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2021.11.11

祝!学生スタッフが「龍谷大学校友会賞」を受賞しました。【ボランティア・NPO活動センター】

ボランティア・NPO活動センター学生スタッフの小林さん(国際学部国際文化学科3年)が、このたび「龍谷大学校友会賞」を受賞されました。
「龍谷大学校友会」は、龍谷大学ならびに龍谷大学短期大学部を卒業・修了された方々が会員となる同窓会組織です。「龍谷大学校友会賞」は、母校発展の機運を盛り上げた学生、あるいは母校の声価を高めた学生の功績を称える目的で設けられた賞です。
今年度は小林さんを含む6組(5名・2団体)が受賞され、11月7日に授与式が行われました


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Q:受賞が決まった時の気持ちを教えてください。


校友会賞はスポーツや文化系部活の大会の入賞などで表彰されることが多い印象だったので、「社会課題に取り組む学生」として表彰されたことがとても嬉しかった。


この校友会賞をきっかけに、勝敗や成績などの評価されやすい功績だけでなく、ひたすら社会の課題と向き合う学生やその団体が注目されるといいなと思いました。
 

Q:取り組みの概要を教えてください。(当時と今) 

 

1年生からボランティア・NPO活動センター学生スタッフといて活動していました。地域の方と関わるボランティアに参加したり、障がいを持つ方と交流する機会がありました。2年生では「あしなが学生募金事務局」の京都府統括リーダーとなり、学校/組織単位での募金を案内するなど街頭募金以外の方法を工夫したり、遺児たちの深刻な現状を知ってもらうために新聞各社へのPRやラジオに出演したりしました。2年生からは「関西万博共創リーダー育成プロジェクト」に参画し、SDGsの目標:11番「住み続けられるまちづくりを」に関連した活動をしています。


あしなが学生募金事務局として街頭募金の様子。


TEAM EXPO2025 学生団体Co-Lab-Gearsで2月に一度行われた終了式の様子。

 

Q:学外での取り組みで気をつけていることは何ですか?

 

私は、「自分」と「人」、そして「社会」に対して気をつけたいことを、それぞれ分けて考えています。

自分に対しては、「冒険をすること」を常に意識したいと思っています。もともと「新しいことに挑戦すること」が好きなので、自分の知らない領域を学び、そこで事業をしてみたりすることが大好きで常に新しいものに挑戦するようにしています。

 

人に対しては、所属した団体の人間と心から向き合うことを大切にしています。外向きの活動としてボランティアやイベントの企画を活発にするためには、スタッフ間の連携が重要になってきます。特に、あしなが学生募金では、チームメンバー自体が遺児ということが大半のため、固有の悩みをもつメンバーもいます。少しでも解決に向かうように、家庭環境や学校生活での相談を受けたり、直接個別に話をする機会を持ったりしていました。

 

社会に対しては、自分自身が体の弱い母と暮らす母子家庭ということもあり、社会で弱い立場に置かれている人に目を向けるように心がけています。私は母子家庭に育ちましたが、家族以外の人にも大勢助けられてきたことがあったので、「恩返し」、「恩送り」のために弱い立場の方に寄り添い、大学生の力で社会をよりよくしていきたいと願っています。


 

Q:ボランティア・NPO活動センターの学生スタッフの活動を通じて、得られたことがあれば教えてください。

 

自分が遺児であることから、「遺児の現状について」や、「あしなが学生募金事務局」での経験などを、センター主催の「ボランティア入門講座」で話す機会がありました。いつもボランティアに行っている学生に、遺児問題の当事者として話すことができました。

「あしなが学生募金」のみんなは、ほかの学生と同じように大学に行っているけれど、大学生活を続けることはけっして遺児にとって経済的に簡単なことではないということや、親が亡くなり、辛い過去のある学生が身近にいるけれどあまり知られていないことなど、自分の視点から語れたことは大きな経験だったと思います。ボラセンの学生スタッフや講座を受講する学生に、「当事者の気持ちを知り、寄り添うこと」の大切さを伝えられたらなという思いを込めて語りました。


 


センター主催「ボランティア入門講座」で語っている様子


Q:これからどんな学生生活を送りたいですか? 


これまでの活動を自分だけで終わるのではなく、次の後輩へ引継いでいけるようにしてきたいと思っています。コロナ禍の中で入学した後輩たちは地域に出ていくことができなかったため、様々な方と直接話す機会がありませんでした。だから、地域での活動経験談を共有したり、現在行くことが可能なフィールドワークやボランティアなど、これまでできなかった外での活動を後輩と一緒にしていきたいです。そして、私たちが考えてきた「社会課題に取り組む」という地盤を受け継いでほしいと思います。
 

 

Q: 最後に一言あれば。 


「校友会賞」にお選びいただきありがとうございます。社会がどんどん便利になっていく一方で、解決すべき課題は山積していると思います。それに対して龍谷大学にはボランティアNPO活動センターの学生や、他のたくさんの学生団体で社会課題について学び、大学生のエネルギーを社会に還元しようと奮闘する学生はたくさんいます。これから、答えのない社会課題に向き合う学生が注目され、賛同してくれる人が多くなれば嬉しいなと思います。
 

 




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