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2023.10.03

不登校・ひきこもりなど社会的孤立状態にある 家族の支援を考える講演会・シンポジウムを開催 孤立の当事者を支援する家族との関係からアプローチする臨床心理士や精神科医、相談員らが集い、支援のあり方や具体的方法を検討。 <10月22日(日)龍谷大学大宮キャンパスにて>

【本件のポイント】

  • 不登校やひきこもり、育児疲労、虐待、職場不適応などに起因する社会的孤立は、コロナ禍の接触や行動の制限によって居場所やつながりが喪失するなど深刻化
  • 臨床や相談の現場では、社会的孤立状態にある本人が直接相談に来るケースは少なく、本人を支援する家族などの関係者が相談に訪れるケースが多いのが実情
  • 今回のシンポジウムでは、共催者ら研究メンバーが取り組んできた当事者と支援者の関係性にアプローチする「関係支援」について、事例をまじえて具体的方法を共有し、そのあり方を検討


【本件の概要】
 2023年10月22日(日)、龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター(①は、本学大宮キャンパスにおいて「不登校・ひきこもりなど社会的孤立への家族支援 講演会&シンポジウム」を開催します。近年、人口減少・少子高齢化、経済変動、新型コロナウイルス感染症による影響などの社会構造の変化から、社会的孤立・孤独の状態にある人の増加が指摘され、政府は2021年2月に内閣府に「孤独・孤立対策担当室」を新設。官民連携の対策がスタートしたものの、支援の現場で必要となる対応は多様です。

 通常の心理的問題の相談では、問題とされている本人への支援が基本とされますが、社会的孤立にある人の多くは、本人が支援窓口を直接訪れることはなく、その家族や関係者が支援を求めて来談することがほとんどです。そうしたケースでは相談に訪れた家族などの話のみならず、個々の状況や本人との関係性等を慎重に丁寧に聞き取り、どのような対応が可能かを探っていくことが重要とされます。ただ、このような支援を求める家族などへの対応は、これまで対人援助領域のなかで共通する具体的な方法がないことから、必ずしも適切な支援が行われないことがあり、社会問題として対策が望まれています。

 今回の催しでは、精神科医として、問題を抱える子どもやその家族の面接を行ってきた岡田隆介氏に豊富な経験と知見に基づいた子どもとその家族支援について講演いただいた後、「不登校・ひきこもりの本人不在の親面接への対応」をテーマに心理や福祉、教育現場の実務家らと議論を深めます。

【実施内容】
(別添チラシ参照 | WEB:https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-13223.html )
日時:2023年10月22日(日)13:00〜16:30 /12:30受付開始
会場:龍谷大学 大宮キャンパス 東黌(とうこう)101
   京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1(各線京都駅より徒歩約10分)
   ※交通機関をご利用いただき、お車でのご来場はご遠慮下さい。
アクセス:https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
定員:300名
主な対象:心理職や心理・福祉を専攻する学生、行政・教育・医療・福祉の現場で相談業務に携わる方など
参加費:無料 ※WEBサイトより事前申し込み制
主催:龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター
(「関係支援」ユニット・「システムズアプローチ」ユニット)

プログラム:
第1部・講演会(13:00〜14:00)
「アナザールート ~学校を選ばない子ども・家族の支援~」

講師 岡田 隆介 氏(精神科医)
プロフィール:
岡山大医学部卒業神経精神医学教室入局。昭和55年より広島市児童相談所所長。退職後は、広島市児相、広島家裁の嘱託医、及び県北部と県西部で児童精神科外来をしている。
医学博士、精神保健指定医、児童青年精神医学会認定医。著書は、『家族の法則」』、『家族が変わる、子育てが変わる、コミュニケーションのヒント』他。

第2部・シンポジウム(14:20〜16:20)
「不登校・ひきこもりの本人不在の親面接への対応」


シンポジスト

長谷川智広氏(京都市教育相談総合センター)
高林 学氏(本学心理学部教授・当センター「関係支援」ユニットメンバー)
上野温子氏(社会福祉法人つむぎ福祉会)


コメンテーター  

岡田隆介氏(精神科医)
吉川 悟氏(本学心理学部教授・当センター「システムズアプローチ」ユニット長)


司会

赤津玲子氏(本学心理学部教授・当センター「関係支援」ユニット長)

【用語解説】
①     龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター(SIRC)
2022年4月に発足した当センターは、2020年に始まるコロナ禍に伴う環境の急激な変化のなか、新たな社会問題となっている「社会的孤立」を研究対象とし、個々の孤独から社会的孤立に至るメカニズムの解明や、回復のための理論仮説の検証、支援ネットワークの構築などに取り組んでいます。

問い合わせ先:龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター(SIRC)
Tel 075-645-2154  E-mail sirc@ad.ryukoku.ac.jp  HP https://sirc.info/


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【チラシ】「不登校・ひきこもりなど社会的孤立への家族支援 講演会&シンポジウム」