2026.03.04
政策実践・探究演習(海外)台湾PBL 現地レポート(3)【政策学部】
2026年2月26日〜3月5日、南投県魚池郷大雁村・竹山富州社区と連携大学である台湾国立政治大学社会科学院との国際交流プログラムに、受講生16名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、石原凌河准教授が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。
3月1日(日)
竹山鎮富州社区でのフィールドワークとして、まず1999年に発生した台湾集集地震の断層が保存されている「草籠埔断層保存園区」を訪問し、地震の脅威について学びました。そして、福徳正神を祀るお宮であり、金運上昇のパワースポットとして有名な「竹山紫南宮」を訪問しました。その後は、「富州社区発展協会」を訪問し、富州地区の概要と社区運営(まちづくり)の取り組みについて学ぶとともに、地元の伝統工芸品である竹灯籠を地元の方々とともに制作しました。その後は富州社区内の果樹園やコミュニティガーデンを発展協会の方々に案内してもらい、地元の農作物の豊かさを実感しました。富州社区を後にし、台湾で湾で最も大きな湖として知られる観光名所である日月潭を訪れ、日月潭の湖畔を自由に散策しました。
以下、受講生の報告です。
〈午前〉
はじめに、車籠埔断層保存園区に見学に行きました。そこでは、1999年に921地震で地表に現れた車籠埔断層を見学することができます。高度なプロジェクションマッピングと日本語での丁寧な解説があり、非常に理解しやすかったです。また、このように災害による被害の痕跡を保存し、災害研究の発展に生かしていくことの大切さを実感しました。
つぎに、竹山紫南宮を訪れました。竹山紫南宮は年間約3億円の収入があり、そのうち約1億円を小中学校へ寄付していると説明を受けました。特に印象的だったのは、600元を参拝者に貸し出す制度です。返済期限は定められておらず、多く返済した場合の差額は寄付となります。祭りの際には全国から多くの参拝客が訪れ、地元ボランティアが無料で料理を振る舞うなど、宗教と地域福祉が結びついた独自の運営が行われています。
竹山紫南宮の出店が立ち並ぶ参道の様子
〈午後〉
午後からは、富州社区のコミュニティセンターを訪問しました。そこでは、富州社区長の陳さんから、地区についての説明を受けました。富州社区は人口596人のうち約31%が高齢者である農村地域です。行っている活動として、主に持続可能な社会の実現に向けて、低炭素農業や地産地消型の食生活を実践しています。2024年には、金質卓越賞という栄誉ある賞を受賞したそうです。また、福祉車両による病院送迎や、高齢者への訪問支援、コミュニティセンターでの授業など、地域包括的な支援体制も整えられていました。そして、地域のボランティアの方々が活動し、また政府からの多額の補助金により専門家を雇うことができるという点が日本とは違い非常に印象的でした。
説明を受けた後は、コミュニティセンターで地域伝統工房体験を行い、竹のランプを作りました。地域のボランティアの方々のサポートもあり、とてもおしゃれなランプを無事全員完成させることができました。
また、この地域は果樹栽培が盛んな地域であり、みかんやバナナ、グアバ、ドラゴンフルーツなどが代表的な農作物です。ガイドをしてもらいながらそれらの農園を見学し、地域の身近なところまで知ることができました。
再び移動し、観光名所である日月潭に向かいました。1時間ほど自由散策を行い、美しい港の風景やお茶などを堪能しました。
(政策学部 2回生 小郷修也・下村昂大)
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