2026.03.11
政策実践・探究演習(海外)イタリアPBL 現地レポート(5)【政策学部】
政策学部では、ヨーロッパの都市において現地大学と連携して国際CBLプログラムを2022年度より開講しています。2025年度は、イタリア・トリノ市において、トリノ工科大学と連携し、グリーン・トランジション政策について学んでいます。2026年3月1日~6日の現地プログラムについて、参加学生の報告を発信しています。
3月6日(金)
【参加学生からの報告】
11時30分からトリノ工科大学で最終報告会を行いました。分野ごとに3グループに分かれてネイチャーベースドソリューション、ソーシャルジャスティス、フードシステムの順番で発表しました。それぞれの発表の後にトリノ工科大学の先生や学生の方達に感想や質問を頂きました。さらに、発表を聞きに来てくださっていたトリノ工科大学の大学院生の皆さんとお話をしました。その後、13時過ぎに大学近くのレストランに移動し、トリノ工科大学のコーディネーターの先生方がフェアウェルランチを開催してくださいました。
活動内容
8時20分ごろに朝ごはんを済ませてホテルのロビーで先生たちと合流しました。それからは近くの駅からトラムで10分ほど移動して8時半ごろにトリノ工科大学に到着しました。その後は教室があくまで少しの間みんなとお話しをしながら学校で待機しました。
教室の鍵が開いた後、9時からの2時間ほどで最終報告会のプレゼンテーションについての最後の準備をしました。その間、各グループで約30分ごとに先生方に助言をいただきました。助言の内容は、主に英語の綴りや定冠詞などの文法ミス、発音の仕方、話すときの速さについてでした。また、プレゼンテーション全体の流れの整理もしていただきました。そうした準備を行っていると時間が足りなくなりました。ですが、トリノ工科大の学生たちの到着が遅れるとのことで、30分ほど時間をおくらせていただき、11時半からプレゼンテーションを始めました。
私達の発表を行う前に、まずは服部先生からの挨拶がありました。そこでは、私達が龍谷大学の学生であり、京都から来ていることなどが話されていました。服部先生の話が終わってからは私達がネイチャーベースドリューションのグループ、ソーシャルジャスティスグループ、フードシステムグループの順番で発表しました。
ネイチャーベースドソリューションのグループでは、お互いの国のネイチャーベースドソリューションに対する考え方の違いについて、日本とトリノの政策の違いから自分たちで考察するといった内容で発表を行いました。まず、日本とEUのネイチャーベースドソリューションの定義について発表し、その後に日本とトリノの気温などの特徴について発表して、それぞれの政策の違いの理由について考察しました。
ソーシャルジャスティスグループの発表では、講義を通して日本とイタリアのグリーン・ジャスティス(環境的正義)とは何かについて感じたこと、考えたことを発表しました。まず、社会的正義とはを講義を通して私たちなりに捉えたことを発表しました。そして講義内で紹介されたEUでの急速な地球温暖化に対する取り組みの一つであるクライメイトシェルターを踏まえ、日本の事例として、シェルターを防災の観点から発表しました。結論では全ての人にとってより良い政策を行うことは難しく、社会的正義とは一様ではなく、政策を行う際は様々な立場の人々に耳を傾ける必要があると感じたことを発表しました。
フードシステムのグループでは都市食料政策に着目して発表を行いました。実際に私たちが体験させて頂いたポルタ・パッラツォ・イニチアティブという取り組みやEUで行われているFUSILLIプロジェクトなどを事例として取り上げました。また、日本のグリーンフードシステム戦略を取り上げトリノと京都を比較し、両者の統合が理想的であるのではないかという考察を行いました。質疑応答込みで12時半過ぎにすべてのグループのプレゼンテーションを終えました。そして大石先生やジャンカルロさんの挨拶の後、服部先生が結びの挨拶をしてくださり、最終報告会を終えました。この間に合計で7人のトリノ工科大学の学生が私達の発表を聞いてくれていました。その学生達とはお互いの国のことについて話したり、プレゼンテーションの感想を聞いたりしました。
お昼にはレストランではタヤリンというピエモンテ州の郷土料理パスタとザバイオネというデザートを食べました。
1日を振り返って
昨日準備したパワーポイントを、実際にトリノ工科大学の方に聞いて頂くことができ、とても良い経験になりました。準備の段階で、発表するときにはほんの少しでもジェスチャーをつけることや、ゆっくり話すことなど、先生方からも助言を頂き、普段の発表でも役に立てられるようなことを学びました。直前まで発表メンバーとブラッシュアップを行い、本番では最善を尽くすことができました。
発表を聞いて下さっている方たちが発表を聞きながら頷きなどの反応を示してくださり、発表内容が伝わっていることを感じれました。質問では私たちが考えていなかった着眼点で私たちの発表を聞いて頂けていたことがわかり、より視野が広まり、学びを深めることができました。例えば、ネイチャーベースドソリューションでは、日本とイタリアで防災とコミュニケーションといった、どの場面に重きを置いているのかに違いがありましたが、そこからNbSはどんな場面でも応用できることを学びました。グリーンジャスティスでは、日本におけるクライメットシェルターには寺社にも可能性があるのではないかで行うことができると思うのかという質問を頂きました。京都には多くの寺が存在しますが、クライメイトシェルターになるのではないかという視点を持っていなかったのでとても興味深い意見を頂くことができました。フードポリシーでは、京都のフードポリシーカウンシルの役割はどのようなものであるのかについての質問をいただきました。プレゼンテーションの終了後には、トリノ工科大学の学生の方々と英語でコミュニケーションをとることができ、刺激を受けました。
トリノに着いてすぐの頃は外国の方に話しかけることに緊張していましたが、勇気を出して話しかけてみると英語でコミュニケーションをとることの難しさと同時に、同世代の方との国際交流の新鮮さや会話が通じた喜びを得られました。お昼ご飯はピエモンテ州の郷土料理を食べることができ、トリノの食を堪能しました。
また、今回のプログラムでお世話になったジャンカルロさんやリカルドさんと話すことができ、とても有意義で楽しい時間を過ごすことができました。
渡邉 杏香(政策学部2年生)
波多野 希(政策学部2年生)
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