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農学部

淡路和則ゼミ
持続可能な社会における食と農を探る。
スーパーでの地場野菜の販売活動

2019.12.09スーパーでの地場野菜の販売活動

農学部 淡路和則ゼミ

淡路ゼミの活動として、滋賀県の地場野菜の販売活動を取り組み始めて、7ヶ月が経ちました。半年以上継続して取り組んでいることもあり、開始前の準備や当日の急な仕入れの変更などメンバー全員が臨機応変に行動に移せるようになってきました。しかし、日によって目玉商品であってもなかなか売上数の伸びない商品もあり、売り場作りの難しさを改めて考えさせられます。さらに、隣に置く野菜の種類によって食事のメニューを連想してもらいやすいかどうかで大きく売上数が伸びるものもあり、関連販売の重要さを実感しました。また、お客様が事前に買うと決めた野菜だけでなく、売り場全体を見てもらえように工夫することをこれからも課題として取り組みたいと考えています。

11月2日・3日の販売では、東近江市にある永源寺マルベリーさんで生産されている「近江の健康青汁」の試飲を行いました。これは、現在30本3,000円で販売されている青汁ですが、「30本からしか買えないというのは、飲んだことがないのにリスクが高い」というお客様の声をもとに、永源寺マルベリーさんからお試しセットを作りたいので、消費者のニーズを教えてほしいという依頼を受け、行うことになりました。「もしお試しセットがあれば、何本入りが良いですか?」という質問でアンケート調査を実施しました。今回、1本100円を前提として、私たちが事前に3本・5本・7本・10本・14本と、5つの選択肢を用意し、試飲されたお客様に答えていただきました。その結果、5本・10本が多くなりました。要因として、3つのことが考えられます。1つ目は、家族の人数によって「一人で飲む本数×人数」として考える方が多いこと。2つ目は、食品は経験財ということが関連し、これまで飲んだことのあるお客様とそうでないお客様とで差がみられたこと。3つ目は、ワンコインや1000円札を出して買うことのできる、キリの良い価格の本数が選ばれやすいこと。
今回のアンケートの選択肢を作る際に、選択肢一つ一つに対して様々な理由を考えました。結果として、予想に近いものが現れたことが収穫として挙げられます。今後、選択肢をどの間隔でどの程度作っていくかなど、経験を通してアンケート作りについても学んでいきたいと思います。

来月は今年最後の販売活動となります。これまでの経験を生かした売り場づくりを考え、メンバー全員がイキイキと取り組める活動にしていきたいです。

浅見 瑞穂(京都府立南陽高校卒業)