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経済学部では、今年度から独自の「授業内ピア・サポーター(PS)」制度を本格導入しています。

1月31日(水)には今年度8回目となる研修を実施し、64名の経済学部PS(うち1年生24名)が参加しました。

今回は今年度の集大成として、今までの支援活動を振り返りつつ、これからサポートを開始する1年生向けにも、9つの班に分かれて、ディスカッションを行いました。

後半には、クラス・サポート制度をいちはやく取り入れている法学部の渡辺博明教務主任と政策学部の只友景士学部長から講演をしていただきました。

さらに、法学部3年生の塩見海里さん(クラス・サポーター委員長)からは、「自分の立ち位置を意識せよ」という刺激的な助言ももらえました。

研修の感想(業務日誌)からは、「気軽に質問できる雰囲気を作ってくれた先輩PSの技術に感心した」、「法学部は20年以上前からあるCS制度を通じて、主体性の重要さや内省の精神を見いだしていた」など、研修を通じて多くの点に気づいた様子がうかがえます。

研修後も、自主的に懇談の輪が広がりました。また、卒業する4年生を中心に、大学の近くで懇談会も開かれました。

経済学部では引き続き、授業内ピア・サポーター制度を活用した学部教育の充実に積極的に取り組んでいきます。


第2学期に入り、経済学部 授業内ピア・サポーターが再始動!

授業内ピア・サポーター(1年生)を対象に初めての研修を実施

付属平安高校との高大連携教育プログラムを開始











2018年4月に短期大学・大学等から本学の学部へ編入学し、以前の学校で日本学生支援機構奨学生であった者で、本学編入学後も奨学金の貸与を希望する学生は、下記の手続きにより貸与を継続することができます。

短期大学から4年制大学へ編入した者は、第二種奨学金に限り継続が可能です。
※短期大学時に第一種奨学金を貸与し、学部編入時に貸与種別変更で第二種奨学金を貸与することは可能です。

貸与の継続を希望する学生は、学生部窓口まで申し出てください。



【対象者】

◇ 他大学を退学又は卒業後、引き続き同一学種の修業年限の中途へ編入学した者。
短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)で日本学生支援機構の奨学生であった者で卒業又は修了した者。
◇ 本学が定める編入学制度にもとづいて編入学をしたこと。
◇ 編入学前の奨学金の「返還誓約書」を提出していること。


【書類配布及び提出場所】

学生部(深草・瀬田) (2018年4月以降に配布予定)


【提出締切日】

編入学後3ヶ月以内に提出 (※ 2018年6月20日(水)まで)


【その他】

編入学後の初回振込は、6月以降となります。
(ただし、手続きの時期によって前後します。)


<要点のまとめ>
 ◆非線形力学理論を利用して開発した新しい数理的データ解析手法により、
  舞鶴湾での過去12年間の生物個体数変動データを分析
◆15種の生物の間に働く複雑な関係性(目には見えない力)が刻々と時間変化する
  様子を捉えることに成功
◆生態系の安定化には、出現する生物種が多いことや、種間におよぼしあう影響が
  緩やかになることが大きな役割を果たしていることを新たに発見
◆生態系観測によって「自然のバランス」の変化を捉える新技術の開発に繋がると期待

