2025.11.06
「しがネイチャーポジティブネットワーク」の初の取り組みを龍谷大学瀬田キャンパスで開催
「龍谷の森」の見学会等を実施し、自然共生サイトへの申請に関する参考事例を示す
【本件のポイント】
- 2025年8月に立ち上がった企業や地域団体等の多様な主体による持続的な生物多様性の取り組みを促進する「しがネイチャーポジティブネットワーク」の初の取り組みが本学を会場として開催。
- 現地見学会では、関西の私立大学で初めて自然共生サイトに認定された「龍谷の森」を見学し、これからの自然共生サイトへの申請を目指す団体・企業に対して参考となる事例を示す。
- 意見交換会では、日本の大学で初めてネイチャーポジティブ宣言を発出した大学として、生物多様性の維持向上を図る企業等とのネットワークを構築し、ネイチャーポジティブの実現に寄与する。
【本件の概要】
龍谷大学は、世界的に深刻化する生物多様性の急速な喪失を背景として、「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言※1」(2024年3月1日付)を発出しました。日本の大学では初めてネイチャーポジティブに関する宣言の発出となり、これまで宣言の具現化を推進する取り組みを行ってきました。
本学は、2025年8月に滋賀県が事務局となり設立された「しがネイチャーポジティブネットワーク※2」の立ち上げ団体として参加しています。今般、本ネットワークでの取り組みとして、県内で生物多様性保全に取り組んでいる企業や地域団体などを対象に、自然共生サイトの現地見学会および意見交換会を開催することとなりました。その第1弾の会場として、本学瀬田キャンパスが選定されました。当日は、企業や自治体等から計29団体、47名が参加する予定です(11月5日時点の申込状況)。
現地見学会では、これからの自然共生サイトへの申請を目指す団体・企業への参考事例として関西の私立大学で初めて自然共生サイトに認定された「龍谷の森」を見学します。意見交換会では、滋賀県の「生物多様性しが戦略2024~自然・人・社会の三方よし~※3」に基づき、ネイチャーポジティブの実現に向け、生物多様性の保全と社会・経済基盤を確保することの意義についてグループディスカッションを行います。
これを契機として、今後も多様なステークホルダーと連携し、ネイチャーポジティブの実現に向けた諸活動を推進し、新たな価値創造に向けた取り組みを共創していきます。
日 程:2025年11月17日(月)
時 間:<現地見学会>10時00分~12時00分(予定) 受付開始:9時40分
<意見交換会>13時00分~15時00分(予定) 受付開始:12時40分
場 所:龍谷大学瀬田キャンパスRECホール1階「小ホール」
詳 細:https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/bosyuu/342580.html
【龍谷大学の新学部について】
龍谷大学では、2027年4月に瀬田キャンパスに新たに「環境サステナビリティ学部」(仮称)と「情報学部」(仮称)を設置する構想に至りました。
「環境サステナビリティ学部」(仮称)では、主体的な学びやチームで協働する姿勢などを涵養するとともに、リアルな現場での体験や経験を通して知識・技能の定着を図ることを目的に、体験・共創型のPBL科目「クエスト科目群」を配置します。また、5つの「専門教育プログラム」(地域デザインプログラム、ネイチャーポジティブ経営プログラム、生物多様性回復プログラム、資源循環利用プログラム、持続的水資源管理プログラム)を配置し、専門性を深めることのできる学びを提供し、実践的に課題解決に向き合える次世代の環境人材育成をめざします。(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/newf2/about/
瀬田キャンパスの奥に広がる龍谷の森
龍谷の森での活動の様子
※1:先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センター等における、教育・研究・社会貢献の各分野での取組実績等を踏まえ、日本の大学で初めて発出した宣言。ネイチャーポジティブに資する教育研究や人材育成等に取り組み、持続可能な社会の実現をめざす。
(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/nature-positive/
※2:2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復に向かう「ネイチャーポジティブ」の実現を目指し、県内で保全活動などに取り組む企業・地域団体・行政機関等の連携の場として2025年8月に滋賀県を事務局として「しがネイチャーポジティブネットワーク」が設立し、本学は立ち上げ団体となっている。
(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-17431.html
※3:滋賀県は生物多様性を守り、その持続可能な活用をめざすため、生物多様性基本法第13条に基づき「生物多様性しが戦略2024~自然・人・社会の三方よし~」を2024年3月に策定。2030年までが取組期間となる。行動計画では、可能な限り定量的に把握できるよう「湖沼・河川の水質保全」や「自然公園等の保全・管理」などの取り組み別に現状と目標値を設定している。
(滋賀県HP)https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/shizen/14035.html
問い合わせ先:龍谷大学 サステナビリティ推進室
Tel 077-599-4048 sustainability@ad.ryukoku.ac.jp https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/index.php