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農学部

淡路和則ゼミ
持続可能な社会における食と農を探る。
十勝研修

2019.10.29十勝研修

農学部 淡路和則ゼミ

今回私たち淡路ゼミは近畿とは農業構造が大きく異なる北海道で行われている地域的グリーンツーリズム、農産物の収穫・選果・販売について学ぶため9月22日から3泊4日(研修2日間)で十勝に行きました。

研修1日目の23日にはまずグリーンツーリズムの先進地といえる鹿追町に行き、酪農教育ファームを行っている藤田牧場さんを訪れました。乳牛のライフサイクルなどのお話を聞き、搾乳体験をさせていただき、普段の学習にはない酪農について実地で学ぶことができました。また牧場特性のアイスクリームをいただき、昼食後のデザートにいただきました。研修時の十勝は気温が10から20℃と少し肌寒かったのですが、アイスクリームはとても濃厚な味でおいしくペロリと平らげていました。

研修2日目の24日はJA帯広大正で、地域の3大野菜の大根、馬鈴薯、長芋について、収穫と選果の現場をみせていただきました。
まず大根の収穫作業の見学に行きました。まず収穫現場への道すがらあたり一面に見える広大な圃場の数々と地域の農業形態の特徴を聞き近畿といかに違うかということを改めて実感しました。
作業現場では初めて見る大型農業機械を用いて行われる収穫作業と、運搬されていく収穫量の多さにただただ圧倒されるばかりでした。

次にメークインと長芋、大根の選果・出荷作業を行っている施設に向かいました。収穫された野菜を選別して梱包し、出荷の荷姿にするための作業が行われておいました。ほとんどの作業は機械を利用していますが、なかには選別の繊細さが求められる工程においては機械では限界があり、人間の目と技に頼らざるを得ず、熟練したパートさんたちはなくてはならない存在とのことでした。

見学終了後は、地域農業・農協についてのレクチャーをしていただきました。現在の農協の状況から六次産業化や食品輸送をする際の問題点など非常にためになるお話を聞かせていただきました。なかでも質・サイズがいい野菜は地元では売らず輸送して本州の大市場に販売している(輸送費を引いても利益が出るため)というのは現在、地産地消の取り組みをしている私たちには意外な話でありました。

今回の十勝研修で多種多様なことを学ぶことができたのは、藤田牧場さんやJA帯広大正の方々のおかげです。本当にありがとうございました。研修で学んだ経験を活かして日々のゼミ活動や勉学に取り組んでいきます。

人見 将司(京都府立亀岡高校卒業)