2016.11.10【番外編】泥リンピック2016 in 阿智村 ~絶対に負けられない戦いがそこにはある~
経営学部 松永敬子ゼミ
前回の記事で書いた阿智村ですが、阿智村会地地区の公民館主催のスポーツ大会にも補助スタッフ兼選手として参加してきました。つまり、会地地区の村民が企画・運営する、その名も「泥リンピック」です。自然豊かな阿智村の田んぼで、どろんこバレーボールと田んぼフラッグを行います。自然に触れることが少なくなってきている現代人にも、田んぼの泥の感触を味わってもらおうと企画されました。4回目の開催となる今回は「つながる福島Jr.ユースキャンプinあち2016」の一環として、福島県の中学生も参加し、阿智村出身の村を離れた大学生や地元の消防団や企業のチームなど、スポーツを通して地元の方々と交流しました。
私たちは大会の前日から阿智村入り。イベントの打ち合わせと交流をし、公民館に宿泊させていただきました。当日は朝6時頃から主催者の方々と共にコート準備やテント設営などを手伝いました。初めはどろんこバレーボールです。田んぼに鉄パイプを挿し、そこにネットを張ります。そしてラインの代わりに蛍光テープを張り、2コート作りました。開会式は8時なのですが、このイベントのために早朝から笑顔で準備されている主催者の方々を見て、村や村人への愛を感じました。会場設営はもっと単純で簡単なものかと思っていたのですが、作業が丁寧で設営しながらもみんなで意見を出し合って工夫されていました。スポーツイベントのマネジメントの学びにもなりました。
そうして作られた2コートでトーナメントを行いました。最初は柔らかい泥に足をとられて、うまく動けず難しかったですが、一度飛び込んで全身泥だらけになると吹っ切れ、届かないボールでも飛び込むようになりました。田んぼを囲んだ多くの観戦者はとても温かく応援してくださり、珍プレー・好プレーに笑いや拍手が送られていました。ゼミ生3名+松永先生の「松永ゼミチーム」も本気で優勝を狙いに行きましたが、見事に涙の初戦敗退。優勝したのは福島の中学生。彼らは4チームに分かれて出場していたのですが、全員で喜んでいる姿が印象的でした。
次に田んぼフラッグ。これは本来小学生以下のための種目ですが、中学生3人と私でエキシビションとして参加させてもらいました。これは私たちが「やりたい。」と言っているのを聞いて、提案してくださりました。プログラムにはなかったのですが、どうしたら大会が盛り上がるか、どうしたら参加者が喜ぶかを考えて臨機応変に対応してくださりました。私自身とても楽しかったですし、見ていたゼミ生や松永先生も笑顔になっていました。
スポーツ×地域活性化にはさまざまな形があります。阿智村の会地地区の村民の皆さんのチームワークのすばらしさと阿智村愛、そしてスポーツのパワーを改めて感じる充実した1日となりました。
西垣 和輝(京都府立莵道高校卒業)