Need Help?

Ryukoku Forest

龍谷の森

「龍谷の森」とは

龍谷の森と瀬田キャンパス

龍谷の森は、瀬田キャンパスに隣接する約38haの大学保有の里山林であり、これまで、教育研究活動や里山保全活動の場として活用してきました。

今から約30年前の1994年度に、多目的グラウンド等を整備することを目的に、大学が瀬田キャンパスに隣接する里山林を購入したことが龍谷の森の起点です。
かつては地元住民が薪炭林として利用していた里山林でしたが、購入時は管理放棄され、薮が生い茂り倒木が道をふさぎ、人が歩くことのできない状態となっていました。

本学が開発に際し実施した環境アセスメントにおいて絶滅危惧種(当時)のオオタカが確認され、隣接地が営巣の場所として利用されている可能性が高いこと、この地域がオオタカの生息環境として適していることが判明し、2000年度末に当該隣接地において多目的グラウンド等の整備は行わず、教学的利用の場とする方針を決定しました。

その後、隣接地は「龍谷の森」と呼ばれるようになっていきました。
龍谷の森は、研究エリアと里山活動エリアに分けられており、研究エリアでは、基本的に自然の成り行きに任せ、原則として人為的な介入を行わず、設置されている森林観測タワーを用いて森内の気象観測を行ったり、森林の生産力を評価する研究を行うなど、主に調査研究のエリアとして活用されてきました。里山活動エリアでは、ササユリなどが生息している場所として、間伐や下草刈りなどの森林管理を行うほか、薪炭材採取などの限定的な利用を行ってきました。

2003年度には理工学部環境ソリューション工学科を開設し、2004年度には文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業の採択を受け、里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センターを設置し、教育・研究のフィールドとしての活用が始まりました。また、市民を対象とした自然観察会等としての活用や、ボランティア団体「龍谷の森」里山保全の会が結成され、龍谷の森での里山保全活動も行われるようになりました。学生サークルによる活動の場としても活用されています。

2023年度にネイチャーポジティブ宣言を発出するとともに、龍谷の森が関西の私立大学として初めて自然共生サイトに認定され、2024年度には台湾(農業部林業及自然保育署及新竹分署と里山賽夏(サイシャット3族))との友好森林関係に係る覚書を締結するなど、龍谷の森について新たな動きが出始めています。

自然共生サイトとしての「龍谷の森」

「龍谷の森」が関西私立大学で初めて環境省の「自然共生サイト」に認定

ネイチャーポジティブの実現や世界目標の(30 by 30)の達成に貢献3月26日(火)、環境省からの認定証交付および「龍谷の森」の視察を実施

SEE MORE