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2020.08.27

人権研究プロジェクト「改良住宅の暮らし -京都・崇仁地区の記憶と記録-」(報告書)を公開しました

(2021.8.3更新)

2019年度人権問題研究プロジェクト「『改良住宅』の暮らし -京都・崇仁地区の記憶と記録-」(研究代表者:畑仲 哲雄 社会学部教授)の報告書(PDF)を公開しました。

■タイトル
龍谷大学人権問題研究委員会 2019年度研究プロジェクト報告書
「改良住宅」の暮らし-京都・崇仁地区の記憶と記録-

■研究者
龍谷大学社会学部 畑仲 哲雄(研究代表者)
龍谷大学社会学部 藤田  悟
報道カメラマン 中山 和弘

■内 容
1.背 景
2.部落差別と同和問題
3.崇仁地域の概略
  住民が柳原銀行設立
  伊東茂光と崇仁教育
  オール・ロマンス闘争
4.研究班
5.問題意識
6.目 的
7.調査概要
8.確認できたこと
  紐 帯
  差 別
  教 育
9.公開研究会・講演録
  「崇仁地区のまちづくりと課題」京都文教大学名誉教授 竹口等氏
  「このまちが好きだから~被差別の歴史をもつ地域に生まれて」 崇仁発信実行委員会代表 藤尾まさよ氏

・背景より(抜粋)
京都市下京区、JR京都駅の東隣に「崇仁(すうじん)」のまちがある。かつて人口1万人を擁した大都市型の被差別部落である。崇仁には長い歴史と誇るべき文化的な遺産がいくつもある。それらは住民自身によって再評価され、1990年代以降はまちづくり運動が活発におこなわれた。しかし、住民の高齢化や地区外への流出は進み、崇仁の人口は2019年には千数百人規模にまで減少した。そんな崇仁のまちの一部に、京都市立芸術大学(西京区)と市立銅駝美術工芸高校(中京区)が移転することが決まった。京都市が2018年に発表した基本設計には、両校の移転によってこの地域が「『文化芸術都市・京都』の新たなシンボルゾーンとなることを目指しています」と記された。移転完了予定の2023年には、崇仁は美術や音楽などアートを学ぶ若者たちが行き交うキャンパス街に生まれ変わる。
市立芸大と銅駝美工のキャンパス移転にともない、旧崇仁小学校や市立崇仁保育所のほか、改良住宅7棟が2019年から相次いで解体されることになった。鉄筋コンクリートの改良住宅 はすでに老朽化しており、空き家となっている居室も多かった。改良住宅に暮らす140世帯の住民は、京都市が崇仁地区内に新たに建設した住宅団地に引っ越すことを求められた。
研究班は、住民の転居が始まるのに先立ち、2019年4月から1年をかけて、地域住民約20人から聞き取りをおこなった。
本報告書は、聞き取りの概要と、研究期間中に公開研究会として開催した特別講演の記録を収録したものである。なお、住民から聞き取りをした記録にはプライバシーに関わる情報が数多く含まれるため、非売品の冊子に編集して地元地域に還元することとし、本報告書にはその概要のみを記すことにした(聞き取りの詳細については、崇仁児童館など地域の公共施設および龍谷大学図書館に納本する冊子を参照されたい)。

※2021.8.3リンク追加:「まちを生きる-京都・崇仁の記憶と記録」を発刊しました


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「改良住宅」の暮らし -京都・崇仁地区の記憶と記録-(報告書)