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2021.10.12

龍谷大学×シェアサイクル「PiPPA」共同研究 コロナ禍における学生の移動支援やSDGsの観点で新たなシェアサイクル活用法を探る実証実験 10月17日(日)国際シンポジウムにて成果発表

 龍谷大学地域公共人材政策開発リサーチセンター(通称:LORC、京都市伏見区 センター長 村田和代)と株式会社オーシャンブルースマート(本社:東京都板橋区 社長:小竹海渡)は、龍谷大学2キャンパスおよび龍谷ミュージアムに設置したシェアサイクルPiPPA(ピッパ)の学生生活支援及び地域活性化への活用に関する共同研究を開始しています。2か月にわたる実証実験を実施し、その成果を10月17日(日)にフィンランド大使館で行われる国際シンポジウムで発表する予定です。



・学生のシェアサイクル利用を調査し、移動手段の多様化や周辺地域活性化への効果を検証
 2か月間のモニター調査を行い、通学や周辺地域への買い物、短距離移動への活用について調査

・調査内容をフィンランド大使館主催の地域開発および循環型経済に関するシンポジウムにて研究発表
 国際シンポジウム「Finnish-Japanese cooperation: Regional Development and Circular Economy」において共同研究の成果を報告

 

 

1.概要
 龍谷大学地域公共人材政策開発リサーチセンターのコラボラティブ・エコノミー研究会(研究代表:石原凌河 政策学部准教授)は、近年拡大するシェアリングエコノミー(共有経済)における様々な課題や可能性、共同的(collaborative)に社会の課題解決に取り組む手段としてのシェアリングサービスについて調査・研究を行っています。
 この度、株式会社オーシャンブルースマートと連携し、同社が運営するシェアサイクルPiPPA(ピッパ)を題材にシェアリングサービスを用いた地域や都市の課題解決に関する共同研究を実施することとなりました。龍谷大学では、2020年度の政策学部の演習科目をきっかけに、主に短期滞在の留学生に対しての移動手段としてシェアサイクルPiPPAを導入し、龍谷大学深草キャンパス成就館入口、りゅうこく国際ハウス前、大宮キャンパス、龍谷ミュージアムに専用ポート設置を行いました。
 2021年8月からは、モニター調査として応募者に毎回12時間まで無料で乗れる月額プレミアムライドプランを一か月分発行し、利用状況の追跡調査および調査票を用いた事前・事後のアンケート調査※1を行いました。

2.調査結果概要
 モニター調査では、第1期77名、第2期最大100名(現在、受付中)のモニター調査応募者の利用状況を収集し、シェアサイクルの利用頻度や用途、他の移動手段との比較、他の大学生との比較や大学近隣・市内における利用状況などを調査しました。データは全て匿名化され、個人が特定できない形で調査を行っています。
 収集されたデータからは、学生が①通学、②大学周辺での買い物、③中心市街地への移動、④市街地における移動、にシェアサイクルを活用していることが示唆されました。また、利用前・利用後アンケートからは、学生の間でシェアサイクルの認知度が高まっており、利用を通じて行動範囲が拡大したり、健康や生活習慣への意識が高まることへの期待や、環境課題への関心の高まりが示されました。

3.フィンランド大使館におけるシンポジウムでの発表
 本研究の成果は、10月17日(日)にフィンランド大使館で開催されるシンポジウム「Finnish-Japanese cooperation: Regional Development and Circular Economy(フィンランド・日本間の連携-地域活性化と循環型経済)」において、「Beyond the campus: collaborative research by LORC and sharing cycle service PiPPA」の題目で報告します。シンポジウムの様子はオンラインwebinarでも配信されます。
 シンポジウム概要ページ:
https://is.gd/0QnNpd
 参加申込ページ:https://forms.office.com/r/dK2bdz2dnz


※1<アンケート調査までの流れとシェアサイクルの意義>
・ 2020年11月28、29日 龍谷大学深草キャンパス(成就館、りゅうこく国際ハウス)にPiPPA設置
・2021年1月13日   学生グループより企業・金融機関・行政向けに提案・報告
・2021年5月7日    龍谷大学大宮キャンパスにPiPPA設置
・2021年8月19日   第1期モニター調査開始
・2021年9月20日   第2期モニター調査開始
 
 日本では導入されて10年が経つシェアサイクルはヨーロッパや南半球では移動手段として定着しており、SDGsの観点としても重要な役割を担っています。本取り組みは、龍谷大学が取り組む仏教SDGsの理念のもと、SDGs目標9 「産業と技術革新」、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」、SDGs目標12 「つくる責任 つかう責任」、SDGs目標13 「気候変動に具体的な対策を」において持続可能な発展に寄与するものと位置付けています。    

 

 

【報道関係者のお問い合わせ先】
 龍谷大学地域公共人材政策開発リサーチセンター(担当:川井)    

  TEL: 075-645-2184  e-mail:lorc@ad.ryukoku.ac.jp

 株式会社オーシャンブルースマート京都支社 PR広告責任者(担当:木間)
  TEL:080-5980-3015  e-mail:
c.konoma@obsiot.com


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参考資料