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社会学部

社会共生実習『The First Aid』(栗田修司)
防災活動を通して、地域との共生を図る。
大津市総合防災訓練への参加

2019.09.27大津市総合防災訓練への参加

社会学部 社会共生実習『The First Aid』(栗田修司)

私たちは9月15日に実施された大津市総合防災訓練において、聴覚障害者対応訓練に参加しました。大津市内には約1,100人の聴覚障害者がおり、また高齢のために聞こえにくくなっている人を含めると、聞こえに障害を抱える人はかなり多いと考えられます。今回の訓練は、避難所で聴覚障害者の方が困ることや必要と感じることを認識し、その対応力の向上を目的として行われました。

聴覚障害者の方のコミュニケーション方法には主に筆談と手話があります。筆談では、簡潔な文章で、大きく読みやすい字で書くことが大切だと学びました。手話に比べて、筆談は多くの人が可能なコミュニケーション方法です。実際に災害が起こった際、聴覚障害者の方を見つけたら、手話ができないからとコミュニケーションをとるのを諦めるのではなく、筆談や身振り等で積極的に話しかける人が増えてほしいと感じました。

私は、知っている少しの手話と筆談を使って、聴覚障害者の方の困っていることを聞いたり、質問に答えたりして避難所生活の手助けをする訓練をしました。そこで聴覚障害者の方が心配されていたのは、離れている家族との連絡手段です。公衆電話はあっても、FAXはあるのかなと気にされていました。また、手話が第一言語の方にとっては、やはり手話で話すのが楽なのかなと感じました。筆談では伝えにくいこともあるそうです。

避難所は聴覚障害者の方も含めて、避難住民すべての方のための場所です。それぞれが不自由無く避難所生活を送るためには、もっと充実した設備も必要であるし、避難住民同士の助け合いが大切になると思いました。

津隈 日菜美(滋賀県立八日市高校卒業)