 龍谷大学の近藤倫生教授、潮雅之研究員、京都大学の益田玲爾准教授らの国際研究グループ(日本・台湾・アメリカ)は舞鶴湾での過去12年間におよぶ魚類とクラゲを含む15種の生物の個体数変動データを解析することで、種間の関係性が時間によって変動する様子を詳細に捉えることに成功しました。また、これに基づいて、種間の関係性と種多様性が生態系安定化の鍵であることを突き止めました。
 野外の生態系における生物種間には、ある生物種の個体数が増減すると他の生物の個体数もその影響を受けて増減する、種間相互作用と呼ばれる力が働いていると考えられています。また、多様な生物種が相互作用する生物群集(注1)にはその動態を安定化させる仕組み(注2)が備わっており、環境が多少変化しても想定外の大変動や破綻が生じにくくなっているのではないかと考えられてきました。しかし、野外において種間相互作用(=種間に働く力)を観察したり、個体数変動の安定性を測ったりすることはいずれも困難なため、多種の間に働く非常に多くの種間相互作用を詳細に描き出し、それが生物群集の安定性におよぼす影響を野外で検証した研究は過去に例がありませんでした。
 本研究では、京都府の舞鶴湾で12年間に渡って続けられた潜水調査データ(注3)を、新しく開発した数理的手法(注4)で分析しました。その結果、① 湾内に生息する主要な15種の生物(14種の魚とクラゲ)の間に働く相互作用を捉えることに成功しました。さらに、② 舞鶴湾の魚類群集は夏季に安定になり、冬季に不安定になるという季節変動を示すこと、③ 舞鶴湾の魚類群集は、魚種の種類が多くなり、種間相互作用が弱められることで安定になることを突き止めました。
 本研究で開発した数理手法の利用により、他の生態系でも生物種間に働く相互作用を検出することが可能です。また、過去の観測データが種間相互作用や群集安定性を検出する鍵となったことから、生態系の維持や反応を理解する上で、長期生態系観測が非常に有効であることが示されました。
本研究成果は2018年2月8日(木) 3:00(日本時間)に英国科学雑誌「Nature」で公開されました。

<研究プロジェクトについて>
 事業名: 戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)
 研究領域: 海洋生物多様性および生態系の保全・再生に資する基盤技術の創出
 研究課題名: 環境DNA分析に基づく魚類群集の定量モニタリングと
        生態系評価手法の開発
 研究代表者: 近藤 倫生(龍谷大学 理工学部 教授)
 研究期間: 2013(平成25)年10月~2018(平成30)年3月

<研究の背景>
 生態系には様々な種類の生物が共に生活していますが、いかなる生物の個体数(人口)も時と共に変動します(個体数変動)。自然界における個体数は変動してもだいたい一定の範囲に収まる安定性を有していて、個体数がゼロとなってしまうような「絶滅」現象や、特定の生物種の個体数のみが急激に増加する「大発生」現象は、頻繁には生じません。また、生物の個体数は無秩序に増減することは滅多になく、いつ頃増えて、いつ頃減少するといった「変動の規則性」が見られるのが普通です。このような個体変動に見られる「安定性」がもたらされる仕組みの解明は、生態学における重要な課題です。
 生物の個体数は他種からの影響(種間相互作用)を受けて変動することが知られています。種間相互作用は、捕食-被食関係、助け合う関係、競争関係などの様々な生物間の関わりに由来すると考えられます。個体数変動の仕組みやその安定性を理解する上で、種間相互作用を把握することは必須です。しかし、種間相互作用は、ちょうど地球が私たちを引っ張る重力が目には見えないのと同様に、直接に観察することはできません。したがって、その強さや種類を知るには、大規模な野外実験などを行って推定するしかありませんでした。さらに、種間相互作用自体も変動するので、自然の中に共存する多様な生物の間に働く種間相互作用を正しく検出することは、非常に困難であると考えられています。
 生態系に共存する生物種が多様だと、生物の個体数変動が安定化するという仮説があります。安定化のメカニズムには、種間相互作用が何らかの役割を果たしていると考えられていますが、役割の中身はよく分かっていませんでした。その理由として、第1に、自然生態系には多くの種類の生物種が存在し、それらの間の種間相互作用を正しく同時に評価することが困難であること、第2に、野外における個体数変動の安定性を評価することが困難であること、第3に、種多様性・種間相互作用・個体数変動の安定性の間の因果関係を明らかにすることが困難だったことがあります。

