2025.11.14
【報告】講演会「子どもの心に寄り添う社会へ」を実施しました
国連で『子どもの権利条約』が制定された11月。子どもを取り巻く課題や、子ども・親子への様々な支援活動について知り、参加者一人ひとりが何ができるかを考える機会とする講演会を実施しました。
講師に滋賀県大津市内の団体『NPO法人CASN』の代表理事である谷口久美子さんをお招きし、学生スタッフが運営にも協力しました。
◇子どもの心に寄り添う社会へ ー子どもを取り巻く課題やその支援について考える◇
日 時:2025年11月13日(木) 17:30~19:00
会 場:深草キャンパス 和顔館B110 & オンライン(Zoom配信)
※瀬田キャンパスではボランティア・NPO活動センターを配信会場としました
報告会参加者:約60名(登壇者/関係者含)
内 容:
① 龍大ボラセンと地域団体とのつながり
② NPO法人CASNの活動 ~子どもたちの“今”を知る~
・学生ボランティアが伝える『晴嵐みんなの食堂』
・近年の子どもたちが抱える課題と電話相談『チャイルドライン』
・多様な支援活動『フードドライブ』
③ 参加者からの質問・感想
④ ボランティア・NPO活動センター長より/センター事業のお知らせ
今回の報告会は、参加対象を学内者だけでなく一般の方にも広く聴いてもらえるようにし、本学学生がCASN運営の子ども食堂ボランティアとして活動する様子を知っていただきました。
また、谷口さんからは、「『依存しない生き方』は自立ではなく『孤立』」「ランキングよりリンキング」「『聴く』が『効く』」など、子ども支援の現場を知る方だからこその言葉が参加者の心にも響いたことを、アンケート結果でも見ることができました。
【講演会参加アンケートより】
・チャイルドラインについては今まで知らなかったので、驚く部分がとても多かったです。実際にかかってくる量や相談内容などから、普段の生活だけでは分からない子供に関する問題を多く知ることができ、とても勉強になりました
・子ども食堂での大学生や高校生というお兄さん、お姉さんだからこそ話せることや甘えられることもあるのかなと思います。加えて、ボランティア同士で振り返りがあることで、ボランティアさんのモヤモヤをスッキリできたり、次はこうしてみようという挑戦にも繋がったり、ボランティア同士の仲も深まることで継続に繋がりやすいと考えました。
・農学部の方から学生が作った野菜を子ども食堂に寄付しているということを聞いて、しかも食品ロスの改善にも繋がっていると知り、こういった支え方もあるのだと関心しました。
・人権にはより規模の大きなアプローチが必要だと考えていた。しかし、身近なちょっとした取り組みでも子どものためになると知り、自分自身も大学生活の内に何かやってみたいと思った。
・将来、子供療養支援士になりたいと考えているため、子どもが言葉を飲み込んだり思っていても伝えられないという部分をこちらに届けてもらえるような関係性や環境づくりに努めていきたいと思った。
・「自立は依存先を増やすこと」に関して、私自身難しいことだと思っていましたが、少しずつ人に頼ったり、気持ちを伝えられるようになっていきたいと思えました。
ボランティア・NPO活動センターでは、今後もボランティア活動の促進や社会課題の発信などを通じて、学生・教職員が地域社会と繋がる機会の創出に取り組んでまいります。
センターで設置しているフードドライブBOXについてはこちらのページをご覧ください。