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2020.03.06

2019年度 春季国内体験学習プログラム・福島スタディツアー を実施しました。【ボランティア・NPO活動センター】

~福島の“今”を見、福島を生きる人々の“言葉”を聴き、そして“自分”を見つめる~

 ボランティア・NPO活動センターでは、2015年より毎年2月に「~福島の“今”を見、福島を生きる人々の“言葉”を聴き、そして“自分”を見つめる~」と題して、福島スタディツアーを実施しています。今年も2020年2月16日(日)~2月20日(木)の4泊5日で学生14名が筒井センター長、竹田コーディネーターの引率で実施しました。
 このプログラムでは、福島の浜通りと中通り地域を訪問し、そこで生活している様々な立場の方からお話を聴かせていただきました。たくさんのことを学び・考え・悩んだ5日間となりました。貴重なお話を聴かせてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
 4月下旬から5月上旬に、深草・瀬田の両キャンパスにて報告会を実施する予定です。詳細は追って、センターFB・HPを通してお知らせしますので、ぜひ、ご参加ください。

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2019年度 福島スタディツアーのスケジュール


期間中、活動の最後に必ず振り返りの時間を設けて、気づきを共有し、深める時間にしました。


浪江町の請戸漁港にある展望台を訪ねました。

・1日目:2/16(日)
 雨の京都駅を8:00に出発し、19:00前に福島市に到着しました。毎年お世話になっている『NPO法人うつくしまブランチ』の皆さんと交流しながら夕食をいただき、夕食後、震災当時のこと、現在課題だと感じていること、うつくしまブランチの活動等についてお話を伺いました。
・2日目:2/17(月)
 午前中は『阿部農園』を訪問。少しでも安心安全な食べ物を供給するための取組についてお話を聴きました。また、ちょうど園内で地中に埋めたフレコンバックを撤去し、中間貯蔵施設に運び出す作業を行っていた業者の方からも、どのような作業を行っているのか具体的なことを聴くことが出来ました。
午後からは浪江町で、地元の方から請戸漁港の展望台や請戸小学校、大平山を案内していただきました。
 次に東京電力廃炉資料館に移動し、館内を見学した後、ふたばいんふぉを訪問し、スタッフの方から、双葉郡の現状についてお話を聴きました。
 宿に帰っての振り返りをしましたが、情報が多すぎて戸惑いながらも、必死に整理して理解しようとする姿が印象的でした。
学生達は膨大な情報量を理解するのが厳しそうでしたが、必死でメモを取りながら聴いていました。
・3日目:2/17(火)
 朝から、宿泊先のオーナーに鹿島区内をご案内いただき、相馬野馬追で活躍する厩舎などを見学させていただきました。
場所を移動して、地元のデイさぽーと ぴーなっつの青田さんから福祉避難所のこと、震災直後、避難できなかった人たちをサポートするために、情報集めに奔走した話などについてお聞きしました。
午後からは、地元でクリーニング店を経営しながら、地元のために様々な活動に取り組んでおられる高橋さんに活動についてお話を聴き、南相馬市の美しい風景の写真に合わせて詩の朗読をしていただきました。
その後、小高区に移動し、少し区内を散策した後、小高ワーカーズベースの和田さんのお話を聴きました。「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をテーマに、柔軟な思考から語られる和田さんの言葉に刺激を受けた学生達から、質問が次々と出ていました。 
 宿に帰っての振り返りで語られる学生の言葉からは、迷い、悩みながらも必死で理解しようとしている様子が感じられました。
・4日目:2/19(水)
 まず、南相馬市内をガイドの方から、防災センターや自分が津波に遭遇した場所などを案内いただいた後、国の史跡にも指定されている大悲山薬師堂石仏を見学しました。南相馬市は浄土真宗ととてもご縁が深い地域で、そういった歴史的なことも教えていただきました。
 見学後、南相馬市社会福祉協議会を訪問し、佐藤課長から震災直後の話や現在についてお話を伺った後、質疑応答の時間を作っていただきました。学生からは次々と質問がでて、その一つ一つに丁寧に答えていただきました。その後、ゆっくりと全体の振り返りをしました。国道6号線を南下して郡山に向かい、夕食と入浴を済ませ、京都に向かいました。
・5日目:2/20(木)
 朝、7:40頃京都に到着し、解散しました。

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