2016.11.11京友禅の商品開発へ。いよいよ交渉開始!
経営学部 松永敬子ゼミ
「京都マラソン2017×龍谷大学スポマネlab.×京友禅」の実現へ 1
京都の伝統工芸関連組織とコラボした商品を学生が企画・製作し、京都マラソン会場(みやこめっせ)内で販売。売上は義援金として東日本大震災被災地の小・中学校を対象とした「スポーツこころのプロジェクト」に全額寄付。このプロジェクトを始めて5年がたつ。「スポーツと京都の伝統工芸を通じた復興支援の輪を広げよう」というメッセージを込めて、西陣織や京くみひも、京念珠のブレスレットを企画・製作そして販売してきました。
そして、6年目の京都マラソン2017。京都の伝統工芸品についてリサーチし、理解を深め、初回からずっと候補に挙がり、リクエストの声も大きかった「京友禅」の商品開発にチャレンジすることになりました。
実際に交渉させて頂くにあたり、京友禅に関する理解を深めるため、関係組織・団体のリサーチはもちろん、深草キャンパス近くにある京友禅の工房にて体験およびヒアリングも実施。そして、企画提案書を作成し、プレゼンの時間を頂く交渉をするなど、想像以上に多くの時間を有しました。時間をかけた分、継続する意味や目的および成果なども再確認することができ、プロジェクト成功に向けて意識も高まりました。
その結果、京友禅協同組合連合会様から、京友禅の商品開発のための試作品を製作するめの生地を提供して頂くことができました。本当にありがとうございました。
交渉についての詳細は以下の通りです。
11月2日(水)プレゼン本番。代表学生2名+先生の3名で、京都市中京区にある「京友禅協同組合連合会」の専務理事 植村憲一氏を訪ね、お時間を頂きました。企画の経緯や目的、生地の提供によるお互いのメリットや課題など、具体的な内容をプレゼンさせていただいた結果、まずは、試作品を製作するための生地を提供していただくことになりました。実際に京友禅の生地を拝見すると、生地自体にも地紋が入っているもの、染め模様がとても綺麗なものなどがあり、本当に感動しました。そして、この素晴らしい伝統工芸の文化を、ぜひ私たちの同世代に知ってもらいたいと改めて痛感しました。
訪問翌日には試作品案1を作成しましたが、模様を裁断してしまうことが本当にもったいないと感じ、ブレスレット以外にも商品開発ができないかと試行錯誤を繰り返しています。
次の私たちの課題は、①生地が薄い京友禅をどうブレスレット状に作成するか、②経費などの詳細を明確にする、③京友禅への理解をさらに深め、さまざまな地紋や模様などについても詳しく知る、④大きな模様のある京友禅の生地の新たな商品開発など、まだまだ山積しています。
いよいよ、京友禅の商品開発の実現に向けて動き出しました。11月中には、京友禅協同組合連合会様に試作品を提示することとなっています。京都の伝統工芸である京友禅の価値や質を下げることのないよう、真摯に取り組んでいきたいと思います。「京都マラソン2017×龍谷大学スポマネlab.×京友禅」の実現に向けて、引き続きがんばります。
伊藤 正直(大阪学芸高校卒業)
中谷 佳乃子(大阪府立摂津高校卒業)