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2020.11.24

2020.10.28映画鑑賞&11.4講演会

2020.10.28(水) 映画「さとにきたらええやん」(重江良樹監督、2016年)鑑賞
2020.11.4(水) 「こどもの里」理事長・荘保共子さん 講演会「子どもが生きる力を守る~子どもの貧困と子どもの権利~」

2020年度のテーマ「子どもも大人も共に育つ・生きる<いのち>」の取り組みの1つとして、10月28日(水)に「さとにきたらええやん」の映画鑑賞、11月4日(水)には「こどもの里」理事長・荘保共子さんの講演会を開催しました。当日は、こども教育学科2年生120名、教職員17名が参加しました。
映画「さとにきたらええやん」は、大阪市西成区釜ヶ崎にて38年間にわたり取り組みを続けている「こどもの里」のドキュメンタリー映画です。“さと”と呼ばれるこの場所は障がいの有無や国籍の違いに関わらず0歳からおおむね20歳までの子どもが無料で利用することができる施設です。目まぐるしく移り変わる現代社会の中で、子どもたちを巡る環境も急激に変化している今、「こどもの里」の現実が保育者を目指す学生に簡単に答えが導けないさまざまな問いかけをしてくる内容でした。
 また、荘保さんの講演は、映画の場面をさらに深掘りして解説するもので、就職を控えた2年生の学生たちにとって、現代の子どもたちが抱えている背景や生きづらさ、生きる力について、さらなる学びを深める機会となりました。3月の卒業を控え、保育者の卵としての学びを集大成するこのタイミングで、あらためて「子どもも大人も共に育つ・生きる<いのち>」というテーマとじっくり向き合う豊かで深い時間となりました。

<学生の感想>(抜粋)
・目に見えないSOSに気付くのは難しいかもしれないが、人に寄り添う事、人を助ける事を大切にし、今後も過ごしていきたいです。
・「問題児」として見てしまっていた子は、大人が生み出してしまっているのだということに気が付き、子どものSOSをキャッチして寄り添える保育者であり、大人であるためにはどのような行動が良いのだろうか凄く考えさせられた。
・子どもたちが楽しめているのは「こどもの里」が子どもたちにとって安心できる場所であり、自分自身を表現した時に受け止めてもらえると感じていると思いました。
・子どもの「内なる力」「生きる力」が人権であるという言葉が心に響いた。「ひとりじゃない」ことを実感できる関わりができる保育者になりたいと思った。
・保育者は子どもの自己肯定感を育むことができる存在であり、私達の行動が鍵を握っているということを心に留めておきたい。
・安心できる場所、家族のいるところ、友達がいるところ、大切な人がいるところ、人それぞれである。安心できる場所があれば「がんばろう」と思える。「こどもの里」の子供達は私が想像できないことを背負っている。それでも旅立っていき、自分と向き合おうとしている。


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