<研究の内容>
 本研究では、舞鶴湾の14種の魚と1種のクラゲに注目しました。マアジ、シロメバル、アミメハギ、カタクチイワシ、ゴンズイ、メジナ、ホシササノハベラ、キュウセン、ドロメ、ホンベラ、チャガラ、アカオビシマハゼ、アイゴ、アカカマス、ミズクラゲです。これら15種の生物を2週間に一度の頻度で観測した過去12年分の個体数変動データ(注3)を、新しく開発した数理的手法(注4)で解析することで、直接に目で見て観察することはできない生物種間相互作用の検出に成功しました。データ解析をさらに進めることで、生物群集の安定性が大きく変動していることや、群集安定性が高くなるとき、種の豊富さと種間相互作用の緩やかさが重要な役割を果たしていることが分かりました。以下に詳細を説明します。
 15種の生物の間から、様々な強さや符号(正負)の計14の種間相互作用が検出されました。従来は、種間相互作用の強さや符号(正負)は時間とともに大きく変動しないと仮定されていましたが、本研究から見えてきたのは全く異なる様相でした。多くの種間相互作用は、その強さが時間とともに大きく変動し、ときにはその符号(正負)までもが時間によって逆転するケースも見られました。
 また、得られた種間相互作用を基に「局所リアプノフ安定性」と呼ばれる生物群集の安定性評価のための指標を計算することができます。局所リアプノフ安定性とは、生態系の状態(種組成)が本来の変化から少し外れてしまったときに、元の軌道に戻れるかどうかを表す指標です。舞鶴湾の生物群集を解析した結果、種間相互作用の季節変化が、群集の安定性に影響をおよぼしていることが分かりました。夏になると舞鶴湾に生息する生物の種数が増えます。すると、種間相互作用の力が複数の生物種に分散されて弱まる希釈作用が働いて、個々の種間相互作用は冬に比べて緩やかになります。その結果、群集の安定性は夏に高く、冬になると低くなるという季節周期を示すのです。これまで生態学の仮説によって予想されていたように、複雑な動物群集において、種多様性が高まった結果として、群集の安定性が高まる証拠を示すことに初めて成功しました。また、これまで種の多様性が群集安定性を高める際に種間相互作用が果たす役割はほとんど分かっていませんでしたが、本研究によって、種間相互作用が緩やかになることが安定化を高める役割を果たしていることが発見されました。

<本研究の意義と今後の展開>
 本研究には大きく分けて3つの意義と今後に向けての展開が考えられます。
1つ目は、野外における生物種間の複雑な相互作用(種間相互作用)をその時間変化も含めて「ありのまま」捉えることに成功したことです。野外における種間相互作用の検出には、これまでは大掛かりな操作実験を行うなど、多大な労力を必要としてきました。したがって、多くの生物種の間の相互作用を同時に評価することは難しく、また、相互作用の時間変化を調べることは実質的に不可能でした。しかし本研究では、個体数変動のデータのみから多種間の相互作用を検出する数理的手法の利用により、複数の生物種間の相互作用を検出するだけではなく、その時間変動を示すことにも成功しました。種間相互作用は生物の個体数変動を理解する重要な要素です。本手法を他の様々な生態系に対しても広く用い、その結果を比較することで、野外における種間相互作用やその変動に関するより一般的なルールを見つけることができるかもしれません。
 2つ目は、生物群集の安定性を評価し、さらに安定性の季節変動を明らかにしたことです。これまで、種多様性や種間相互作用によって群集の安定性が影響を受けることは推測されていましたが、実際に野外の生態系で種多様性や種間相互作用の変動が、生物群集の安定性におよぼす影響を検証した研究はほとんどありませんでした。生物群集の安定性が変動するということは、言い換えれば、生態系には外からの撹乱の影響を受けやすいタイミングと受けにくいタイミングがあるということです。同じ撹乱でも、安定性の高い時期であれば生物群集に大きな影響を与えませんが、安定性の低い時期では大きな影響を与えてしまうのです。このタイミングを正しく捉えることができれば、より効果的に生態系を保全したり生物資源を利用したりすることが可能になります。また、種多様性が生態系を安定化しているという発見から、生態系を安定に保つためには種多様性を保全しなくてはいけないという示唆が得られます。
 3つ目は、今回の研究は生態系や生物群集の長期にわたる観測が、生態系の変化や駆動原理を明らかにする上で、非常に有用な情報をもたらすことを示しています。今回利用した数理的手法は、時間変動データから多くの情報を取り出すことが可能です。実際、この研究では2週間に一度・12年間の長期・精細な個体数変動データを利用することで、種間相互作用や生物群集安定性、さらには生態系に安定性をもたらす要因の特定することができました。現在、これまでにない速度で生物が絶滅し、生態系の機能不全が進行しています。舞鶴湾で行われてきたような生態系観測をもっと広域・多地点で実施することで、生態系の振る舞いの理解が進み、生態系保全を効果的に進めることが可能になると考えています。


