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2023.02.06

小峯敦ゼミが第8回卒業論文報告会を実施 【経済学部】

 龍谷大学経済学部では、建学の精神のもと、学部の理念(論理的な分析、多様性の理解、課題の発見と解決)を見据えたうえで、初年次教育を行っています。そこでは「知のたのしみ・たしなみ」を喚起しつつ、5つの技法(聴く、読む、調べる、書く、伝える)の修得に、まずは特に力を入れております。

 こうした初年次教育を前提に、演習(ゼミナール)が開講され、さらにその集大成として卒業論文を執筆します。各ゼミでは様々な指導や成果公表を行っていますが、ここでは、国際経済学科の小峯敦教授の試みを紹介します。

 小峯ゼミでは2016年1月から、ゼミの卒業生や保護者の方々にも公開する形で、卒業論文報告会を開催しています。今年度は1月7日(土)の午後に実施し、5組以上の保護者も見守りました。4年生(17名)は自分の卒業論文のエッセンス(研究上の問い、結論、独自な考察など)をスライドによって5分間で発表し、3年生(17名)は司会をつとめ、講評と進行を担当しました。なお、当日やむを得ない事情で対面参加できなかった場合は、事前の動画収録や、ライブ中継によって、リモート参加も可能になりました。

 小峯教授は経済学史・経済思想史を専攻する教員ですが、ゼミでは歴史的・思想的な視点を入れる、という一点を除けば、特に内容に制約はありません。今年度も例えば、「フードバンクと食品ロス」、「ケインズの3つの予言」、「日本の水道民営化」、「動物愛護に向き合う」、「マルクス経済学と資本主義の矛盾」、「教育格差の地域要因」、「ワーク・イン・ライフ」、「少子化問題とマルサス」など、学生の最も知りたいことに応じた多様な論題となりました。

 中でも、石井さんの「分業の重要性~スミス、マーシャルと現代の自動車産業から読み解く」の論文が優れていたことから、龍谷大学経済学論集『学生論集』(龍谷大学経済学会発行)に掲載予定です。

 休み時間の「懇親タイム」では3年生と4年生が就職活動について、車座になって話し合うなど、学年を超えた交流も果たしました。

 このような一例からもわかるように、龍谷大学経済学部では、学生の興味を十分に引き出す指導にも力を入れています。


(参考リンク)
○小峯敦ゼミが第4回卒業論文報告会を実施
○小峯ゼミが卒業論文報告会を実施