2017.01.30質の高い京友禅の商品を目指せ!@深草町家キャンパス(1/18.19.24.26)【商品製作編:松永ゼミ×伏見区老人クラブ連合会】
経営学部 松永敬子ゼミ
「京都マラソン2017×龍谷大学スポマネlab. ×京友禅」の実現へ 5
私たちは、京都の伝統工芸関連組織とコラボした商品を学生が企画・製作し、京都マラソン会場(みやこめっせ)内で販売し、売上は義援金として東日本大震災被災地の小・中学校を対象とした「スポーツこころのプロジェクト」に全額寄付するというプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトには「スポーツと京都の伝統工芸を通じた復興支援の輪を広げよう」というメッセージが込められています。今年で6回目となる京都マラソン2017では、京友禅協同組合連合会様のご協力を得て、京友禅の商品開発にチャレンジすることになりました。1月15日(日)より、龍谷大学町家キャンパスにて伏見区老人クラブ連合会の方々にもご協力いただき、実際に商品を作るという段階に入っています。
<初めて経験した今回の企画での壁>
1/18(水)は第2回町家キャンパス製作日となりました。学生が8人、「淀老人クラブひまわりサークル」より4人「納所老人クラブ手芸クラブ」より5人、計17人が町家キャンパスに集まりました。前回の1/15 (日)に決めた方針などを再確認してから作業に移りました。しかし、作業に移ると商品に必要な準備物等が完璧に用意できておらず、学生及び老人クラブの方々が手持ち無沙汰の状態になってしまいました。
このままでは窮地に立たされてしまうので、どうにかしないといけません。学生リーダーと副リーダーで反省点と改善点を話し合い、計画を改めて考え直し、この日を終えることになってしまいました。
<動き始めたゼミ生と老人クラブの方々との歯車>
1/19(木)は、学生10人老人クラブの方々が5人の計15名が町家キャンパスに集まりました。前日、上手くいかなかった原因にも挙げられた「ミシン不足」。この日は2台から4台になりました。老人クラブの方が1台持ってきてもらい、本当に感謝の気持ちが溢れました。以前の2回より学生がより積極的に参加し、スムーズに進行しました。完成品もいくつかは出来はじめ、やっとゴールがかすかに見え始めた気がします。しかし、私たちの目標個数まではまだまだ足りません。老人クラブの代表者の方と再度打ち合わせを行い、新たな日程(1/30.31.2/10.11)を決めてこれから完成に向けて突っ走ります。
<商品製作の難しさ>
1/24は学生が2人、老人クラブの方が5人と少ない人数での作業でした。この日は前回まで作っていた商品に修正が入ったり、変更したりと問題が多かったのですが、京友禅の生地や柄を最大限に活かして良い物を作るため、老人クラブの方々と試行錯誤を重ねました。商品を製作するにあたって行き詰ることはあると思ってはいたけれど、改めて手作りの大変さを実感しました。
このままでは販売するまでに間に合わないかもしれないという焦りも出てきています。これからの作業日にはしっかりと進められるよう、修正点や課題を学生の中でも話し合い、商品製作を最後までやり切りたいです。
<少しずつ完成へ>
1/26は、学生9人、老人クラブの方が11人の計20人が町家キャンパスに集まりました。前回のように、手持ち無沙汰の状況にならないよう、学生が率先して指示を出し、全員で作業することが出来ました。巾着袋の最後の仕上げにチューリップというものを製作するのですが、1つ作るのに、手芸に慣れていない私たちではかなり時間がかかってしまいます。しかし、この作業を学生が進んで行っている姿が見られ、一歩ずつゴールに向けて近づいているように感じました。
終盤になると老人クラブの方から、疲れただろうから甘いものをと、チョコレートの差し入れを頂き、すごく心が温まり、より一層頑張ろうという気持ちになりました。本番まで残り僅かな時間ですが、1つ1つ丁寧に気持ちを込めて、完成度の高いものを作っていけるように頑張ります。
<大学の座学だけでは学べないマネジメントの大切さ>
今回の4日間を通して学んだものは多いです。例えば、わざわざ遠い場所まで足を運んでもらった老人クラブの方々に「来てよかった」と思ってもらえるような雰囲気づくり。また、他にも学んだものがありますが、改めて私たちの専攻である「マネジメント」の実践を通して学ぶことが出来ました。追加日程の中では学生だけで製作しなければならない日があります。ゼミ生全員でよく話し合い、次回からの町家キャンパスでの製作活動で老人クラブの方々を引っ張っていけるよう頑張ります。
なお、この町家キャンパスにて製作している商品は「京都マラソン2017」のおこしやす広場にて販売しますので是非ご来場ください。皆様方に「京友禅」の素晴らしさをお伝えできたら光栄です。
伊藤 正直(大阪学芸高校卒業)
上原 駿(滋賀県立高島高等学校卒業)
金平 彩香(京都府立西城陽高等学校卒業)