図1. 本研究の対象となった舞鶴湾の15種の生物と、個体数変動データから明らかになった生物種間の14の関係性(種間相互作用)。矢印は影響を与える種から、影響を受ける種に向かって引かれている。色は影響の符号(正負)で、青色(正)は平均的には相手を増やす作用、赤色(負)は平均的には相手を減らす作用を表している。


図2. 変動する種間相互作用。(a) 個体数変動データから明らかになった生物種間の14の関係性の時間変動。横軸は時間を表し、縦軸は効果の強さ(interaction strength)を表す。正の値は相手を増やす効果、負の値は相手を減らす効果を表す。(b) 異なる強度(mean interaction strength)の種間相互作用の頻度分布。

<発表論文>
 英文タイトル: Fluctuating interaction network and time-varying stability of
         a natural fish community
 タイトル和訳:野外の魚類群集における種間相互作用ネットワークの変動と
        安定性の時間変動
 掲載雑誌: Nature(ネイチャー)
 著者: 潮 雅之(京都大学/科学技術振興機構)
     Chih-hao Hsieh(国立台湾大学,台湾)
     益田 玲爾(京都大学)
     Ethan R. Deyle(スクリ プス海洋研究所、米国)
     Hao Ye(スクリプス海洋研究所、米国)
     Chun-Wei Chang(中央研究院, 台湾)
     George Sugihara(スクリプス海洋研究所、米国)
     近藤 倫生(龍谷大学)

<用語解説>
注1) 生物群集
 生態系には様々な種類の生物が一緒に暮らして(共存して)います。特定の生息地で共存している生物種の集まりのことを生物群集と呼びます。例えば、本研究で注目している舞鶴湾に共存する14種の魚とクラゲは、同じ生物群集に属していると言えます。一般に、同じ生物群集に属する生物種は、捕食-被食関係、互いに助け合う関係、競争関係などの様々な関係性によって、互いの人口動態(個体数変動)に影響をおよぼしあっていると考えられています。、捕食-被食関係で言えば、天敵となる生物種の個体数が増えると、被食生物種(餌種)の個体数は減りやすくなります。また、互いに敵対し競争関係にある2種がいれば、片方の生物種の個体数増加はもう一方の生物種の個体数減少につながります。

注2) 安定化の仕組み
 生物群集ではある生物が増減すると、その影響を受けて他の生物種も増減することになります。したがって、生物群集は多くの生物種が互いの個体数に影響し、また影響される複雑系だと捉えることができます。多種が相互作用する複雑系は維持が難しいことが理論的に示されていますが、現実には、生態系は複雑であるにもかかわらず長い間維持されています。このことから、生態系には、その状態が大きく変化しないように調節する何らかの仕組み(安定化の仕組み)が備わっているのではないかと考えられてきました。

注3) 潜水調査データ(個体数変動データ)
 本研究の舞台となった舞鶴湾は、京都府北部に位置する湾口700m、面積23平方キロ、最大水深20mの小さな湾です。舞鶴湾では、本研究にも参加した益田准教授により、2002年より2週間に一度の潜水調査(1回の潜水調査は約1時間)が欠かさず行われています。岸から10mほど離れた場所(水深1-10m)に幅2m・長さ600mの調査ラインが設けられており、益田准教授は潜水したままこの調査ラインに沿って位置を変え、そこに生息するすべての魚種とその数を記録し続けてきました。本研究はこの長期潜水調査で観察された生物のうち15種の生物に着目し、その時間変動データを解析しました。

注4) 新しく開発した数理的手法
 潜水調査データは、個々の生物種の個体数の時間変動(人口動態)を表しています。今回新しく開発した非線形力学理論に基づく数理手法を利用することで、個体数変動の背後に隠された情報を取り出せます。具体的には、(1)生物種間の関係性とその時間変動、(2)生物群集の安定性、そして(3)要素(種数や関係性、生物群集の安定性)間の因果関係を調べることができます。

<研究に関する問い合わせ先>
 〒520-2194 大津市瀬田大江町横谷1-5
 龍谷大学理工学部・教授 近藤 倫生(研究代表者)
 Tel: (077) 544-7111 / E-mail: mkondoh@rins.ryukoku.ac.jp

