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Faculty of Sociology
社会学部

社会学部の「教育理念・目的」と「3つの方針」

社会学部総合社会学科(仮称・設置構想中)の教育理念・目的並びに卒業認定・学位授与の方針及び入学者受け入れの方針

1.教育理念・目的

建学の精神に基づいて、多様な価値観が錯綜する現代において、人が営む共同体である「社会」のあり方を学び、人と人、人と組織や社会との関わり方やそこで発生する諸問題の分析・解決の視点と手法を身につけた人間を育成することを目的とする。
社会学部の理念に応じて養成する人物像は、以下の5 点に集約される。

  • ①当事者性を重視し、一人ひとりの権利と尊厳、多様な価値観を認める理解力と共感能力を備える人物
  • ②常識を問い直す反省的な視点にもとづき、身近な暮らしから市民社会の課題を掘り起こす問題発見能力と、問題に対する深い思考力を備える人物
  • ③実証的な調査と分析を行うリサーチリテラシーと調査技術を備える人物
  • ④さまざまな表現技術を用いて論理的に討議するコミュニケーション能力を備える人物
  • ⑤他の学問領域や文化・社会的資源との連携を図りながら社会変革を実現する、市民性とリーダーシップを備えた行動力ある人物

2.卒業認定・学位授与の方針

(1)学生に保証する基本的な資質・能力

①建学の精神の具現化
  • 建学の精神の意義について理解している。

②(③の基礎となる)「知識・技能」の修得

  • 外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を身につけている。
  • 諸学の基本を理解し、幅広い教養を身につけている。
  • 広い視野から社会の諸問題を把握し、解決するための基礎的な知識・技能を身につけている。

③(④の基盤となる)「知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力(「思考力・判断力・表現力」)」の発展・向上

  • 外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を活用して異文化を理解することができる。
  • 幅広い教養を活用して多角的に思考・判断・表現することができる。
  • 社会の諸問題を論理的に分析し、解決の方向性を考え、それらを表現するための知識・能力を身につけている。
  • また、社会が必要とする職業観・勤労観と生涯を通した持続的な就業力を身につけている。

④主体性をもって多様な人々と協働する態度(「主体性・多様性・協働性」)の発展・向上

  • 社会の諸問題に対する強い関心・興味をもち、持続可能な共生社会の実現に向けて、主体性をもって多様な人々と協働しながら取り組むことができる。

(2)学位授与に必要とされる単位数及び卒業認定の方法

  • ①学部に4 年以上在学し、所定の科目を履修しその単位を修得したものに対して学長は教授会の議を経て卒業を認定する。
  • ②卒業認定を受けるためには、所定の124 単位以上の単位数を必要とする。
  • ③卒業認定を受けるためには、「卒業論文」に合格しなければならない。

3.入学者受け入れの方針

社会学部では、建学の精神に基づいて、社会を単なる人と人との結びつきと捉えるだけでなく、社会と環境との結びつきをも重視する必要があると考え、社会や地域における多様な関係を尊重する教育理念を掲げている。また、社会や地域に生起する諸問題を理論と実践の両面から統合的に理解する「現場主義」を重視している。

このような理念のもと、IT化、グローバル化、少子高齢化など急速な社会変化によって生じる現代社会の諸問題に対して、創造的に対応できる知識や専門的能力、問題解決能力をもった人の育成をめざしている。そのため、次のような人が入学することを求める。

①「知識・技能」の修得

  • 現代社会に関して幅広く関心をもって勉学に取り組む人

②「思考力・判断力・表現力」の発展・向上

  • 社会や地域に生起する諸問題を分析し、その解決を図る方法について考察する意欲をもった人

③「主体性・多様性・協働性」の発展・向上

  • 社会の諸問題を「現場」から探求し、持続可能な共生社会の実現に向けて主体的に取り組む人
  • 各専門分野における大学での学修の基盤となる、知識、思考力、判断力、情報収集力(文章読解力)、表現力を有している。
  • 大学での学修を通じて自己を成長させ、大学で学んだことを活かして自らのキャリアを形成し、社会貢献する意欲をもっている。
  • 自分自身で課題を見つけ、その課題を主体的に解決し成果をあげた実績がある、あるいは解決する意志がある。
  • 専門分野に関心を持ち、その学修に取り組む意欲がある。専門以外の様々な事柄を学び、また様々な専門や立場を持つ人とのかかわりを通じて、多様な考え方を知り、教養を広げ、深めようとする意欲がある。

