Need Help?

News

ニュース

2020.05.07

新入生・在学生の不安を軽減する試み【経済学部】

 前例のないオンライン授業の体制となり、新入生の皆さんはもちろんのこと、在学生・教職員も不安な毎日をすごしていることでしょう。

 経済学部では、オンラインならではの可能性と危険性に留意しながら、様々なルートで、皆さんの不安を軽減する試みを行っています。今回は、その一端を紹介しましょう。


※中国語の翻訳機能も付いた安全なチャット空間

※中国語の翻訳機能も付いた安全なチャット空間

(1)一斉送信の複数ルート:誰一人として取り残さない試み
 第一段階として、まず、本学のe-learningシステムを主軸としつつ、最も発達しているSNSのサービスもうまく使い、情報の一斉送信を複数ルートから確立しました。旧来の電子メールも用いています。他学部も同様の対応ですが、①全学生の履修登録完了、②全学生のe-learningシステムのログイン完了、までは、一斉送信・全員郵送とともに、最後は電話で対応しました。

 現在は、③個別授業のe-learningシステムへのログインについて、全履修生が行えるかどうか、全員履修科目の協力を仰ぎながらチェックを進めています。

(2)より安全なサイバー空間へ:学生を守る試み
 第二段階として、全学の緊急アンケートによって、学生さんが非常に不安な状態にあることが判明しましたので、(食支援は全学対応として)先輩学生の意見も取り入れつつ、学部単位での居場所を作り上げました。

 その際、Nii(国立情報学研究所)のサイバーシンポジウムも参考にしつつ、民間のSNS(管理機能を強化した学校向け新サービス)と、本学独自のe-learningシステムを組み合わせました。すなわち、チャット空間において、学生の安全性を確保する手段を講じた上で(学籍番号とニックネームを教員側が把握)、学生同士は匿名で、互いにわからないことを教え合うことができます(学生同士のダイレクトメールは不可能です)。

 このような安全な疑似空間で上がった質問を整理すればFAQが完成するので、個別対応が軽減するというメリットもありました。また「これから受けたい分野・テーマ」など、投票機能によってリアルタイムでわかります。

 予備的な投票によれば、「経済学部で学ぶデータサイエンス」が第一位となりました。「行動経済学」「京都の老舗」にも高い関心がありました。

(3)学生が主体となった情報発信
 第三段階として、先輩学生が発案し、実行メンバーとなった「お話会」(ホスト管理者のみ教員)です。有志の学生・教員が自主的に立ち上げました。

 5月6日(水)には、オンライン「お話会」が開かれました。全体会で個人情報の扱いに留意をしつつ、小グループに分かれ、新入生と在学生が互いにフリートークを繰り広げました。


最後に一本締め! ※写真掲載の許可は取ってありますが、画面には一部ボカシを入れています

最後に一本締め! ※写真掲載の許可は取ってありますが、画面には一部ボカシを入れています

 
 「初めて大学に入学したことを実感した」「実際に先輩の顔を見られて安心した」「ゼミ紹介など、今度は自分たちがもっと発信したい」など、好意的な感想が相次ぎました。最後は、サイバー一本締めを行いました。

 「お話会」を主導したピア・サポーターの有志を中心に、自分が属しているゼミ活動を紹介したらどうか、データサイエンスや行動経済学など新分野の話も聞きたい等、新しいアイデアも出てきました。

 経済学部では、このような前例のないキャンパス生活においても、学生を支える方策を探っていきます。

 <参考リンク>
 〇ウェブによるピア・サポーター研修を実施(2020.3.24)