑応答を交えた座談会も予定しています。ファシリテーターは、科研費 基盤研究(A)「グローバル宗教遺産学術アーカイブ国際連携創成による相互理解知の共有」の研究代表者であり、本学を拠点に宗教テクスト文化遺産アーカイブ研究に取り組む阿部泰郎 研究フェローが務めます。


会場:大宮キャンパス 本館(重要文化財)2階講堂

 

【実施概要】

-    名称:漢字文献情報研究センター開設記念講演会
-       「宗教テキストのデジタルアーカイブが切り拓く新たな地平」
-    日時:2026年5月23日(土)16:00〜17:30(開場15:45)
    (講演約60分、座談会・質疑応答約30分)
-    会場:龍谷大学 大宮キャンパス 本館2階講堂
-       (京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1)
-    講師:下田正弘 氏(武蔵野大学ウェルビーイング学部教授、東京大学名誉教授)

-    座談会パネリスト:ジャン=ノエル・ロベール氏(コレージュ・ド・フランス教授)

-    司会:道元徹心(龍谷大学文学部教授)
-    ファシリテーター:阿部泰郎(龍谷大学研究フェロー)
-    参加:無料・WEBページより事前申込制(定員:150名)
-    WEB:https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-18454.html
-    共催:龍谷大学 漢字文献情報研究センター | 科研費 基盤研究(A)「グローバル宗教遺

  産学術アーカイブ国際連携創成による相互理解知の共有」(26H01894)
 

【本企画にあたって】

AIやデジタル技術の進展によって、人文学研究の環境は大きな転換期を迎えています。本講演会では、宗教テキスト研究の最前線を通して、人文学が未来社会にどのような知的価値を資産として提供できるのかを、多くの方々と共有したいと考えています。
また、当センターでは、平安時代に書写された貴重古写本を研究対象としています。そうした漢字文献研究を基盤としながら、映像情報学や心理学、芸術分野とも連携し、仏教を基軸とする新たな知の創造と社会発信に取り組んでまいります。」

 

道元徹心 教授(本学文学部仏教学科/漢字文献情報研究センター長)
専門:仏教学、日本仏教、天台学


 

【補足説明】
※1「龍谷蔵(りゅうこくぞう)」
龍谷大学図書館 は、1966年に大宮図書館内に「龍谷蔵」を設置し、仏教・東洋学を中心とした貴重資料の保存・公開を進めてきました。西本願寺から寄贈された「寫字臺文庫」や、大谷探検隊が収集した「中央アジア西域文化資料」など、世界的にも貴重なコレクションを所蔵しています。現在は、古典籍のデジタルアーカイブ化を推進し、貴重資料画像データベース「龍谷蔵」を通じて広く公開しています。
https://da.library.ryukoku.ac.jp/


※2 龍谷大学 漢字文献情報研究センター
2026年度に開設した「漢字文献情報研究センター」は、仏教思想を内包する漢字文献の研究と、その現代的意義の創出を目指す学際研究プロジェクトです。国宝『文館詞林』や『法華三宗相対抄』などの貴重資料を対象に、文献研究に加え、映像・音楽・朗読などのデジタル技術を活用した新たな表現の創作や、教育的発信にも取り組みます。さらに、制作したデジタルコンテンツが現代の若者に与える心理的影響を実証的に分析することで、人文学・情報科学・心理学・芸術を横断する新たな漢字文献研究のモデル構築をめざしています。
https://kanji.ryukoku.ac.jp/   (2026年5月下旬web開設予定)


※3「令和大蔵経」編纂プロジェクト
下田正弘氏を研究代表者とする科研費「特別推進研究」による研究プロジェクトです。AI-OCR(人工知能を用いた文字認識)技術を活用し、大正時代に編纂された『大正新脩大藏經(大正蔵)』を基礎として、デジタル時代に対応した新たな仏典コーパス(電子テキストデータベース)の構築を進めています。
具体的には、一億一千万文字から成る大蔵経について、宋版、元版、明版、高麗版、宮内庁宋版等の異版間における異字を一字単位で校合し、ウェブ上の学術空間においてその改訂を行い、統一的フォーマットでの国際的な普及をめざし、2025年度より研究を遂行しています。
https://reiwadzk.dhii.asia/      

 

 

本講演会・担当教員の取材を希望される場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

 

 


問い合わせ先:龍谷大学 漢字文献情報研究センター
Tel 075-645-2154 kanji@ad.ryukoku.ac.jp