Need Help?

News

ニュース

2019.10.02

防災のあり方を世界に発信-総社市下原地区での調査から-

左から2番目が前廣美保さん

 2019年9月18日(水)~20日(金)にインド共和国にて開催された「第25回アジア太平洋ソーシャルワーク会議(APSWC2019)」にて、社会学研究科 博士後期課程 社会福祉学専攻の前廣美保さんがポスター発表をおこないました。内容は、平成30年7月豪雨に見舞われた岡山県総社市下原地区での聞き取り調査をもとに、今後の防災のあり方について提言するものです。
 下原地区では、近隣でのアルミニウム工場爆発、そして甚大な浸水被害があったにもかかわらず、犠牲者が一人として出ませんでした。その理由を調査するため、前廣さんは社会学部の科目「社会共生実習(The First Aid)」(現代福祉学科 栗田修司教授)の岡山県被災地視察に20182019年度の2度にわたり同行され、現地の方々へのインタビューを重ねてきました。


聞き取り調査の様子

 調査から、「下原地区の人々の日頃のつきあいの深さが避難に大きく貢献していたことが分かった」と前廣さん。隣近所の生活をお互いに知り合っていることが、非常時の迅速な行動につながるそうです。
 APSWC2019では、地域の人間関係を防災に生かすという視点が新鮮だと、何人もの方から質問を受けたとのこと。今後は、岡山県立大学と連携をとって、新たな課題を抱えた下原地区の復興に関わりたいと考えておられます。


前廣さんのポスター


発表の説明をされています


新鮮な視点が注目を集めました


会場には多くのポスターが並びました


*「社会共生実習(The First Aid)」の岡山県視察は、
 龍谷大学REC(京都)の<地域連携活動旅費サポート制度>より補助を受けました。
*「社会共生実習」について、詳しくは<こちら>をご覧ください。