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2021.08.06

外務省による特別講義「外交講座」をオンライン開催しました【国際学部】

次代を担う大学生・大学院生を対象に、最新の国際情勢や外交政策についての理解を深めてもらうことを目的として、外務省が職員を全国の大学に講師として派遣する「外交講座」を本学国際学部グローバルスタディーズ学科の専攻科目「グローバリゼーションとアフリカ」(担当:斎藤文彦教授)にて2021年7月6日(火)にオンライン開催しました。

例年は外務省職員の方が来学されて直接講義をしていただいておりましたが、コロナ禍のため、Google Meetによるオンラインでの開催となりました。

今回は、外務省アフリカ第一課 首席事務官の林真梨子氏に「ワクチン外交でますます活発化する中国のアフリカ進出に対して、⽇本の外交はどう対応するか?」と題してご講義いただきました。

林氏は膨大な資料を提示されながら、主に下記3つの点から講義してくださいました。
1 アフリカ概況とアフリカ外交の意義
2 中国の対アフリカ外交
3 日本の対アフリカ外交

新型コロナウイルス感染症のワクチン外交における中国と日本の比較なども踏まえ、茂木敏充外相のアフリカ訪問の意義や舞台裏から見えた点などもお話しくださり、今後の日本のアフリカ外交の重要性を充足に解説してくださいました。
また、講義後の質問コーナーでは学生からの質問に一つ一つ丁寧にお応えいただきました。

今回の特別講義では、多くの学生がアフリカの現状について新しい視点を得ることができました。以下に参加した学生の感想を一部紹介します。
「国家間の政策の流れや国際会議について、普段新聞やニュースで見聞きするだけでは分からない内情を知ることができた」
「中国のアフリカ外交が自分の想定を上回る状況であったことについては驚いた。46カ国が一帯一路政策に同意したことは中国・世界経済の状況を覆す可能性もあるし、ワクチン外交についても中国の積極的介入のリアルを知ることができた。一方で日本も外交・TICAD・ODA・民間企業などを通して幅広く支援を行うと同時に具体的目標を掲げることで透明性のある外交を行っているように感じた」
「アフリカや中国に対する姿勢を大局的かつグラフなどの様々なデータを使って説明して下さって、簡単に理解できる問題ではなかったが、丁寧な説明で有意義な時間を過ごすことができた。何よりも外務省で勤務していらっしゃる林さんのプレゼンテーション能力は学ぶものが多かったです」

オンラインではありますが、国の外交の現場で活躍している外務省職員の生の声に触れて、学生たちにとっては非常に刺激的で貴重な時間となりました。

■開催内容■
日 時:2021年7月6日(火) 9:15~10:45
場 所:Google Meet によるオンライン開催 (LIVEのみ)
講 師:林真梨子 氏(外務省中東アフリカ局アフリカ第一課 首席事務官)
テーマ:「ワクチン外交でますます活発化する中国のアフリカ進出に対して、⽇本の外交はどう対応するか?」

●関連リンク
<外務省 外交講座 https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/page3_000190.html
<外務省 アフリカ開発会議(TICAD) https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/index.html
<本学News 2021.06.24 ワクチンの外交政策から日本の外交を考える 龍谷大学国際学部×外務省 特別講義 <7月6日(火) オンライン開催>     https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-8686.html