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2026.06.18

政策実践・探究演習(国内)福知山プロジェクトが第1合宿を実施【政策学部】(1)

2026年5月23日(土)~24日(日)に京都府福知山市中六人部(なかむとべ)地域において、福知山プロジェクト(指導教員 谷垣岳人准教授)の学生20名(2回生10名、3回生9名、大学院生1名)と教員、サポートスタッフ合計22名が今年度第1回のフィールドワークを実施しました。

1.福知山プロジェクトについて
 本プロジェクトは「政策実践・探究演習」というPBL科目の4つのプロジェクトのうちの1つで、中六人部地域での活動は4年目を迎えます。プロジェクトのテーマは「里山の未利用自然資源の利活用-懐かしい未来をつくる」です。

 近年、全国的に里山への関心が薄れ、山は荒れています。以前は山の資源を活用し、薪炭、落葉、山菜、キノコなどは人が生きていく上で欠かせないものでした。ガスの普及により山に入って薪炭をとることがなくなり、化学肥料が普及することで落ち葉を集めて腐葉土をつくって農業に利用することもなくなりました。「懐かしい未来」とは、かつての里山への関心を呼び起こし地域の暮らし・文化への関心を高めたいというプロジェクトの願いがこめられています。

 具体的な活動として、①マツタケ山の整備活動 ②地域の山・川の生き物調査 ③山の食材の活用 ④フットパスを通した交流(歩く小径ルート)を計画しています。また、今年度はSNSでの活動発信にも力を入れることにしています。


ミライトの北山会長から地域紹介


2.合宿1日目「地域との顔合わせ・フットパス体験」

 今回の合宿は、今年度初めての地域訪問です。中六人部ふれあいセンターに到着すると、北山会長をはじめ地域の方が笑顔で迎えてくださり、学生たちは冊子をもとに全員が自己紹介し、地域の役員の方にもご挨拶いただきました。北山会長からミライト中六の取組を紹介いただき、地域活動の概要を知りました。福知山市まちづくり推進課の衣川さんも参加くださいました。

 午後からフットパス体験として、田野地区から大内地区へ抜ける里山の古道(袴越古道)を全員で歩きました。卒業生として、本プロジェクト1期生の足立さん(福知山市在住)、2期生の粟野さんと中西さんも一緒にフットパス体験に参加くださり、地域と大学の間に大変良い関係が構築されていることを実感しました。


フットパス体験の参加者


里山を知る


夜のミーティング

 山から下り、16時前には宿舎へ移動しました。大呂ガーデンテラスの温かい歓迎を受け、学生たちはリラックスした雰囲気で夕食をいただきました(いつも美味しい食事を準備くださりありがとうございます)。

 夕食後のミーティングで活動班ごとに感想・意見を交換しました。以下、主なものを紹介します。

■中六人部の課題と取組について知ったこと
・地域からの課題提示から、高齢化が進んでいること、マツタケ収穫量が減少していること、空き家が増えていることがわかった。これらの課題に取り組むため、地域は「ミライト中六」を創設し生活基盤事業、地域おこし事業、定住促進事業を柱に取り組んでいる。
・生活基盤事業として、水曜サロンを開催し、高齢者が交流しやすい環境をつくっている。また、有線放送と回覧板をやめてLINEでの情報共有に力を入れている。地域全体がLINEを使えるようにするため、高齢者向けに大学と連携してスマホ教室を開催するなどの取組も行った。
・地域おこし事業として、地酒づくり、自主活動への助成、マツタケ山の管理がなされている。マツタケ山の管理に関しては、従来は入札制度により収穫期には入札者のみ山に入ることが許されていたが、山の手入れが進まず荒れていく現状から、入札を止めて集落で整備する方向に転換した。そのために今年度はマツタケ山整備にかかる学習会を開催することになった。
・定住促進事業として、空き家バンクとお試し住宅(Wピース)に取組み、子育て世代の移住などに成果をあげている。
・他にも小学校跡地活用として、民間事業者が610BASE(ムトベース)でイチゴ栽培、クラフトビール製造、カフェの運営をおこない、集客実績をあげている。地域おこし協力隊の受け入れ、大学と連携した体験農園を開始するなど多方面での取組が進められている。
・このように多様な取組から、地域は交流人口を増加させることを目指している。

■フィールドワークからの知見
・古道歩きでは、シマヘビ、アカネズミ、クロクサアリ、アカズムカデ、キビタキなどの動物、クヌギのドングリ、アセビ、葉山椒、エゴマなどの植物を観察した。
・スギとヒノキの見分け方、フジのつるは木に巻き付いて枯死させる威力がある、など森に関する知識も増えた。
・畑の周囲は柵で囲って獣害対策をしている。畑の周囲でシカが走っているのを目撃した。

 以上が学生から出た主な感想・意見等です。今年度は2年目の履修生が9名いることから、活動がより活発になることが期待されています。

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