challenger54

農学部

淡路和則ゼミ
持続可能な社会における食と農を探る。
梨の収穫・選果体験

2019.09.25梨の収穫・選果体験

農学部 淡路和則ゼミ

私たち淡路ゼミは滋賀県産野菜の販売の他に農作業体験や地域のイベントのサポートも行っています。その活動のひとつとして、東近江市愛東の特産品である「あいとう梨」の収穫・選果体験をさせていただき、あいとうマーガレットステーションで行われる「あいとう梨まつり」を盛り上げるお手伝いしました。

8月19日、東近江市愛東地区にある福永梨園に訪問し、園主の福永さんの指導のもと梨の収穫体験をさせていただきました。
今回、収穫させていただいた梨の品種は「幸水」です。指定された梨の木から赤いものを選び、果実を持って上にグッと持ち上げると簡単に枝から離れ、採れた梨の長いヘタの部分をはさみで切り落としたら収穫の完了です。かごにヘタを下にして並べていき、次々と収穫を行っていきます。赤い梨を探している中で、表面がとても赤いものを見つけました。これは、日焼けによって赤くなっているものだと福永さんはおっしゃっていました。幸水の他に豊水や新高など様々な品種の木があり、間違えて収穫してしまわないよう注意して収穫作業を行いました。梨がいっぱいに入ったかごが、軽トラックの荷台にいっぱいになるほど収穫することができました。梨の収穫の他に、病気や害虫が出た時の対処法や、使用している機械についてなど、有益なお話をしていただきました。

8月20日は朝に梨の選果場に行き、選果作業を体験させていただきました。
作業内容は主に、糖度計を通った梨をサイズごとに箱詰め、袋詰めする作業でした。約一時間半で700個近くのなしの選果を行っていました。
今年の梨は、実が大きくなるために重要な5月に雨が少なく大きいものが少ないそうで、天候で収穫量、サイズの大きさが大きく変わってくるという現実を少し実感できた体験となりました。
また、そんな中でも6Lサイズというとても大きいサイズの梨を出荷している生産者がいらっしゃり、その梨は贈答用の箱に詰め、特別感のある商品にして販売されていました。なぜこのような違いが生じるのかという話は大変勉強になりました。
その後、あいとうマーガレットステーションのキッチンスタジオをお借りしてお昼から規格外の梨を調理し、梨ピザを作りました。
規格外の梨は生で食べてのあまり甘さがありませんでしたが、加熱することで生よりも甘味がでて、さらにチーズの塩気と合い、規格外のものでも使い方次第で良さを引き出すことができる事を実感しました。

今回の梨の選果作業とピザ作りを通して梨農家について少しではありますが理解が深まったと感じることのできる体験でした。
9月8日に行われた「あいとう梨まつり」では、感謝の気持ちを込めてお手伝いさせていただきました。

土田 歩(京都府立桂高校卒業)
嶋田 亜久里(兵庫県立鳴尾高校卒業)