社会学部総合社会学科の教育課程編成の考え方及び特色

1.教育課程編成・実施の方針

(1)教育内容

①建学の精神の具現化

  • 建学の精神の意義について理解するために、1年次配当(第1・第2 セメスター配当)の「仏教の思想」科目(「仏教の思想A」・「仏教の思想B」)を全学必修科目として開講する。

②(③の基礎となる)「知識・技能」の修得

  • 外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を身につけるために、1年次配当(第1・第2 セメスター配当)の言語科目(英語及び英語以外の複数の外国語科目)を開講する。
  • 諸学の基本を理解し、幅広い教養を身につけるために、1年次配当(第1・第2 セメスター配当)の教養科目(人文科学系・社会科学系・自然科学系・スポーツ科学系)を開講し、基幹科目を設置する。
  • 広い視野から社会の諸問題を把握し、解決するための基礎的な知識・技能を身につけるために、1~2年次を中心に社会学及び社会福祉学の理論と方法、論文作成及びICT リテラシー活用に関する基礎的な講義・演習系科目を必修科目として開講する。

③(④の基盤となる)「知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力(「思考力・判断力・表現力」)」の発展・向上

  • 外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を活用して異文化を理解する能力を身につけるために、2年次配当(第3・第4セメスター配当)の言語科目(英語及び英語以外の複数の外国語科目)を開講する。
  • 幅広い教養を活用して多角的に思考・判断・表現する能力を身につけるために、2年次配当(第3・第4セメスター配当)の教養科目(人文科学系・社会科学系・自然科学系・スポーツ科学系)を開講する。
  • 社会学的想像力に基づいて社会の態様を探究し、ウェルビーイングの視点から問題を発見・解決するための対話を公共空間で創りだしていく能力を身につけるために2年次に「公共社会学」を必修科目として開講する。
  • 学生の問題関心の方向性に即しながら、現代社会の諸問題を論理的・構造的に分析し、その解決方向を見いだす知識・能力を身につけるために、2~3年次を中心に、専門教育科目を開講する。
  • 学生が自らの生き方・働き方を構想し、その具体化を進めていくための知識・技能を身につけるために、ライフデザイン科目を開講する。

④主体性をもって多様な人々と協働する態度(「主体性・多様性・協働性」)の発展・向上

  • 多様な他者に対して共感的態度で関わりながら、協働問題解決スキルを身につけるために、1〜2年次を中心にコミュニケーション技法や社会参画技法を修得する講義科目を必修科目として開講する。
  • 社会の諸問題に対して当事者意識をもち、持続可能な共生社会の実現に向けて、主体性をもって多様な人々と協働しながら取り組むことができるために、1 年次後期から中心に「プロジェクト実習入門」を設け、3年次においては演習と実習をパッケージ化した「プロジェクト」を開講する。そして、4年次においてはプロジェクトでの学修経験を踏まえつつ、学習者個々人の問題意識に基づいた研究活動を進めるための演習科目及び卒業論文を必修科目として開講する。

(2)教育方法

  • ①学生が自らの学修目的にあわせて各科目の性格やその科目の開講時期(配当セメスター)を考慮しながら系統的に履修できるよう科目(講義・演習・講読・実技・実習等)を開設する。
  • ②全ての科目は、講義概要・到達目標・講義方法・授業評価の方法・授業計画等を掲載したシラバスに沿って実施する。

(3)学修成果の評価

学修成果の有無やその内容を評価するために、科目の特性に応じて、おおよそ次の4種類の方法のうち、ひとつまたは複数を合わせて評価を行う。

  • ①筆答試験による評価
  • ②レポート試験による評価
  • ③実技試験による評価
  • ④授業への取組状況や小テストなど、担当者が設定する方法による評価
また、卒業論文の評価は、論文評価と卒業研究報告会における評価によって行う。

※設置計画は予定であり、内容に変更が生じる場合があります。

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