 〒520-2113 大津市平野2-509-3
 京都大学生態学研究センター・連携研究員/科学技術振興機構・
 さきがけ専任研究者 潮 雅之(主著者)
 Tel: (077) 549-8250 / E-mail: ushio@ecology.kyoto-u.ac.jp

<JST事業に関すること>
 科学技術振興機構 戦略研究推進部  川口 哲(カワグチ テツ)
 Tel: 03-3512-3524 / E-mail:crest@jst.go.jp

                                           以 上
その他問い合わせ先 :
 龍谷大学学長室(広報) 藤﨑    Tel 075-645-7882
 京都大学総務部広報課  國包    Tel 075-753-5728
 科学技術振興機構(JST) 広報課  Tel 03-5214-8404


農学部食料農業システム学科の落合ゼミと竹歳ゼミは、合同でラオス・スタディーツアーを実施しました。2018年1月30日から2月5日までの7日間、各ゼミから3名ずつ計6名が、落合雪野教授、竹歳一紀教授とともに首都ヴィエンチャンと北西部のルアンナムター県を訪れてきました。

ヴィエンチャンでは、ラオス国立大学社会科学部を訪問、学生生活や日本文化についてプレゼンテーションをおこない、同学部の教員や学生と交流を深めました。また、農業の六次産業化に取り組んでいるプータヴェン農園を見学し、海外で支援活動について職員の新井貴久さんからご講演をお聞きしました。


ラオス国立大学社会科学部での交流会



ルアンナムター県では、朝市で地域の食材を観察したり、少数民族集落で伝統的な生業活動である水田稲作やハンディクラフトの製作のようすを見学したりしました。また、有機野菜を栽培する農村や、天然ゴムを生産する農園や工場に足を運び、新たな経済活動についても知識を深めました。最後に、タイ・ユアン人集落で儀礼や食事を体験しました。

食料農業システム学科では、学生が食や農の現場に足を運び、観察や聞き取りを通じて学びを深める実践を展開しています。今回は、東南アジアのラオスがその現場となりました。今後もこのような機会を提供していきたいと考えています。


ルアンナムター ゴム農園での見学


ルアンナムター、ユアン人集落での儀礼や食事の体験


ルアンナムター県 野菜栽培農家での見学


日揮株式会社から取締役副会長の川名 浩一氏をお招きして、グローバルスタディーズ学科専攻科目「多国籍企業論」における特別授業を実施しました。

エネルギーやインフラ分野に係るプラントの総合エンジニアリングを手がけるグローバル企業であり、天然ガスの液化プラントにおいては、全世界の約半数の建設に携わり、時に数十カ国、数万人規模の構成員から成るプロジェクトを運営する日揮株式会社。

川名氏は、アブダビ兼クウェート事務所長、ロンドン事務所長、常務取締役営業統括本部長、副社長を経て、2011年同社社長に就任され、2017年6月からは取締役副会長をお勤めになり、現在に至るまでグローバル企業のリーダーとして活躍されています。
15年以上の海外勤務を経て、60カ国以上に訪れた経験から、オールジャパンではなく、コアジャパンとして、多国籍企業で日本人がリーダーとして活躍するために必要な素養についてお話し頂きました。


「日本(人)の強み、弱み」「国際社会における日本企業の立ち位置」「異文化との違いを知ることの重要性」「信頼関係の重要性」「信頼関係だけでは成り立たない難しさ」、多岐に亘る具体的なエピソードを交え講義が展開されるなか、革新はひとりの天才が成すものではなく、個人の積み重ねと、その個人の知が集まることで成されるものであり、その集まり(プロジェクト)を率いるリーダーシップの重要性が説かれました。
さらに、会社・国から何をしてもらえるのかではなく、自分自身は会社・国・世界に対して何ができるのか、どのように貢献できるのかを考え、行動できる人間になってほしい。
そのためには、大学時代に好奇心と意欲を養い、自身の軸となるものを見つけてほしいというメッセージも頂きました。

グローバルリーダーを目指す国際学部生のキャリア意識醸成において、大変貴重な機会となりました。


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