2025.02.13
龍谷の森における友好森林関係にかかる龍谷大学・台湾農業部林業及自然保育署及新竹分署・里山賽夏との3者の覚書を締結【サステナビリティ推進室】
龍谷大学(以下「本学」という。)は、台湾農業部林業及自然保育署及新竹分署、里山賽夏の3者において、龍谷の森における友好森林関係の覚書を2025年2月10日に締結しました。
本学は、2024年3月に国内の大学で初めて「ネイチャーポジティブ宣言(ネイチャーポジティブ宣言|サステナビリティに関する取り組み|龍谷大学 You, Unlimited)」を発出しており、今回の取り組みは、その宣言内容の具現化の一つとなります。
本覚書では、双方が有する里山を森林教育の拠点とし、3者の連携による教育研究や国際交流等を行い、その成果や里山精神を社会に向けて発信し、ネイチャーポジティブ宣言で掲げた自然共生社会の実現へ寄与することを目的とします。
覚書締結式は農業部林業及自然保育署とサイシャット族が共同管理している原生林で執り行われました。
引き続き場所を移し、交流会(シンポジウム)が開催され、ここでは双方の取り組みについて紹介がなされました。
本学からは入澤学長、深尾副学長、村井サステナビリティ推進室ディレクターが本学の取り組み等について発表されました。
本学が創立400周年を迎える2039年までの長期計画「基本構想400」では、『「まごころ~Magokoro~」ある市民を育み、新たな知と価値の創造を図ることで、あらゆる「壁」や「違い」を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなる。』を将来ビジョンとして掲げています。
このビジョンを達成すべく、多様なステークホルダーと連携・共創し、これからも社会課題の解決に向け取り組んで参ります。
<本覚書締結の経緯>
日台大学地方連携及び社会実践連盟 (国内4大学と台湾6大学により「日台大学地方連携及び社会実践連盟」を結成 日台に共通する社会問題の解決を目指す | ニュース | 龍谷大学 You, Unlimited)の取り組みを契機に本学と交流のある台湾の農業部林業及自然保育署及新竹分署(農業省森林・自然保護庁新竹支所)と里山賽夏(南庄地区蓬萊部落の原住民集落)は、里山の管理等を共同で行っています。
今般、この両者から、双方が有する里山の更なる発展に加え、森林教育の拠点として、教育研究や国際交流等の連携を図りたい旨の打診があり、今回の覚書の締結に至りました。
<里山賽夏>
賽夏族(サイシャット族)は台湾の16ある先住民族の一つ。
SATOYAMA イニシアティブ (SATOYAMAイニシアティブ - International Partnership for the Satoyama InitiativeInternational Partnership for the Satoyama Initiative)の理念を踏まえた環境に優しい方法で山林を保護し、生態系の持続可能性と農村発展政策を同時に進めています。
2018年からは農業部林業及自然保育署とパートナーシップを締結し、里山の共同管理を通じた民族と森林・里山の持続的な発展に取り組んでおり、2023年にはこの実績が認められ、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSIメンバー - International Partnership for the Satoyama InitiativeInternational Partnership for the Satoyama Initiative) にも登録されています。